2010.01.28 (第1101話)新天地へ・未知なるパソドブレへの道ⅩⅩ ~行進の練習~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第2話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
「実際のフィガーに入る前に、
まず音楽に合わせて歩くことから始めましょう」
すると、カナちゃんが声を上げて
「え~、
パソドブレにもウォークがあるですね!
ソレって、
ルンバ・ウォークみたいなものかなぁ」
それにハナコさんが続き、
「パソドブレには、
ルンバ・ウォークのような
“ヒップ・ムーブメント” はない
と思うんですけど・・・先生、違います?」
ジュンコ先生は、
「そうね。
ヒップ・ムーブメントはないわ。
ただ、コレからやってもらうのは、
特別なテクニックを伴った
いわゆる“ダンスのウォーク”ではなく、
もっと単純に、
“行進=マーチ”よ」
行進?
みんなキョトンとしているが、その中で紀子さんが
「パソドブレには、カカトから出る
“マーチング・ステップ”もありますものね?」
「そうよ。
まずは通常の歩行に近い、
その“マーチング・ステップ”から練習した方が、
音楽がよく聴こえるようになるでしょうね」
ジュンコ先生はソウ言って、
音楽をスタートさせた。
田島さんがすぐに声を上げた。
「あぁっ、これは、
オーケストラのエスパニア・カーニですね?
良い音ですねぇ」
ジュンコ先生が音楽に合わせて歩き出すと、
みんなも後に続いた。
かなりのアップテンポだ。
LODにそって、
フロアーをただただ、ぐるぐる回っている。
ジュンコ先生は歩きながら、
「カカトからしっかり、歩いてね」
「腕も振っていいのよ」
などと声を上げている。
みんな最初は元気に歩いていたが、
だんだんくたびれてきたようだ。
曲が終わって、
「さぁ、どうかな?
音楽に乗って楽しく歩けたかな?」
とジュンコ先生。
すると、平田さんが
「コレは、疲れますわ(笑)」
トシ子さんは
「スカっとして、気持ちよかったですわ」
坂田さんは、
「なんだか、みんな歩き方が全然違うんですね。
個性が豊かで、見ていて楽しいです。
ただ、ボクの歩きはただの“早歩き”のようで
ちっとも、パソドブレらしくない。
先生は、誰が一番、
パソドブレらしく行進できていたように思いますか?」
ジュンコ先生は笑いながら、
「そうね、
意外とパソドブレらしく歩いていたのは・・・
ノリタケ君かな。
ノリタケ君、
もう少し歩いてみてくれるかな?
みんな、彼の行進に注目してね」
ノリタケ君が歩き出す。
確かに、パソドブレの音楽にあっているようだ。
ジュンコ先生は尋ねる。
「ノリタケ君は、
どこに気をつけて歩いたのかしら?」
すると、ノリタケ君は興味深いことを言い出した。
「はい!
気をつけていたのは、“腕”です」
続く第1102話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン25
~衝動・ソレは魂からのメッセージ~
「お祝いデモ」は2部構成だった。
有志のカップルによるものと、全員参加のくじ引きによるもの。
ソノ両方、そして全員が、素晴らしかった。
素晴らしさレベルは、とてもココでは書ききれない、
もちろん、
その場ではすぐに言葉=コメントとして伝えることができないほどだった。
コレはお世辞やおべんちゃら、水増しでは、ない。
“大人”ではなく“子ども”の無垢さが真に、
「すごく良かった・・・」と拍手を送っているのだから、信じて欲しい。
では、いったいナニがそれほど素晴らしかったのか?
みんな、本当に踊っていたんだ。
本当のダンスは、
カラダが主役ではなく、ハート=ココロが主役だ。
つまり、
ココロがそして意識が、カラダを動かす、ソレが本当のダンスだ。
しかももっとすごいことには、
全員のカラダが、
深い魂からの“衝動”で動いていたのだ。
ダンスのテクニックは、その媒体になったにすぎない。
衝動とは深い内面である魂からのメッセージだ・・・と、ワタシは思う。
ところが、衝動ではないメッセージもある。
ソレは魂からのモノではない。
おそらくは“理性”だ。
理性、つまり、
頭で考えたメッセージをダンスに持たせるのは、比較的簡単だ。
競技会のダンスもプロフェッショナルのデモでも可能だ。
ところが、
理性からの作為的なメッセージは観る人との共感にならない。
本当の感動も呼ばない。
プロはソノ辺りを良く知っているから、
もっと深いとことからのメッセージを受け取ることを欲する。
しかし、コレがとても難しいのだ。
よほどテクニックのあるプロにしても、
内面の最も深いところにアル、魂からのメッセージ=衝動を受け取って、
ソレを“あるがままに”表出させる、
コレはなかなかやろうと思ってもできない芸当なのだ。
なぜか?
魂からのメッセージ=
“衝動”は純度が高いからだ。
無邪気で無心な幼子のような純度が必要なのだ。
作為的には、決してできない。
しかも、
勝ちたい欲目や
嫌な自己顕示欲や
金銭欲などの
雑な気持ちなどが混ざると、
純粋性がなくなり、魂からのメッセージは消える。
そして、ソノ時点で、テクニックだけが残るのだ。
テクニックは、空っぽなココロを埋める役割でしかなくなる。
コレが、よくプロがやってしまう“お仕事”としてのデモだ。
さて、
この日のみんなの魂からのメッセージ=衝動はナニであったのだろう。
会の最後に一人ひとりからコメントをいただいて、
ソレがナニであるのか察しがついた・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第2話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
「実際のフィガーに入る前に、
まず音楽に合わせて歩くことから始めましょう」
すると、カナちゃんが声を上げて
「え~、
パソドブレにもウォークがあるですね!
ソレって、
ルンバ・ウォークみたいなものかなぁ」
それにハナコさんが続き、
「パソドブレには、
ルンバ・ウォークのような
“ヒップ・ムーブメント” はない
と思うんですけど・・・先生、違います?」
ジュンコ先生は、
「そうね。
ヒップ・ムーブメントはないわ。
ただ、コレからやってもらうのは、
特別なテクニックを伴った
いわゆる“ダンスのウォーク”ではなく、
もっと単純に、
“行進=マーチ”よ」
行進?
みんなキョトンとしているが、その中で紀子さんが
「パソドブレには、カカトから出る
“マーチング・ステップ”もありますものね?」
「そうよ。
まずは通常の歩行に近い、
その“マーチング・ステップ”から練習した方が、
音楽がよく聴こえるようになるでしょうね」
ジュンコ先生はソウ言って、
音楽をスタートさせた。
田島さんがすぐに声を上げた。
「あぁっ、これは、
オーケストラのエスパニア・カーニですね?
良い音ですねぇ」
ジュンコ先生が音楽に合わせて歩き出すと、
みんなも後に続いた。
かなりのアップテンポだ。
LODにそって、
フロアーをただただ、ぐるぐる回っている。
ジュンコ先生は歩きながら、
「カカトからしっかり、歩いてね」
「腕も振っていいのよ」
などと声を上げている。
みんな最初は元気に歩いていたが、
だんだんくたびれてきたようだ。
曲が終わって、
「さぁ、どうかな?
音楽に乗って楽しく歩けたかな?」
とジュンコ先生。
すると、平田さんが
「コレは、疲れますわ(笑)」
トシ子さんは
「スカっとして、気持ちよかったですわ」
坂田さんは、
「なんだか、みんな歩き方が全然違うんですね。
個性が豊かで、見ていて楽しいです。
ただ、ボクの歩きはただの“早歩き”のようで
ちっとも、パソドブレらしくない。
先生は、誰が一番、
パソドブレらしく行進できていたように思いますか?」
ジュンコ先生は笑いながら、
「そうね、
意外とパソドブレらしく歩いていたのは・・・
ノリタケ君かな。
ノリタケ君、
もう少し歩いてみてくれるかな?
みんな、彼の行進に注目してね」
ノリタケ君が歩き出す。
確かに、パソドブレの音楽にあっているようだ。
ジュンコ先生は尋ねる。
「ノリタケ君は、
どこに気をつけて歩いたのかしら?」
すると、ノリタケ君は興味深いことを言い出した。
「はい!
気をつけていたのは、“腕”です」
続く第1102話へ
Real Junko Voice
(目次)
スペシャルバージョン25
~衝動・ソレは魂からのメッセージ~
「お祝いデモ」は2部構成だった。
有志のカップルによるものと、全員参加のくじ引きによるもの。
ソノ両方、そして全員が、素晴らしかった。
素晴らしさレベルは、とてもココでは書ききれない、
もちろん、
その場ではすぐに言葉=コメントとして伝えることができないほどだった。
コレはお世辞やおべんちゃら、水増しでは、ない。
“大人”ではなく“子ども”の無垢さが真に、
「すごく良かった・・・」と拍手を送っているのだから、信じて欲しい。
では、いったいナニがそれほど素晴らしかったのか?
みんな、本当に踊っていたんだ。
本当のダンスは、
カラダが主役ではなく、ハート=ココロが主役だ。
つまり、
ココロがそして意識が、カラダを動かす、ソレが本当のダンスだ。
しかももっとすごいことには、
全員のカラダが、
深い魂からの“衝動”で動いていたのだ。
ダンスのテクニックは、その媒体になったにすぎない。
衝動とは深い内面である魂からのメッセージだ・・・と、ワタシは思う。
ところが、衝動ではないメッセージもある。
ソレは魂からのモノではない。
おそらくは“理性”だ。
理性、つまり、
頭で考えたメッセージをダンスに持たせるのは、比較的簡単だ。
競技会のダンスもプロフェッショナルのデモでも可能だ。
ところが、
理性からの作為的なメッセージは観る人との共感にならない。
本当の感動も呼ばない。
プロはソノ辺りを良く知っているから、
もっと深いとことからのメッセージを受け取ることを欲する。
しかし、コレがとても難しいのだ。
よほどテクニックのあるプロにしても、
内面の最も深いところにアル、魂からのメッセージ=衝動を受け取って、
ソレを“あるがままに”表出させる、
コレはなかなかやろうと思ってもできない芸当なのだ。
なぜか?
魂からのメッセージ=
“衝動”は純度が高いからだ。
無邪気で無心な幼子のような純度が必要なのだ。
作為的には、決してできない。
しかも、
勝ちたい欲目や
嫌な自己顕示欲や
金銭欲などの
雑な気持ちなどが混ざると、
純粋性がなくなり、魂からのメッセージは消える。
そして、ソノ時点で、テクニックだけが残るのだ。
テクニックは、空っぽなココロを埋める役割でしかなくなる。
コレが、よくプロがやってしまう“お仕事”としてのデモだ。
さて、
この日のみんなの魂からのメッセージ=衝動はナニであったのだろう。
会の最後に一人ひとりからコメントをいただいて、
ソレがナニであるのか察しがついた・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |