2010.06.02 (第1226話)新天地へ・未知なるパソドブレへの道CⅦ~アバラの下部を締める~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第37話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
胸を張ることと、
胸を上に上げることの感覚的な違いを、
知らなければいけない
と、ジュンコ先生。
そして、
正しく“胸を張る”は、OK。
でも、
“胸を上げる”は、どんな場合でも、NG。
理由は、
「胸を上げると、どうしても力んでしまうから」という。
“威風堂々、胸を張って踊る”が、
一般的概念のパソドブレ(特に男性)
力みまくったダンスにならないためにも、
このアタリ、とても大事なお話のようなのだが・・・
ハナコさんが、質問だ。
「“胸を上げてはダメ”は、
パソドブレ以外の種目でも、同じですか?
例えば、ワルツやスローフォックストロットといった、
スタンダード種目でも?」
ジュンコ先生が答える。
「ええ、そうよ。
特に
競技選手は気をつけないと、
胸を上げて踊る人がとても多いから」
ハナコさんも競技選手。
困った顔をしてこう言い出した。
「下を見ちゃダメ。
もっと、上を向いて。
目線を上げて。
胸を上げてって、
リーダーからしょっちゅう注意を受けるのですが・・」
するとケイコさん
「安易に胸を上げたら、ダメ、力んじゃうから・・・
だから、
リキミの出ないように注意すれば、
胸は上げても良いということですよね?」
ジュンコ先生は
「というより、
ダンスにおいては、胸を上げるは、NGなの。
“やっては、ダメな行為”と言った方がハッキリするわね」
ソウ言ってから、
「ダンスをする際、やってOKは、
胸を張る
胸を開く
胸を膨らませる
これらは、胸に関する“カラダ言葉”※になっているものね。
※カラダの部位を使った熟語や言い回し
NGの“胸を上げる”は、カラダ言葉ではなく、
そのままの意味で、胸を持ち上げること。
では、なぜ、
胸を上げると、ダメなのか、からお話するわね」
「胸を上げている人は、
胸を持ち上げてしまっている・・・
つまりは、
肋骨の前面のみを、
持ち上げてしまっているのね。
それで、
背中側の肋骨が、
締め付けられた格好になっているの。
だから、
背中側の筋肉が使えない」
ジュンコ先生はそういいながら、
実際に胸を持ち上げてみせている。
ケイコさんが声を上げた。
「正面から見ると、キレイですが、
確かに背中は苦しそうですね」
ジュンコ先生はうなずき
「ポイントは、前面・肋骨の下部
胸を上げている人は、
ここが開いてしまっている人がほとんどね」
そういいながら、ジュンコ先生は、
胸下の肋骨の下アタリを左右から手のひらで包んでいる。
「そういえば、
知り合いの整骨院の先生が、
面白いことをおっしゃっていました。
『メタボの人は肋骨の下が、
スカートのようにまくれ上がっている』方が多いらしいですね。
『肋骨は下に向かせて、
締めることを習慣つけた方が良い』
と、うかがいましたわ」
と、トシ子さんが言うと、
「以前、
ジュンコ先生からもお話がありましたよね?
セレブ教育は、肋骨の向きを直すこと」
(第677話参照)
千恵子さんだ。
「そうね。
キュッと締まったアバラがGOODなのね。
そうならないと、
大腰筋が上手く使えない
床からの反作用エネルギーを感じないから・・・」
続く第1227話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.288 ~教えることがバラバラだ!?~
ロンドンに来て、
偉大なコーチャー陣のレッスンを受けるほどに、
余計、踊れなくなっていく・・・そんな困った種目がありました。
ルンバでした。
なぜ、踊れなくなっていくのか?
迷いを生じるから、です。
どういう迷いなのか?
どれが、目指すべきルンバなのか、正しい、ルンバなのかが、
分からなくなってくる・・・
「コーチャーによって、教えることがバラバラなんだもの」
ソレが、ワタシの言い分でした。
確かに、コーチャーの教えには違いがありました。
枝葉の部位ならまだしも、基礎の部分に関しても強調することが、
コーチャーにより様々でした。
それもそのはず、
彼ら、コーチャーのダンス自体が、
どれもそれぞれに非常に個性的なものだったのです。
中でも、他のラテン種目のベースになるルンバには、
どのコーチャーにもはっきりとした“流儀”があるように思いました。
「コレがワタシのルンバだ」
という、強い思い入れと自信が感じ取れました。
競技ダンサーとして、当然、でしょう。
素晴らしいテクニックの上に、
強烈な個性がないと、チャンピオンにはなれない・・・
さて、違いは、
当然、ルンバウォークにまで及びました。
この、超重要テクニックには、
歩き出す以前の立ち方、姿勢といった、要素も含まれます。
ルンバウォークの違いは、必然、
そんな、普遍的基礎の違いをも意味することとなります。
ワタシは、本当に困っていました。
「ルンバウォークが、全然できなくなってしまった・・・」
つまり、
立ち方・姿勢といった、
ルンバの基礎、すべてがわからなくなってしまっていたのです。
どうしよう!?
自らのテクニック不足・理解力のなさが、
“違い”を悪い方向に拡大し、
埋めようのない“矛盾”にまで、発展させてしまっていたようです。
では、103(ワンオースリー)でのルンバウォークの、
練習シーンに戻りましょう。
無理矢理な練習をしていたワタシは、
突然、脚に異変を感じたのです・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
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ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
胸を張ることと、
胸を上に上げることの感覚的な違いを、
知らなければいけない
と、ジュンコ先生。
そして、
正しく“胸を張る”は、OK。
でも、
“胸を上げる”は、どんな場合でも、NG。
理由は、
「胸を上げると、どうしても力んでしまうから」という。
“威風堂々、胸を張って踊る”が、
一般的概念のパソドブレ(特に男性)
力みまくったダンスにならないためにも、
このアタリ、とても大事なお話のようなのだが・・・
ハナコさんが、質問だ。
「“胸を上げてはダメ”は、
パソドブレ以外の種目でも、同じですか?
例えば、ワルツやスローフォックストロットといった、
スタンダード種目でも?」
ジュンコ先生が答える。
「ええ、そうよ。
特に
競技選手は気をつけないと、
胸を上げて踊る人がとても多いから」
ハナコさんも競技選手。
困った顔をしてこう言い出した。
「下を見ちゃダメ。
もっと、上を向いて。
目線を上げて。
胸を上げてって、
リーダーからしょっちゅう注意を受けるのですが・・」
するとケイコさん
「安易に胸を上げたら、ダメ、力んじゃうから・・・
だから、
リキミの出ないように注意すれば、
胸は上げても良いということですよね?」
ジュンコ先生は
「というより、
ダンスにおいては、胸を上げるは、NGなの。
“やっては、ダメな行為”と言った方がハッキリするわね」
ソウ言ってから、
「ダンスをする際、やってOKは、
胸を張る
胸を開く
胸を膨らませる
これらは、胸に関する“カラダ言葉”※になっているものね。
※カラダの部位を使った熟語や言い回し
NGの“胸を上げる”は、カラダ言葉ではなく、
そのままの意味で、胸を持ち上げること。
では、なぜ、
胸を上げると、ダメなのか、からお話するわね」
「胸を上げている人は、
胸を持ち上げてしまっている・・・
つまりは、
肋骨の前面のみを、
持ち上げてしまっているのね。
それで、
背中側の肋骨が、
締め付けられた格好になっているの。
だから、
背中側の筋肉が使えない」
ジュンコ先生はそういいながら、
実際に胸を持ち上げてみせている。
ケイコさんが声を上げた。
「正面から見ると、キレイですが、
確かに背中は苦しそうですね」
ジュンコ先生はうなずき
「ポイントは、前面・肋骨の下部
胸を上げている人は、
ここが開いてしまっている人がほとんどね」
そういいながら、ジュンコ先生は、
胸下の肋骨の下アタリを左右から手のひらで包んでいる。
「そういえば、
知り合いの整骨院の先生が、
面白いことをおっしゃっていました。
『メタボの人は肋骨の下が、
スカートのようにまくれ上がっている』方が多いらしいですね。
『肋骨は下に向かせて、
締めることを習慣つけた方が良い』
と、うかがいましたわ」
と、トシ子さんが言うと、
「以前、
ジュンコ先生からもお話がありましたよね?
セレブ教育は、肋骨の向きを直すこと」
(第677話参照)
千恵子さんだ。
「そうね。
キュッと締まったアバラがGOODなのね。
そうならないと、
大腰筋が上手く使えない
床からの反作用エネルギーを感じないから・・・」
続く第1227話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.288 ~教えることがバラバラだ!?~
ロンドンに来て、
偉大なコーチャー陣のレッスンを受けるほどに、
余計、踊れなくなっていく・・・そんな困った種目がありました。
ルンバでした。
なぜ、踊れなくなっていくのか?
迷いを生じるから、です。
どういう迷いなのか?
どれが、目指すべきルンバなのか、正しい、ルンバなのかが、
分からなくなってくる・・・
「コーチャーによって、教えることがバラバラなんだもの」
ソレが、ワタシの言い分でした。
確かに、コーチャーの教えには違いがありました。
枝葉の部位ならまだしも、基礎の部分に関しても強調することが、
コーチャーにより様々でした。
それもそのはず、
彼ら、コーチャーのダンス自体が、
どれもそれぞれに非常に個性的なものだったのです。
中でも、他のラテン種目のベースになるルンバには、
どのコーチャーにもはっきりとした“流儀”があるように思いました。
「コレがワタシのルンバだ」
という、強い思い入れと自信が感じ取れました。
競技ダンサーとして、当然、でしょう。
素晴らしいテクニックの上に、
強烈な個性がないと、チャンピオンにはなれない・・・
さて、違いは、
当然、ルンバウォークにまで及びました。
この、超重要テクニックには、
歩き出す以前の立ち方、姿勢といった、要素も含まれます。
ルンバウォークの違いは、必然、
そんな、普遍的基礎の違いをも意味することとなります。
ワタシは、本当に困っていました。
「ルンバウォークが、全然できなくなってしまった・・・」
つまり、
立ち方・姿勢といった、
ルンバの基礎、すべてがわからなくなってしまっていたのです。
どうしよう!?
自らのテクニック不足・理解力のなさが、
“違い”を悪い方向に拡大し、
埋めようのない“矛盾”にまで、発展させてしまっていたようです。
では、103(ワンオースリー)でのルンバウォークの、
練習シーンに戻りましょう。
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突然、脚に異変を感じたのです・・・
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