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社交ダンスを始めるということ 第2話へ




映画のアカデミー賞みたいなものが、ダンスの世界にもある。

1年目、新人賞なるものをもらった。

授賞式でのデモは、チャチャチャを選んだ。

白いスパンコールのドレスを新調。
ドニー・バーンスの名パートナー、
ゲイナー・フェアウェザーのドレスをマンマ模したものだった。
デモはうれしいものではなく、自信もなかった。
自信がないので、
一番ごまかしやすそうなチャチャチャを選んだのだ。
ドレスの華やかさに助けられながら、
若葉マークの初々しさを武器に、
学連上がりのハチャメチャ・パワーで、なんとか乗り切った。

2年目、努力賞をもらった。

授賞式でのデモは、パソドブレ

新人賞の時とは違い、種目は“お上”が決定。
瞬間「エライことになった・・・」と思った。
当時、パソドブレは最も苦手な種目だったからだ。
踊りこなせていないシーンがいっぱいあった。
競技会ではごまかせても、デモでは、無理。
しかし、賞をいただく華々しい席で、
惨めパフォーマンスは絶対に許されない。

師匠は言う。
「審査員が全員集結や。
よう、じっくり、見られるぞ」


聞いてるだけで冷や汗が出た。

連日の練習。
上手くいかない。
かえってどんどんバッド・サイクル(悪循環)に。
いよいよ、明日がアカデミーという夜、
夜中の3時になってもまだ、
思うように踊れず、焦りは最高潮に。

突然開き直った。
「コケても良いから思い切り踊るしかない」
そして、誓った。
最高のパワフル・パソドブレを踊るぞ・・・

ラインをビシッと決めるために、
カラダ全身に震えるほどの力を込めた。
そう、思いっきり踊ることを最優先させるには、
思いっきり力んでもかまわない、と、決心したのだ。
イヤ、ひょっとしたら、
世界のチャンピオン(ドニー&ゲイナー)だって、
実はただただ、力いっぱい踊っているだけなのかも知れない、
そんな風にさえ思った。

本番、
スタンバイに入る前、

「ハァッ!」

気合いを入れた。
思わず声が出てしまった。
どよめきが起こった。

エントリーのライン。
指先にまでギンギンに力を入れた。
鼻息荒く、時を、待つ。
そして、

ビバッ!エスパニア・カー二!!

最後までフルパワーで踊りきった。

拍手喝采を聞きながら、意識が遠のきそうだった。
目の前が黄色く見えた。
吐きそうなくらい、しんどかった。
が、
関西の“ドン”なる大物審査員がわざわざ握手にやってきた。
「いやぁ、ものすごく、良かったよ」


さてさて、
このリキミまくり・パソ・デモから学んだことは?


      続く第1105話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.227 ~大英博物館に行きたい!~ 

「大英博物館!」と元気よく答えたワタシに“その人”は、
「そんなところに行きたいの?」
目を丸くして、それから愉快そうに笑いだしました。

なぜ 博物館などに行きたいのか、
ボクには考え及ばないよと言いたげです。
ショッピングに行きたいとか、公園に行きたいだと、理解できるけれど。

“その人”は、言いました。
「ソコに行ってナニが観たいの?
何か目的はあるの?」

非常に冷静な言い方に、腹が立ってきました。
ナニを観たいって、
目的は何かって、そんなこと、わからないわよ。
ただ、行ってみたいだけ。
観光名所として有名でしょ?
ロンドンに来た!という気分に浸れるでしょ?
だって、コッチへ来てから、どこも行ったことないじゃない!?
ダンス・ダンスばっかりで・・・
ワタシは、まくしたてるように言いました。

「そう・・・じゃ、ヒトリで行ってきたら?
止めはしないよ」
日本なら、100パーセント、そのような言葉で突っぱねられるはず。
でもココはロンドン。
「ヒトリで・・・」はあり得ません。
なにしろ、地図も読めない、お金もヒトリで扱えないのです。
迷子になるのは必至です。
師匠からも固く止められていました。
「ジュンコさんを一人にさせたら、アカンで。
帰ってけえへん(帰って来ない)ようになるで」

“その人”の頭の中は、
コンピューターのように回転し始めているようです。
手にしていたタバコをもみ消すと、静かにこう言いました。

「なら、行ってみようか?
でも、レンタカーではなく、地下鉄で行こう。
その方が確実や」

やった・・・!!



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