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社交ダンスを始めるということ 第14話へ




ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」

第1143話の続き。

ジュンコ先生は白板にこう書いた。

音楽エネルギー&床からの

反作用エネルギーの運用法の違い



「音楽にはエネルギーがある。
わたしたちはソレを感じて、
アクションをしたくなる、ソレがダンス。
例えば・・・」

ジュンコ先生はワルツの音楽をかけた。

「さぁ、この音楽を聴くとどんな動きがしたくなる?
自由にやってみて」


みんなは思い思いにカラダを揺らし始めた。


「今やっているアクションを、
ダンステクニックで言うなら何かな?」


カナちゃんが手を挙げた。
「スイングです」


ジュンコ先生は答える。
「そうね。
じゃぁ、この音楽だとどうかな、どんな動きをしたくなる?」

今度はサンバの曲だ。


みんなは、弾むような動きを始めた。

「コレは、バウンスです!」
カナちゃんだ。


「そうね、よくできたわ」

ジュンコ先生は、次の曲をかけた。
ルンバだ。


みんなは、
ヒップアクションや、ボディアクションを始めた。


「OK、
よくできました。
今、みんなは、

音楽エネルギーを、

様々な動きに運用=活用した
のよ。

音楽エネルギーは一種の“波動”だから

音楽の波動を様々に表現したとも言えるのね。

ワルツはスイング
サンバはバウンス
ルンバはヒップやボディアクション
こんなふうに、ハッキリと、
動きとして発散できる種目は良いわね」


と、ノリタケ君が声を上げた。
「あ、わかった。
パソドブレは、エネルギーの運用法が、
他の種目と違って難しいということですね。
腰を動かしたり、
カラダを揺らしたりという種目ではないから」



ジュンコ先生はニッコリ笑って
「その通りなの。
パソドブレの音楽エネルギーは高い。
そして、
ソノ音楽エネルギーを感じ、
床の反作用エネルギーもたくさんもらったとする。
カラダとしては、
高い両エネルギーをなんとか消化したい
でも、
そのエネルギーの運用法を間違えて、
ヒップムーブメントやスイングにしたら“パソらしくない”。
エネルギーを使わないでいたら、
リキミになっちゃう・・・
さぁ、どうしよう!?という話なわけ」

おもむろにジュンコ先生はある曲をかけた。

メレンゲだ。

「以前もやってもらったわね
(第1133話参照)
メレンゲもパソドブレも基本は足の踏み替え
パソドブレで踏み替えするフィガーは?」


紀子さんが答える。

シュール・プラスです」


「そうね。
ではそのシュール・プラスを、
もう一度メレンゲの曲に合わせてやってみて欲しいの。
かなり激しいボディアクション、
ヒップアクションになって良いから、
音楽エネルギーや床からのエネルギーを感じながら、
思い切り踊ってみて」

ジュンコ先生は、メレンゲの音楽をスタートさせた。
♪♪♪♪♪♪♪♪~
楽しい曲だ。

みんなは最初戸惑っていたが、
カナちゃんや真理が、ノリノリで踊り始めたのをきっかけに、
思い思いのアクションで発散。


しばらくして、ジュンコ先生が音楽を止めた。
「どう?楽しかった?」


みんなうなずいている。
「エネルギーを発散できた!って、
感じで気持ちいいです(笑)」

と、トシ子さん。


ジュンコ先生は言う。
「それでGOODよ。
今度はパソドブレの音楽をかけるわ。
エネルギー量は今のメレンゲと同じくらいにするの。
思い切って踏み替えをしてね」


「え? 
ヒップやボディを動かしても良いってことですか?」

佐藤さんが聞く。


「そう!ジャンジャン発散して、

メレンゲ的シュールプラスをやって欲しいの」


音楽スタート。
みんなは、思い切りヒップ&ボディアクション付き
シュールプラスを始めたが・・・


ジュンコ先生はうなずき、
微笑みながら様子を見ている。

さぁ、ジュンコ先生の意図は??


       続く第1145話へ





Real Junko Voice
(目次)

スペシャルバージョン31

~生徒サンとの再会~ 

“その人”の来阪決定後、
ワタシはY氏と相談し、数人の生徒サンに声をかけていた。
言うまでもなく、
“その人”との再会のためだ。

「ぜひ会いたい」
と、思っているであろう生徒サンは、察しがついていた。
“その人”がダンス教師を辞し田舎に帰ってから、
3年の歳月が流れていたが、
未だ心の奥で “先生”として慕っている、その方たち・・・
(ワタシの現連絡先を“その人”に伝えた女性もそのうちの1人だ)

ワタシたちカップルを支援し続け、
ワタシがヒトリになってからも、
変わることなく師弟関係を持ち続けてくれている、
古くからの生徒サンたちだ。
中には、スタジオ勤務初期の頃からの生徒サンもいる。
20年近い付き合い!?
時に、
「自分たちの娘や息子のように」
思いをかけてくれることもあった。
今回も、
「急に家を出て行った、息子に会える」
そんな心境の人もいたことだろう。

レッスン中に、“その人”の名や話題を口にする人は誰もいなかった。
もちろん、ワタシに対する心配りだ。
ところが、
“その人”が大阪にやってくることを告げると、
堰(せき)を切った様に、
懐かしさを話しだす人が多く、ちょっと驚きであった。
そして、
会うための時間は、なんとしてでも捻出する・・・ソウ言い切った。

再会の場所は、ワタシのプライベート・スタジオ。
“その人”を囲んでの茶話会というカタチをとった。
数人の方々は順番に、“その人”の“整体”を受けていた。
フロアーの上に布団を敷いただけの、簡易治療院。
かつて“ダンスの師”と仰いでいた人から施術を受ける・・・
なんとも、奇妙な光景ではアルし、
生徒サンの気持ちにも複雑なものがあっただろう。
「カラダをもんでいただくなんて、おそれおおい」
そう口にする人もいた。

ただ、コレは、生徒サンからの好意でもあった。
集まった全員が、
“その人”がまだ、ちゃんと“働いていない”ことを知っていた。
「旅費の足しにでもして欲しい」
そんな思いからの、申し出だった。

色んな話がでた。
不思議な温かさに満たされた空間がソコにあった。
遅くまで話は続いた。
ワタシと、Y氏と3人で話したあの夜の様に。

そして、また、別れの時。
みんな思い思いの表情をしていた。
泣いている生徒サンもいた。

でも、最後に、
「また、大阪でダンスを・・・」を口にする人は、誰もいなかった。



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