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社交ダンスを始めるということ 第35話へ




特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.9 

新しい世界観にシフト・チャンス

泰然自若(15)


「競技選手用 なぜに不調?診断チェック」

競技成績は不調、急性スランプ状態だけど・・・
(詳しくは第1212話参照)
続いてはコレ

⑦ 以前より、精神的に弱くなったように思う。
競技における闘争心がなくなって来たように思う。

競技ダンスは、
“社交ダンスが競技化されたもの”ってな、
定義になるのかな。
なにしろ“ダンス・スポーツ”なんて言われてもいるもんね。
「勝敗を決する“競技”“スポーツ”である以上、

戦うっていう気持ち“闘争心”が必要だ」

と、言う人がいるだろう。
ソレは別段ヘンなことではない。
なぜって、
競技である以上、ソリャァできたら勝ち組でいたい・・・
は、素直な気持ちだろうから。
そのため(勝つため)には、
戦う意欲=闘争心は必要だろうもの。

ワタシも(特に)学連時代は、闘争心、あったもんね。
勝ちたかったし、
勝ってトロフィーをもらうのが大好きだった。
勝っているから、競技会、楽しかったしね。
(キレイなドレスを着て、出場するだけでも楽しかったけれど、
やっぱ、負けてバッカリだと、おもしろくはなかっただろうね)
でも、ハタと考えてみる。
「この闘争心の対象は?
誰に対して闘争心を発揮していたのだろう?」


ライバルだった“京大舞研”の選手に対してか?
そういえば、京大のパートナー(女子部員のこと)は、
最も負けたくなかった対象だ。
成績的には、コッチの方が上になることが多かったが、
それはあくまで、リーダーに対してのこと。
パートナーのみのレベルでは、
ワタシよりも彼女たちの方が明らかに上だった。
だからこそ、闘争心を抱いたんだろうね。
そのような闘争心は、同じ大学の女子部員にもあった。
誰よりも上手くなりたかったし、上回生になればなるほど、
上手くなって成績を上げなければならない、
と、追いつめられてもいた。
そういえば、
組んでいた相手、リーダーに対しても闘争心を抱いていたな。
おかしなことに、本来は仲良くするべきマイ・リーダーが、
一番のライバルだったようにさえ思うんだ。
他には・・・
あ、審査員にも。
自分たちのダンスにチェックを入れてくれない審査員には、
チョイとした闘争心を抱いたものだ。
そして、
最大の闘争心は、この自分に向けられていたように思う。
「負けるもんか」「がんばらなきゃ」
と、いつも思っていた。
コンプレックスに喘ぎながら、

ワタシは自分と戦っていた・・・

今、競技ダンスをがんばっている人たちも、
ひょっとしたら似たようなところがあるかもしれないね。
いろんな対象に対して、
あるいは“むき出し”の、あるいは“静かに秘めたる”
闘争心をもち、
ソレが競技を続けていくための

原動力となっている場合もあるだろう。

ところが、
ソレ(闘争心)が、なくなってきたら・・・
が、今回のテーマだったわけ。
競技選手が闘争心、
つまり戦う意欲みたいなものがなくなってきたら?
「もう、競技、やめた方がいいのかな」
「歳だしねぇ。
孫のような年齢のものと比べられたって、
勝ち目はないし」

などといった、一種“あきらめ”の気持ちも否めない??
いやいや、そうではなくの提案を・・・
実は、

「ひょっとして、チャンス到来!?」

と思ってみてほしいんだな。
つまり、
闘争心が消えてきたココロの潜在的部分をよーく見てみると、
こういうことではないかと思うワケ
「やっと、

競技会を“有効活用”できる時期がやってきた」

言い換えれば、
「単なる勝ち負けの世界観から
シフトするべきときがやって来たのではないか?」

もっと言えば、
「自分は、
競技ダンスを通して何を学ぶべきか?
競技ダンスをすることで、
どんな自分を明らかにしたいのだろう?」

ソンナ深い気持ちにたどり着いたのではないか、
ということなのだ。

表面的な闘争心が邪魔をして、見えなくなっていた

「なぜ、ワタシは、

競技ダンスをやりたいのだろう?」


に対する自分自身の“答え”みたいなものが、
表に上がって来たのかも知れないねってわけ。

まずは、自分一人で思いめぐらせ
次に、できれば、組んでいる相手と一緒に
「わたしたちって、
なぜ、競技ダンス、やっているのかしらね。
競技ダンスを通して何を学ぶべきなのかしら。
競技ダンスをすることで、どんな自分になりたいのかな」

を、
時にマジ気分で話し合ってみる、
コレってすごく大事なことだと思うんだな。
お互いの潜在意識が活性化してきて、気持ちが落ち着き、
泰然自若な自分たちになれる。

すると・・・
「カップルでじっくり話す時間をもった結果、
不思議なことに、
それだけで、ダンスが上手くなったように思えたよ」
で、踊ってみると、アララ!?実際、上手くなっている。
びっくり!!
なんてことに至るケースだって、あるんだよ。
全く新たな気持ちで、
競技に臨んでいけるようになる可能性も大だ。

ちなみに、ワタシの場合は、
ロンドン留学直後に、闘争心がなくなってきてしまったんだ。
ムコウでのホンマに素晴らしいダンスに触れ、
「あれ、ワタシ、
何を一生懸命もがいているんだろう?」

と思ってしまったんだね。
「根本的なところをやり直さないと・・・
このくらいの(低い)レベルで、
“勝ちや負け”にこだわっている場合ではない」

なんて感じでしまったのかな。
闘争心がなくなった後にやってきた気持ちは、
「時間がかかってもいい。
ムコウのすごいコーチャーのように、
ダンスを理解し、本当に上手くなりたい」

という思いだった。

結果、競技は辞めたけれど、
今、また、(皆様のお陰もアリで)
全く違う形で、

競技会という世界を見直しているところ・・・


       続く第1220話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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