初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 更新しました
特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.9
讃えたい、競技選手の感受力アップ
泰然自若(16)
「競技選手用 なぜに不調?診断チェック」
競技成績は不調、急性スランプ状態だけど・・・
(詳しくは第1212話参照)
続いてはコレ
⑧ 以前より、相手を感じたり、
しっくり組んで踊れるようになった来た。
また、反対に、
ものすごく相手が気になる存在(悪い意味で)になって来た。
コレは非常に良い症状だね。
自然な感受力を取り戻しつつあるってことだ。
ダンスが上手くなってくる=敏感・繊細になる
というお話は以前第1218話でお伝えした通り。
ところが、現実は、というと、
競技ダンスが上手くなる≠敏感・繊細になる
が、結構多いんだな。
敏感・繊細になるどころか、
超・鈍感になってしまうケースも少なくない。
なぜか?
競技会で勝つために優先されるべきものが、
敏感・繊細なものでない、からだろう。
言い換えれば、競技会においては、
敏感・繊細さが、
ダンスが上手い人の基準ではない
例えば、
1・2次予選の評価項目になるような、
ポスチャーとポイズ
ボディライン・シェイプ
アクション
パートナーとのコネクション
の中でみてみても、
ポスチャーとポイズ・・・
重力軸方向に沿って作られた、ナチュラルなものか?
ボディライン・シェイプ・・・
カラダのデザイン通りになされている、
心地良さをともなうものか?
アクション・・・
音楽&床からの反作用エネルギーの流れから
行なわれているものか?
パートナーとのコネクション・・・
心地よさ、シックリ感があり、
エネルギー循環が正しくなされているものか?
てな、
敏感で繊細なフイーリングが、審査されている
・・・ワケはないだろう。
だって、ソンナコンナは、
そうそう簡単にビジュアライズ※できるものではないからだ。
※パッと一目見て理解できる
モチ、審査員の目に届くことも難しい。
しかも、1・2次予選で、
審査員があなたのダンスを観るのは、ホンの数秒だ。
10秒も観察することはないだろうね。
そんな慌ただしさの中、例えばパートナースキルにしても、
相手と心地よく組めているかどうか
や
相手と感じ合っているかどうか
を見抜くことは難しいもんで、
どうしても審査しやすいモンがその対象となってしまうんだ。
上記1・2次予選の評価項目にしても、
ポスチャーとポイズ・・・カタチとしての正確さ
ボディライン・シェイプ・・・
カタチとしての美しさ
アクション・・・
カッコよさ、ダイナミックさ、スピーディさ
パートナーとのコネクション・・・
カタチとしてのブレのなさ
の審査になっちゃうってもの。
必然、
競技選手は優先的に、
その辺りの上達改善に努めてしまうだろう。
また、
固定的な同じ相手との練習
これも、
感受能力を引き下げる原因になる
多くのカップルは、
限定されたかなり狭い範囲内でのダンス感覚のなかで
「まぁ、こんなものかな」
と、落ち着いてしまっていることが多い。
“習慣的なれ合い”に陥ってしまっているのだ。
つまりは、競技選手は、
敏感・繊細さを伴った、
ナチュラルなダンス上達が、
望みにくい環境にいる・・・
ってことを、自覚しなくてはならないね。
だから、今回のテーマのように
「相手のことを良く感じられるようになった」
は、非常に良かった!ムッチャ喜ばしいことなのだ。
(ある意味、競技会で勝つことよりも)
ただし、感じる内容は、
良いものばかりではないはず・・・コレが問題。
敏感・繊細になればなるほどに、
“違和感”に目ざとくなるものだから。
結果、
以前には相手から受け取ることになかった
“不快感”に悩むこともあるだろう。
例えば、
(以下は、スタンダード・ホールド中の相手への不快感)
腕・手の固さ
向かいあった胸の中の動きのなさ
上半身と下半身のつながり具合
床に対する重みの違い・・などなど
ちょっとした音楽的なタイミングのずれにも、過剰に反応し、
自分が悪いのか?
相手が悪いのか?
という、口論に発展してしまうこともあるだろうね。
さて、困った。
どうすれば良いのか?
まずはお互い、
自然な感受力が戻ってきたことを讃えよう
次に、
「あなたとワタシ、どっちの感覚が正しいのか?」
という結論を急がないこと。
今、あなたが受け取っている
相手に対する違和感・不快感は、
そのまんま、(以前の)あなたが発しているもの・・・
つまり、
あなたとのダンスの中で、
作り上げてきた感覚である可能性が高いからだ。
年月をかけて練り上げてしまった、
悪い感覚習慣を変えるには、
時間をかけ、ゆっくりと・・・が基本。
焦りは禁物だ。
感じ取ってしまった相手への違和感を口にするときは、
率直に、しかし、思いやりを持って、を励行しよう。
自分の感覚の方が正しいという決めつけからの言葉は、
決して素直に聞き入れてもらえないだろうからね。
(コーチャーと生徒ぐらいの実力差がないと、
本当を見抜くことは難しい)
で、各自の感受能力をもっともっと高めて、
床や音楽とのつながりを強化。
それらを通して、
相手と感じ合うができるようになると、
問題は極端に減ってくるってことを覚えておいてね。
続く第1221話へ
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(詳しくは第1212話参照)
続いてはコレ
⑧ 以前より、相手を感じたり、
しっくり組んで踊れるようになった来た。
また、反対に、
ものすごく相手が気になる存在(悪い意味で)になって来た。
コレは非常に良い症状だね。
自然な感受力を取り戻しつつあるってことだ。
ダンスが上手くなってくる=敏感・繊細になる
というお話は以前第1218話でお伝えした通り。
ところが、現実は、というと、
競技ダンスが上手くなる≠敏感・繊細になる
が、結構多いんだな。
敏感・繊細になるどころか、
超・鈍感になってしまうケースも少なくない。
なぜか?
競技会で勝つために優先されるべきものが、
敏感・繊細なものでない、からだろう。
言い換えれば、競技会においては、
敏感・繊細さが、
ダンスが上手い人の基準ではない
例えば、
1・2次予選の評価項目になるような、
ポスチャーとポイズ
ボディライン・シェイプ
アクション
パートナーとのコネクション
の中でみてみても、
ポスチャーとポイズ・・・
重力軸方向に沿って作られた、ナチュラルなものか?
ボディライン・シェイプ・・・
カラダのデザイン通りになされている、
心地良さをともなうものか?
アクション・・・
音楽&床からの反作用エネルギーの流れから
行なわれているものか?
パートナーとのコネクション・・・
心地よさ、シックリ感があり、
エネルギー循環が正しくなされているものか?
てな、
敏感で繊細なフイーリングが、審査されている
・・・ワケはないだろう。
だって、ソンナコンナは、
そうそう簡単にビジュアライズ※できるものではないからだ。
※パッと一目見て理解できる
モチ、審査員の目に届くことも難しい。
しかも、1・2次予選で、
審査員があなたのダンスを観るのは、ホンの数秒だ。
10秒も観察することはないだろうね。
そんな慌ただしさの中、例えばパートナースキルにしても、
相手と心地よく組めているかどうか
や
相手と感じ合っているかどうか
を見抜くことは難しいもんで、
どうしても審査しやすいモンがその対象となってしまうんだ。
上記1・2次予選の評価項目にしても、
ポスチャーとポイズ・・・カタチとしての正確さ
ボディライン・シェイプ・・・
カタチとしての美しさ
アクション・・・
カッコよさ、ダイナミックさ、スピーディさ
パートナーとのコネクション・・・
カタチとしてのブレのなさ
の審査になっちゃうってもの。
必然、
競技選手は優先的に、
その辺りの上達改善に努めてしまうだろう。
また、
固定的な同じ相手との練習
これも、
感受能力を引き下げる原因になる
多くのカップルは、
限定されたかなり狭い範囲内でのダンス感覚のなかで
「まぁ、こんなものかな」
と、落ち着いてしまっていることが多い。
“習慣的なれ合い”に陥ってしまっているのだ。
つまりは、競技選手は、
敏感・繊細さを伴った、
ナチュラルなダンス上達が、
望みにくい環境にいる・・・
ってことを、自覚しなくてはならないね。
だから、今回のテーマのように
「相手のことを良く感じられるようになった」
は、非常に良かった!ムッチャ喜ばしいことなのだ。
(ある意味、競技会で勝つことよりも)
ただし、感じる内容は、
良いものばかりではないはず・・・コレが問題。
敏感・繊細になればなるほどに、
“違和感”に目ざとくなるものだから。
結果、
以前には相手から受け取ることになかった
“不快感”に悩むこともあるだろう。
例えば、
(以下は、スタンダード・ホールド中の相手への不快感)
腕・手の固さ
向かいあった胸の中の動きのなさ
上半身と下半身のつながり具合
床に対する重みの違い・・などなど
ちょっとした音楽的なタイミングのずれにも、過剰に反応し、
自分が悪いのか?
相手が悪いのか?
という、口論に発展してしまうこともあるだろうね。
さて、困った。
どうすれば良いのか?
まずはお互い、
自然な感受力が戻ってきたことを讃えよう
次に、
「あなたとワタシ、どっちの感覚が正しいのか?」
という結論を急がないこと。
今、あなたが受け取っている
相手に対する違和感・不快感は、
そのまんま、(以前の)あなたが発しているもの・・・
つまり、
あなたとのダンスの中で、
作り上げてきた感覚である可能性が高いからだ。
年月をかけて練り上げてしまった、
悪い感覚習慣を変えるには、
時間をかけ、ゆっくりと・・・が基本。
焦りは禁物だ。
感じ取ってしまった相手への違和感を口にするときは、
率直に、しかし、思いやりを持って、を励行しよう。
自分の感覚の方が正しいという決めつけからの言葉は、
決して素直に聞き入れてもらえないだろうからね。
(コーチャーと生徒ぐらいの実力差がないと、
本当を見抜くことは難しい)
で、各自の感受能力をもっともっと高めて、
床や音楽とのつながりを強化。
それらを通して、
相手と感じ合うができるようになると、
問題は極端に減ってくるってことを覚えておいてね。
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