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社交ダンスを始めるということ 第30話へ




チョット中休み エッセイvol.31 

ブレーキ筋 VS アクセル筋

インナーマッスル&アウターマッスル連動
~スペシャル・ウォーキング(3)~


前回の続き

“ハムストリングス”についてのお話だ。

「ハムストリングスの重要性について」
なんて、
チマタ・スポーツ界では、
かなり以前から取り上げられているよね。
ワタシも、現役の頃、
ソレらしきことは、たくさん習ってきたよ。
コーチャーから、
「この辺りを使いなさい」
って感じで
お尻から太ももの裏をよく触れられたし、
イスにお尻を下ろす直前のような、少々ヘッピリ腰にさせられ、
(お尻から太ももの裏を強調した格好)
「OKソレで良い」
ただし今でこそ
「ははぁ~ん、アレは、ハムストリングスの使い方について、
教えられていたのか・・・」
と、わかるのであって、当時はサッパリ???だったけどね。

さて、ナニが言いたいのかというと、
ダンスの世界でも、
ちゃーんと重要視されているメジャーな筋肉であり、
インナーマッスルよりも、
ずーっと操作感覚の持ちやすいアウターマッスル

でアルのにもかかわらず、
実のところ・・・未だ、
あんまり活かされていない理由には、
以下のものが考えられるってこと。

① いざって時、
ハムストリングスではなく太もも前面の、

大腿四頭筋を使ってしまう

② ハムストリングスの役割の中で、
股関節伸展よりも、

ヒザ関節屈曲を選んでしまう

①②を改善するだけで、
アナタのダンス、非常に良くなりますよ!ってんで、
この辺り解決していきたいんだな。

まずは①

大腿四頭筋・・・ブレーキ筋

ハムストリングス・・・アクセル筋


と言われていることは前回お話ししたけれど、
もうチョイ深く見て行こう。

大腿四頭筋は、いわゆる太ももの前面の筋肉だ。
詳しくは、
大腿直筋(だいたいちょっきん)
外側広筋(がいそくこうきん)
内側広筋(ないそくこうきん)
中間広筋(ちゅうかんこうきん)
四つの筋肉の総称だ。

働き
3つの広筋は、膝関節の伸展を、
大腿直筋は、股関節の屈曲、伸展を行うよ。
大腿四頭筋の4つの筋肉のうち、
この大腿直筋だけが股関節と膝関節にくっついていて、
いわゆる、
“モモをあげる”働きがアルんだな。
と、言うと、
「あぁ、モモを上げるってことは、
歩く時とか踊るとき、使っているのよね?
モモの前面の筋肉で、脚を持ち上げて・・・」

てな発想になりやすいけど、コレはNG

大腿直筋(だいたいちょっきん)は、
歩いたり踊ったりする場合の
“アクセル筋=推進する筋肉”ではないんだな。
理由は2つ。
まず、モモを上げる動作は、
インナーマッスル(大腰筋など)が担当したほうが、
パフォーマンスレベルは高い
ってもん。
アウターマッスルなため筋肉疲労が速い。
もう一つは、
大腿直筋(だいたいちょっきん)以外の3つの太もも筋(広筋)は、
股関節には関与していないため、
大腿直筋(だいたいちょっきん)だけがモモをあげようとしても、
あとの3つの筋肉はついてゆけないで、
かえってブレーキになっちゃうからなんだ。
つまり、

大腿四頭筋=モモの前面を使って、

歩く・踊るということは、

一歩ごとに、

アクセルブレーキをかけている
という、

「あぁ、キツイ」ってなことになるんだな。
(でもこのキツサが、かえって「充実感につながる!」
ってんで、やっちゃうのよね)

んじゃ、性能の良い、アクセル筋はどこ?
で、登場なのが、

“ハムストリングス”ってわけなんだ。

この太もも裏筋が働く(収縮する)と、
「お尻の筋肉(大臀筋=だいでんきん)と一緒に働いて、
大腿骨(だいたいこつ)が、
股関節を中心に勢いよく振られる」


すると、カラダは、すーっと前に進んで行ける。
ボートをこぐ際、
パドル(こぐ道具)を前から後ろにかくと、
ボートはすーっと動いて行く
・・・アノ要領だ。

ところが、ココで問題が持ち上がる。
そう上記②だ。
ダンサー諸君の多くが、
②のハムストリングスの役割の中で、
股関節伸展よりも、ヒザ関節屈曲を選んでしまう

たぶんこれは、

「ヒザを使って~」がダンステクの定番

だからじゃないかなぁって思うわけ。
ヒザを使うこと自体は決して間違ってはいない。
要は、
ちゃんとホンマに使えているかどうか?
言い換えれば、
ダンスパォーマンスに活かせるように使えているかどうか?
ただ単に、ヒザの屈曲をやっているだけではないか?
ということだ。

下手にヒザを曲げちゃうと、
膝関節の伸展筋である大腿四頭筋も、同時に働いてしまうよ
ヤバい!ブレーキになる!
そんでもって
大腿直筋(だいたいちょっきん)により、股関節屈曲が起こり、
ハムストリングスの股関節伸展を邪魔してしまうよ
なかなか、太ももが後ろに行かない!
ソンナコンナな事態を招いてしまう。

デモ、こういう意見が出てくるだろう。
「じゃぁ、ロウァはどうなんですか?
それに、
ヒザを使ったらダメだからって伸ばしたまんまじゃ、
マズイでしょ。
踊り以前に動きにくいじゃないですか!?」


「それに、例えば、ワルツのスタートだって、
ヒザ、使いますでしょ、
多少ナリともヒザ、曲がりますでしょ?
そのときも、太ももの裏を使っているんですか?」


そうよねぇ、この辺りややこしいのよねぇ。
回答は次回にするとして、

ヒント
グレイト・ダンスパフォーマンスのためには、
ハムストリングスを活用したい。
でも、そのためには、

大腿四頭筋の活動を抑え、

インナーマッスルとの連動を計る
・・・


      続く第1202話へ





※Real Junko Voiceはお休みです。



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