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社交ダンスを始めるということ 第38話へ




ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」


競技選手であるハナコさんは、まだ、解せない様子だ。
「胸を上げる、は、ダメだけど、
胸を張る、胸を開く、胸を膨らませる、
は、やっても良いというワケですよね?
でも、そのときも、

肋骨の下部は締める必要はあるのですか?

それとも、肋骨の下部を締めることで、
正しく“張る・開く・膨らませる”が、
できるということなのかしら?」

独り言のように言いながら、
自分の“みぞおち”あたりをさすっている。


ジュンコ先生は答える。
「どちらとも言えるわ。
ダンサーにとって、

下部がグッと締まった肋骨・・・コレは、とても大事。

また、柔軟ではあるけれど、締まりのある肋骨があってこそ、
胸は張ったり、開いたり、膨らませたりできるし、
また、そうやって動かすことに、意味がある訳。
固くこわばったまま、
最初から、開ききった肋骨だと、
改めて、張るも、開くも、膨らます、もないからね」


佐藤さんも不思議そうな表情で、
「もう一回、聞きますけど・・・
肋骨の下部って、
いったいどの辺りのことなんです?」



ジュンコ先生は答える。
「みぞおちのあたりに触れてみて。

アバラ骨の一番下の“縁”(ふち)が見つかるかしら?」


「あぁ、これかな。
(ジュンコ先生の触診を受け、納得)
この辺りということですね?
フーン、
でも、なんだか、出っ張っているな」



ジュンコ先生が言う。
「その出っ張りをなくして欲しいの。
できるかな?」


「なくす?
こんなの引っ込まないでしょ!?」



ジュンコ先生は、
自分のアバラ下部に触れさせて、
ソレを締める感覚を佐藤さんに伝えている。


「え~、
こんなに引っ込めるんですか?
きつくないですか?」



ジュンコ先生は微笑みながら
「きつくはないわ。
あぁ、納まったって感じで、落ち着くわね」


そばで真似をしながら、
同じようにアバラを締めてみているケイコさんが言った。
「ソコまできつく締めても、
外から見た目ではわからないですね。
わたしがやると、肩が前に出てしまう。
猫背がもっと猫背になっちゃう」



ジュンコ先生が言う。
「アバラ骨が締まるのは結果で、
本当は、もっとカラダの奥を締めているんだけどね」


田島さんが聞く。

腹横筋ですね?」

(第304話参照)


ジュンコ先生は、
「そうね。
腹筋のいちばん下にある
腹横筋だけをできるだけ選び出して締めているわ。
ということが、難しいんだけれどもね。
最初は、腹筋すべて一緒に締めてしまうもの。
なぜなら、
腹横筋だけ選び出して、なんてできないから。
だから、苦しいはずよ。
でもね、苦しくても良い、締めた方が良いの」


「ソレくらい、
ほどけてしまっている人が多いということですか?」

と、トシ子さんが聞く。


「ええ、
アバラが締まりにくくなっている人が本当に多いのよ。
だから、筋肉が思い出すまで、
少し我慢してでも締める方が良い。
矯正ね。
そのうち、自ら締まるようになってくる。

コルセット筋の締め方は、

腹圧のかけ方と比例する
の。
(第304話参照)

ソレが両方ちゃんとできるに従って、
パフォーマンス力も上がってくるものなの」

「ちゃんとコルセットが締まり、
腹圧がかかっていないと、

カラダは大きく動くことを怖がってしまう

ものなのよ・・・」


ジュンコ先生が話し終わるや、
佐藤さんが問う。
「カラダが怖がる!?なぜです!?」


「重力という強力な下向きなパワーに、
カラダが支配されてしまう・・・と思うからなの。
瞬間的に『立てない!』と思ってしまうのね。
だから、
足や肩、いろいろなところに力を入れてしまう。
コルセットが効かない分、

足や肩が、その“肩代わり”をしている

という訳よ。

または、骨盤の位置や、頭部の位置を崩して、
立とうとする・・・
だから、変な格好で立つことになる」


平田さんが驚いたように言う。
「重力の影響とは、
想像以上に大きいものですな」



紀子さんは、
「今までの締め方では、
まだまだ、足りなかったということがわかりました。
それに、締め方も少し違うような・・・
学び直さないとダメですわ」



坂田さんも、
「僕もアバラ、まだ納まっていないです(笑)
コレをなくすって? 
ジュンコ先生、
もう一度、教えてもらえませんか?」



       続く第1229話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.290 ~苦手な“足指を使う”レッスン~

「もっと、足指を使いなさい」
コレは自分の師匠からも、指摘を受けていたものでした。
ところがその指摘は、
度々(たびたび)ではなく、
偶に(たまに)思いついたように、
であったため、
それほど重要視してはいませんでした。

そのため、レッスンが終わると、特に練習もしませんでした。
というより、
ナニをどうやって練習すれば良いか、分かっていなかったのです。
指摘を受け、注意されたときだけ、
「足指を使う」
コレで上手くなるはずはありません。
また、
ずいぶん間があいて「足指を使う」レッスンになってしまった時、
普段から鍛えられていない足指はすぐに悲鳴をあげました。
その後は決まって、足首がひどく痛みました。

足元・足指の注意を受けるのは、
やはり、ルンバのレッスンのときが多かったように思います。
ルンバは動きがゆっくりであるため、
足さばきが余計に目立つのでしょう。
「足元がウィークやな」
そんな言い方でした。
ウィークとはweak
弱い・力がないという意味です。
また、こんな風にも、
「全然、指で、床をつかんでいないな」
師匠はそう言って腰を下ろし、
素足にラテンシューズをはいている、
ワタシの足指の様子をチェックします。
そして、
「指を丸めたら、アカン。もっと伸ばして使うんや」
また、足の甲の部分を指し
「ココを伸ばして、内側に向けて。
親指はやや外に向けて、ポイントする」
と、実際に触れながら直すのです。

大変きつい格好を強いられます。
指も足首も痛い。
「よっしゃ、コレで、エエ。 キレイや」
師匠から合格が出たポジションでは、
立っているのがやっとの状態になります。

やや強引で、
ワタシにとっては意味不明なレッスン・・・

レッスンが、
「足指を使う」内容に向かっていきそうになる気配を察知すると、
もうそれだけで、
「あぁ、いやだな。
コレで今日のレッスンは、ダメだ」
などと、勝手に思ってしまっていたものです。

ところが、
スタジオ内でアルものを見たのをきっかけに、
ワタシの気持ちに変化がもたらされたのです。
「足指を使うことは大事かも知れない・・・」



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