2010.02.17 (第1121話)新天地へ・未知なるパソドブレへの道ⅩL~もうすでに床を押している・・・~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第7話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
今日は、グランディングの実践だ。
ジュンコ先生は、一人ひとりのボディをチェック。
必要な人には、自分のカラダの各部分に触れさせながら、
グランディングが正しくできた状態を伝えようとしている。
トシ子さんが、
ジュンコ先生のお腹や脇に触れながら、
「ホントウにコンパクトに締まっているのですね?
コレはわざとやっているのではない、のですね?」
ジュンコ先生は微笑みながら、
「そうなのよ。
このボディを締め上げた感覚をわざと続けるなんて、
大変でできないわ。
立ちながら、
腹筋のエクササイズをやっているみたいになってしまうわ」
すると坂田さんが、
「あ、ボクはソウいう感覚だと思っていました。
普通に立って、まず一旦はリラックスしてから、
故意にぐっと腹圧を高めて、
ソレがほどけないように注意する・・・
ソレがグランディングだと思っていました」
ケイコさんも、
「ワタシも、
インナーマッスルの操作を先にやろうやろうとして・・・
ソレでかえって力んでしまって、
床からのエネルギーという感じが、
いつまでたってもつかめなかったのですね?」
ジュンコ先生は、うなずきながら聞いている。
と、カナちゃんが手を上げて
「なんだか分からなくなってきたんですが、
上からと下からと、どっちからですか?
どっちが先、なんですか?」
みんなはカナちゃんに注目している。
カナちゃんは続ける。
「床からの反作用って、
床を上から押すのが先ですか?
床からエネルギーが上がってくるのが先ですか?」
「反作用だから、押すのが先でしょ」
ハナコさんが言う。
すると、
「でも、もう床に立った時点で、
押していることになるんでしょ?
だから、ずっといつも、押しているんですよね?
押していない一瞬なんてないんですよね?
ソレなのに、踊るときって
改めて押さないとダメなんですか?」
カナちゃんは一生懸命だ。
すると平田さんが笑い出して、
「いやぁ、
カナちゃんのおかげで、
分かったことがありますわな。
確かに、ワタシたちはずっと床を押している。
押していない一瞬がない
だから、反作用エネルギーも、
ずっと上がってきているということですわな」
カナちゃんは、
うれしそうに平田さんの顔を見てうなずいている。
「踊るときには、
ソノ事実を思い出すだけで良い。
あらためて床を押す前に、
床を意識すればいいんですわな。
意識する前に、いきなり押しにかかっている、
または、
インナーマッスルの操作をやりたがる、
だから、力んでしまう・・・」
すると、紀子さんが、
平田さんの言葉をつなげるように話始めた。
「床をわざと押すことで起こるリキミは、
初めはほんの少しかもしれないけれど
ソレが各部位に広がって訳が分からなくなる。
何かやっているぞ!しめているぞ!吊り上げているぞ!
という実感そのものが、
ダンスだと勘違いしてしまう」
続いて平田さん
「初期の頃は、ソレはソレで、
必要なトレーニング・エクササイズですわな。
でも、定着したら、
もっと自然に、
できるようにならなければダメなんですわな。
ソレを、
さっきのカナちゃんの意見で思い出しましたわ。
グランディングの時必要な行為は、
床を意識すること
アァ、もう既に床を押してたっているんだと、
思い出すこと」
カナちゃんは言った。
「わかった。
あ、意識したら、足の裏の感覚がある!」
みんなもカナちゃんの後に続いているようだ。
すると・・・・
続く第1122話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.244 ~別荘がレッスン場~
かつてのラテン世界チャンピオン、K氏の自宅兼レッスン場は、
別荘地のような場所にありました。
緑の中の一軒家。
平屋の家屋の続きに廊下があり、地下へ下りる階段へと続きます。
重厚な木作りの扉を開けると、30坪ほどのダンスフロアーが現れます。
飴色の美しい床。
さりげなく置かれた調度品ともマッチしています。
“隠れ家的・プライベートレッスン場”
チャンピオンになっても、自分のフロアーさえ持てないケースが多い
“ロンドン・ダンス事情”のなかでは、
珍しく、かなりのハイソサエティではないでしょうか。
訪れた選手たちはみな、
「うらやましいな」
と思うそうです。
「将来、こんなところで、気ままにレッスンをして過ごせたらな」
ワタシは特にうらやましいという気持ちになりませんでした。
「こんなところ、寂しいじゃない」
それは、
「競技を引退してからは、後進の育成のためのレッスンを続ける」
という発想がなかったからかもしれません。
当時は、
「40歳になったら、もう、ダンス、辞める・・・」
もろもろの辛さもアリ、ココロの中ではそんな風に決めていました。
さて、
初回のレッスンの担当はK氏の奥さんであるH夫人、
名パートナー、今は、名コーチャーとして有名です。
にこやかな笑顔ですが、どことなく厳しそう・・・。
種目はチャチャチャ。
踊り始めて早々に、
アレ?
おかしなことに気がついたのです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
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ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
今日は、グランディングの実践だ。
ジュンコ先生は、一人ひとりのボディをチェック。
必要な人には、自分のカラダの各部分に触れさせながら、
グランディングが正しくできた状態を伝えようとしている。
トシ子さんが、
ジュンコ先生のお腹や脇に触れながら、
「ホントウにコンパクトに締まっているのですね?
コレはわざとやっているのではない、のですね?」
ジュンコ先生は微笑みながら、
「そうなのよ。
このボディを締め上げた感覚をわざと続けるなんて、
大変でできないわ。
立ちながら、
腹筋のエクササイズをやっているみたいになってしまうわ」
すると坂田さんが、
「あ、ボクはソウいう感覚だと思っていました。
普通に立って、まず一旦はリラックスしてから、
故意にぐっと腹圧を高めて、
ソレがほどけないように注意する・・・
ソレがグランディングだと思っていました」
ケイコさんも、
「ワタシも、
インナーマッスルの操作を先にやろうやろうとして・・・
ソレでかえって力んでしまって、
床からのエネルギーという感じが、
いつまでたってもつかめなかったのですね?」
ジュンコ先生は、うなずきながら聞いている。
と、カナちゃんが手を上げて
「なんだか分からなくなってきたんですが、
上からと下からと、どっちからですか?
どっちが先、なんですか?」
みんなはカナちゃんに注目している。
カナちゃんは続ける。
「床からの反作用って、
床を上から押すのが先ですか?
床からエネルギーが上がってくるのが先ですか?」
「反作用だから、押すのが先でしょ」
ハナコさんが言う。
すると、
「でも、もう床に立った時点で、
押していることになるんでしょ?
だから、ずっといつも、押しているんですよね?
押していない一瞬なんてないんですよね?
ソレなのに、踊るときって
改めて押さないとダメなんですか?」
カナちゃんは一生懸命だ。
すると平田さんが笑い出して、
「いやぁ、
カナちゃんのおかげで、
分かったことがありますわな。
確かに、ワタシたちはずっと床を押している。
押していない一瞬がない
だから、反作用エネルギーも、
ずっと上がってきているということですわな」
カナちゃんは、
うれしそうに平田さんの顔を見てうなずいている。
「踊るときには、
ソノ事実を思い出すだけで良い。
あらためて床を押す前に、
床を意識すればいいんですわな。
意識する前に、いきなり押しにかかっている、
または、
インナーマッスルの操作をやりたがる、
だから、力んでしまう・・・」
すると、紀子さんが、
平田さんの言葉をつなげるように話始めた。
「床をわざと押すことで起こるリキミは、
初めはほんの少しかもしれないけれど
ソレが各部位に広がって訳が分からなくなる。
何かやっているぞ!しめているぞ!吊り上げているぞ!
という実感そのものが、
ダンスだと勘違いしてしまう」
続いて平田さん
「初期の頃は、ソレはソレで、
必要なトレーニング・エクササイズですわな。
でも、定着したら、
もっと自然に、
できるようにならなければダメなんですわな。
ソレを、
さっきのカナちゃんの意見で思い出しましたわ。
グランディングの時必要な行為は、
床を意識すること
アァ、もう既に床を押してたっているんだと、
思い出すこと」
カナちゃんは言った。
「わかった。
あ、意識したら、足の裏の感覚がある!」
みんなもカナちゃんの後に続いているようだ。
すると・・・・
続く第1122話へ
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(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.244 ~別荘がレッスン場~
かつてのラテン世界チャンピオン、K氏の自宅兼レッスン場は、
別荘地のような場所にありました。
緑の中の一軒家。
平屋の家屋の続きに廊下があり、地下へ下りる階段へと続きます。
重厚な木作りの扉を開けると、30坪ほどのダンスフロアーが現れます。
飴色の美しい床。
さりげなく置かれた調度品ともマッチしています。
“隠れ家的・プライベートレッスン場”
チャンピオンになっても、自分のフロアーさえ持てないケースが多い
“ロンドン・ダンス事情”のなかでは、
珍しく、かなりのハイソサエティではないでしょうか。
訪れた選手たちはみな、
「うらやましいな」
と思うそうです。
「将来、こんなところで、気ままにレッスンをして過ごせたらな」
ワタシは特にうらやましいという気持ちになりませんでした。
「こんなところ、寂しいじゃない」
それは、
「競技を引退してからは、後進の育成のためのレッスンを続ける」
という発想がなかったからかもしれません。
当時は、
「40歳になったら、もう、ダンス、辞める・・・」
もろもろの辛さもアリ、ココロの中ではそんな風に決めていました。
さて、
初回のレッスンの担当はK氏の奥さんであるH夫人、
名パートナー、今は、名コーチャーとして有名です。
にこやかな笑顔ですが、どことなく厳しそう・・・。
種目はチャチャチャ。
踊り始めて早々に、
アレ?
おかしなことに気がついたのです。
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