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社交ダンスを始めるということ 更新しました




特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.9 

ムムム!?な教師研修会より

泰然自若(2)


“競技会”の次は、コレ。

“教師研修会”だ。

以下はあくまで、
ワタシの所属している団体のお話だが・・・

プロ免許取得者を対象にした“研修会”なるものが、
年数回、用意されている。
ワタシの場合、
免許更新の際に必要な捺印=ハンコをもらうために、
仕方なく参加が、正直な気持ちだ。

「仕方なく」なんて、

無礼な言葉を使っているのは、ワタシだけかもしれないねぇ。
だって、
研修には、団体のエライさんがズラリ、だし、
講師は、団体のトップクラスの先生方なんだもの。

誤解のないように言っておくと、
研修そのものは良いと思っているんだ。
毎回、発見があるし、意義もアル。
ワタクシ、基本的には、
どんな人がスル講習や研修も、
絶対勉強になると思っているし、興味もある。
人が人に、
「コレが良い」
と思っているものを伝授する行為自体に、
美しさを感じるからだろうね。
惜しみなく与える・・・
ソレは、人の持つ本能の一つである気がする。

じゃ、研修会参加の腰が重い理由はナニなのか?

ソレは、

“ソコ独特の雰囲気”がアルからだ。

その雰囲気に飲まれそうになり、
意味もなく“疲れて”しまっていた、からだ。
「いた、から」
過去形よ。
つまりは、過去のこと。
今は、ずいぶん大丈夫になってきたもんな。
自分を見失うことなく、
学び取るベキものは持って帰ることができるようになった。

その日の、講習はスタンダード。
講師は、若手現役選手。

受付をすましたワタシは、観察を開始した。

いつもながら、かなり多くの人が参加している。
年齢層は、高い。
中には競技会で活躍中、の若手もいるが、
大半はそうではなく、
教えることのみに専念の、中高年の先生方だ。
その中でも、
競技選手は、見てすぐにソレと分かるし、
そうでない人も、一目瞭然・・
だが、
「え? あの人、競技会、出てハルの?」
な、雰囲気の人もいる。
出ても、勝つことはナイっしょ。
いや、勝つために出場している訳ではないだろうし・・・
などと、憶測。
アカンあかん、失礼や。

年齢不詳タイプがほとんど。
最近は黒・シックな色の落ち着いた服装も増えたが、
昔は、
「そんなん、ダンスやから許されるんちゃいます?」
的な派手色、派手モードな服も多く、
まんま、
小さな競技会に出れそうな化粧を施している人もいた。
それでも、特に目立つこともなく・・・
だから、余計にすごい。
ポジティブな人も多いが、
反対に、とことん暗い、チョイ不気味な人も。
でも、
“教師の時間”は、変貌するんだろうなぁ
と、想像する。
「だって、ココにいる人、みんな“先生”なんだもんなぁ。
“生徒サン”が、いるんだよなぁ」
コレは、
「アノ人も、人の親なんだよなぁ」
と、出所が似ている
!!(感心)と??(疑問)が入り交じった、感想だ。

みんな妙に“姿勢が良い”
放っているオーラがフツーの人とは、違っている。
“プライド”が表面化している感じだ。
ぶつかりたくない気分。
ワタシは、外に向けての“電灯”を消した。

気をつけないと、やっぱ疲れるなぁ・・・
何て、感じながらも
「でも、きっと自分も“同じ”ナンだろうな」
という思いもアリで、なんだかおかしくなってくる。

講習はワルツのスイング。
講師の話声が、マイクを通して流れてくる。
会場はメッチャ静か。
白板に書かれたメモを取ることに真剣だからか。
講習、やりにくいだろうな。
反応うすいもんなぁ。

質問の時間。
しばらく、無反応・・・
と、やっと、手が挙がった。
あ、さっき、
チラ見したとき気になった、暗めぇなおじさまだ。
“教師の時間”は、やはり饒舌のようだ。
難しい内容の質問。
講師は、少し困っている様子。
すかさず、
そのおじさまが説明し始め・・・
アレレ? 質問しんでも(しなくても)わかってんじゃん!?
自分で答えを披露するようなカタチになって、着席。

講習の後半は、実技。
誰でも良いからカップルにという指示に、
共に“余っていた”女性の教師と組む。
ラッキー!
世の“女性教師”を知るチャンスだからだ。
男性役と女性役を代わる代わるしながら、の感想。

「教師同士が“腕を磨き合う”
そんな世界をもっと作ったほうがいいんじゃないかな?」

色んな意味で、を感じたからだ。

プロがもっと“仲良く”“助け合って”という、
社交ダンス本来の理念に、目覚めたなら、
派閥争いなんてせずに
その(無駄な消費)エネルギーを他の方に運用できるのに・・・

ワタシにとって教師研修会とは?
なぜ、参加するのか?
捺印のため?
正直、ソレもアル。
でも、もっと言うなら、

プロ教師としての泰然自若を学ぶこと。

そのためには、実態を知ること。

ココで言う実態とは “プロ教師”というものの実態だ。
競技会と同様、
年に一度の研修会に出るだけで、すべてのことは分からないし、
分かることなど、当然、不可能だろう。
でも、小さなところからでも良い、と思っている。
また、今の自分に感じとれる範囲だけで良い。
“プロ教師”
主に、
「中高年。
競技経験、および、競技的“箔”それほど、ナシ。
でもがんばって、教師、やってます」
な方々と、場を共にする体験が必要なのだ。

目的は、レッスン・・・。


      続く第1207話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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