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社交ダンスを始めるということ 第6話へ




ジュンコ先生のグループレッスン
「ブログ内グループレッスンのご紹介」


「音楽と同調するためのプロセス」

のレクチャーが一段落を終え、
みんなは実践に入っている。

種目は、パソドブレだ。


ジュンコ先生は“エスパニアカーニ”をかけた。
吹奏楽によるものだ。
ハイライトはかなり迫力がある。

みんなは、
今習ったばかりの「音楽と同調するためのプロセス」
にのっとって、音楽を聴き、
パソの基本的アクションにつないでいくよう試みている。

途中、
ジュンコ先生は尋ねる。
「競技会などでパソを踊る、という人はいるのかしら?」


さっと手を挙げたのはハナコさんだ。


「OK。
ハナコさんは競技用のルーティンを持っているのね?」


ジュンコ先生の問いにハナコさんは答える。
「ハイ、一応・・・。
もう3回くらい、競技会で踊っています」



ジュンコ先生は微笑みながら問う。
「競技会のとき、
どんなフィーリングの“エスパニアカーニ”だったか、
または、違う曲であったか、覚えているかな?」


ハナコさんは「トンデモナイ」
という風な表情で、
「音楽のことなんて、全く覚えていません。

パソは音楽が鳴ったら

すぐに踊り始めなきゃいけない
でしょ?

それに、人とぶつかって止まってしまったら、大変。
ハイライトがずれてしまいます。

ステップが音楽に

ピッタリ合うように組んであるので、

遅れないように必死
です」

そして、ひと呼吸おいてから、
こう付け足した。
「それでいて、力いっぱい表現しないとダメだから、
音楽と同調だなんてやっている間もありません」



ソレを聞いていたカナちゃん、
「あのぉ、今、思ったんですけど、
パソドブレという種目は、
競技会で
“音楽が聴こえなくなってしまうような
動きはしないでおこう”

(第1114話参照)
なんてやっていたら、
ものすごく“地味”になってしまって、

全く目立たないで終わりそうじゃないですか?

だって、音楽とは関係ない表現というか、
少々ヤリ過ぎくらいやらないと、
競技会では勝てないでしょ?
あ、でも、コレは特に、
パソドブレに限ったことではないかもしれないけど」



するとハナコさんは、
「そうですよ。
ものすごくお上手な人だったら(音楽と同調して踊ることが)
できるのかもしれませんけど、
ワタシなんて、まだ、
一生懸命振り付けを踊っている段階です。
音楽を表現することより、
パソの音楽が鳴っている限り、
どこまで目立って審査員の目に留まるかが重要ですから。
それに、リーダーからも踊りながら注意されますし・・・」



カナちゃんは尋ねる。
「え?どんな注意?」


ハナコさんは少し怖い顔をして
「パソは特に自信がないものですから、
どうしても下を向いてしまうんです。
すると
『もっと顔を上に上げて。胸を張って』って。
さすがに
『もっと笑顔!』とは言われませんけど」

ニコリともせずに話している。


と、坂田さんが
「ボクもミニデモでパソを踊ったとき、
途中で相手の女性から注意を受けました」



紀子さんがあきれた顔で、
「まぁ、ミニデモなのに?
しかも、踊りながら注意されたということですか?」



坂田さんは顔を赤らめながら
「ハイ。
あまりにもパソらしくなかったからでしょう。
『顔を上げて。胸張って』
それに
『腰入れて。背筋伸ばして』
ずっと、ささやかれ続けていましたよ(笑)」


そう言ってから、
ジュンコ先生の方に向き直り、
「パソドブレの音楽を聴いて、
音楽と同調できるようになったら、

ソウいうパソドブレ・テクニックは、

自然にできるようになる
のでしょうか?」



するとハナコさんも、
「派手に目立って・・・と必死にならなくても、
競技会で通用スル表現が、
音楽との同調からホントウに生まれてくるんでしょうか?」



ジュンコ先生は答える。
「もちろん、

音楽から

テクニックや表現が生まれる・・・


そうなっていくための修練が、
まだ、始まったばかりね。
ただし、競技会やデモで活かすためには
特にその○が重要なポイントになってくるわ」


さぁ、
○には、その1~その5どれが入るのか、考えてみよう。


       続く第1116話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.238 ~最初の地点に戻ってみるが良い~ 

「もし、道に迷ったら、最初の地点に戻ってみるが良い」
誰に教わった訳ではないのですが、
ワタシはソレが迷ったときのベストな解決方法だと思っていました。

周りの人が不思議そうに見ている気配。
でもワタシは気にせず、
最初の地点である“美容院”に向けて全力疾走し続けました。

ココでまた、迷ったらどうしよう?
そんな心配もありましたが、さすがに間違えることなく、到着。
時計を見ると、すでに、
先ほどの出発から30分も過ぎていました。

ホッとしましたが、
心臓は、まだ、バクバクしています。
カラダ中から汗が滴り(したたり)落ちているような感触です。

さて、もとに戻れたのは良かったのですが、
コレからどっちに向いて歩き出すべきか?

冷静になろうと思いました。

真っすぐ間違わずに、フラットに到着できたなら、10分もかからない。
早歩きでは5分くらいで帰れるかも・・・
そう踏んで、ココの美容室に決めたのです。
ということは、かなり、近いハズ。
もし、また間違っても、ココ、振り出しに戻ってくれば良い。
だから、
まずは、ヒトリでやってみよう。
人に聞いたり
フラットに電話を入れて、“その人”に助けを求めたりは、
もっと、どうしようもなくなってからにしよう。
そう、決めました。
少しだけ気が楽になりました。

確か、曲がった箇所は2回ほど。
後は、真っすぐばかりだった。
ヨシ、コッチだ。
さっきとは反対方向に行くことにしました。

正解でした。
選んだ道であっていました。

フラットに帰り着いたときは
汗と涙でぐしゃぐしゃになっていました。

“その人”は、驚き、しばらくワタシの顔を眺めていましたが、
やがて、一言。

「髪、思い切りよく切ったんやね」

あ、忘れてた・・・



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