2010.01.30 (第1103話)新天地へ・未知なるパソドブレへの道ⅩⅩⅡ ~翼感覚・パソドブレ~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
社交ダンスを始めるということ 第2話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
カナちゃんから質問だ。
「パソドブレの音楽って、
“エスパニア・カーニ”がほとんどですよね?
ソレ以外にも良い音楽があるかなぁと思って、
手持ちのCDを見たら、
“スパニッシュ・ジプシー・ダンス”
というのがあったので、
かけると、
それも “エスパニア・カーニ”と
同じような音楽だったので・・・
この2つって一緒のものなんですか?」
すると、モノシリ田島さんが、
「ソウ、一緒のものですよ。
“エスパニア・カー二”は、
スペインの作曲家マルキーナが作ったもので、
その曲の演奏を得意としていた
“エドムンド・ロス・オーケストラ”が
“スパニッシュ・ジプシー・ダンス”という
英語タイトルを使ったことがあって、
その曲名でも知られるようになったんですよ」
カナちゃんは、
「へぇ~そうなんだ!
“エスパニア”が、スペインてことでしょ?
だったら、
“カーニ”が、ジプシーを指すのかな?」
田島さん
「そう考えて良いと思いますよ。
ただ、カーニの直訳は“犬”なんですけどね。
“カーニ”は俗語的な言葉ですから」
田島さんは続ける。
「エスパニア・カーニを作曲したマルキーナは、
たった17歳で吹奏楽団の指揮者になった、
すごい人なんですよ。
後にスペインの軍楽隊長にもなったし、
バルセロナのいくつかのオーケストラの指揮者も務めて、
そして、吹奏楽の為にたくさんの曲を作ったのです。
このエスパニア・カーニは、
彼の代表的なパソ・ドブレです。
あ、ココで言う、
パソ・ドブレはダンスの種目のことじゃなくて、
スペインの民族音楽という意味ですよ」
みんな静かに聞いている。
カナちゃんが尋ねる。
「あのぉ、
チョットまた別の質問なんですけど
競技会のとき、
カッコ良く決まるシーンってありますよね。
音楽の合間みたいなところで。
あれって、
音楽に合わせて即興でやってるものなんですか?
すごくピッタリ決まっているように見えるから、
何でだろうって」
コレに答えたのは、ノリタケ君。
「あ、ソレ、
ボクも不思議だなって思っていたんだけど、
競技用の振付って、
最初から“エスパニア・カーニ”の音楽に合うように
作ることがほとんどなんだって。
だから、あんなにピッタリ決まるんです。
それに、あの、音楽の合間みたいなところって、
“ハイライト”と言うそうですよ。
エスパニア・カーニは、
2つのハイライトで区切られた
3つのセットに分かれているらしい」
カナちゃんは
「そうだったんだ!」
納得したようだ。
と、音楽に造詣の深い
千恵子さんがこんなことを言い出した。
「エスパニア・カー二を超える
パソドブレの音楽ってなかなかないですよねぇ。
すごく良い曲ですものね、エスパニア・カーニって。
私、エスパニア・カーニを聞いていると
ものすごくやる気が出てくるんです。
興奮するに近い感じで、パワーがみなぎってきて・・・」
でも、その感情の赴くままに踊ったりしたら、
すごく力んでしまいますよね?
でも、力んじゃダメなんですよね?」
すると坂田さんが
「そう、ソコが難しいんですよ。
ボクもどうしても力んでしまうんです。
力まないで、
パソドブレを踊るにはどうしたらいいのでしょう」
ジュンコ先生は言った。
「そうね。
その辺り、とっても大切ね。
リキミが生じると、
良いパフォーマンスはできない・・・
コレはなにも、
パソドブレに限らずなんだけど、ね。
でも、パソドブレの音楽は人のパワフルを誘発する。
感情に、カラダに
強力に訴えかけてくるものがアル・・・
さぁ、困った、どうしようということね。
OK、では、
面白いエピソードお話しましょう」
続く第1104話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.226 ~休日の提案~
その日、珍しいことに全くレッスンの予定が入っていませんでした。
何をしよう?
“その人”と相談です。
本来なら、丸ごと練習日に当てるべきでしょう。
色々なコーチャーからのアドバイスが、
ほとんど消化できていない状態でした。
どんなに練習しても足りない状態・・・
ところが、
練習場に行く気持ちがどうしてもわきません。
ダンスシューズを履きたくない、
ダンスのことを考えたくない
ソレが本音でした。
ワタシは明るく言いました。
「どこか遊びにいこう」
“その人”は簡単にYESと言わないでしょう。
承知の上での提案です。
案の定“その人”は、
「遊ぶって?どこで?」
不機嫌丸出しのいかにもうっとうしそうな声・・・
全く予想通りです。
日本にいる時だってそうなのですから。
競技会など、ダンス関係の行事のないたまの休日、
「遊びに出かけよう」
と、“その人”から言い出すことなど絶対にありませんでした。
旅行はもちろん
買い物、映画、外食・・
ワタシの提案が聞き入れられることも、ありませんでした。
“その人”の言い分はこうです。
「休日は、心身を休ませるための日や」
仕方なく、ワタシはヒトリで出かける・・・
また、ソレを止める人でもありませんでした。
「あなたの好きにすればいい。
ボクは邪魔しないよ」
とても理解のあるような優しい言い方ではありましたが・・・
さて、ロンドンでの休日のお話に戻りましょう。
「遊ぶって!?どこで?」
の言葉に、待っていましたとばかりに答えるワタシ。
「大英博物館!」
“その人”の反応は意外なものでした。
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社交ダンスを始めるということ 第2話へ
ジュンコ先生のパソドブレのレッスンが続いている。
「ブログ内グループレッスンのご紹介」
カナちゃんから質問だ。
「パソドブレの音楽って、
“エスパニア・カーニ”がほとんどですよね?
ソレ以外にも良い音楽があるかなぁと思って、
手持ちのCDを見たら、
“スパニッシュ・ジプシー・ダンス”
というのがあったので、
かけると、
それも “エスパニア・カーニ”と
同じような音楽だったので・・・
この2つって一緒のものなんですか?」
すると、モノシリ田島さんが、
「ソウ、一緒のものですよ。
“エスパニア・カー二”は、
スペインの作曲家マルキーナが作ったもので、
その曲の演奏を得意としていた
“エドムンド・ロス・オーケストラ”が
“スパニッシュ・ジプシー・ダンス”という
英語タイトルを使ったことがあって、
その曲名でも知られるようになったんですよ」
カナちゃんは、
「へぇ~そうなんだ!
“エスパニア”が、スペインてことでしょ?
だったら、
“カーニ”が、ジプシーを指すのかな?」
田島さん
「そう考えて良いと思いますよ。
ただ、カーニの直訳は“犬”なんですけどね。
“カーニ”は俗語的な言葉ですから」
田島さんは続ける。
「エスパニア・カーニを作曲したマルキーナは、
たった17歳で吹奏楽団の指揮者になった、
すごい人なんですよ。
後にスペインの軍楽隊長にもなったし、
バルセロナのいくつかのオーケストラの指揮者も務めて、
そして、吹奏楽の為にたくさんの曲を作ったのです。
このエスパニア・カーニは、
彼の代表的なパソ・ドブレです。
あ、ココで言う、
パソ・ドブレはダンスの種目のことじゃなくて、
スペインの民族音楽という意味ですよ」
みんな静かに聞いている。
カナちゃんが尋ねる。
「あのぉ、
チョットまた別の質問なんですけど
競技会のとき、
カッコ良く決まるシーンってありますよね。
音楽の合間みたいなところで。
あれって、
音楽に合わせて即興でやってるものなんですか?
すごくピッタリ決まっているように見えるから、
何でだろうって」
コレに答えたのは、ノリタケ君。
「あ、ソレ、
ボクも不思議だなって思っていたんだけど、
競技用の振付って、
最初から“エスパニア・カーニ”の音楽に合うように
作ることがほとんどなんだって。
だから、あんなにピッタリ決まるんです。
それに、あの、音楽の合間みたいなところって、
“ハイライト”と言うそうですよ。
エスパニア・カーニは、
2つのハイライトで区切られた
3つのセットに分かれているらしい」
カナちゃんは
「そうだったんだ!」
納得したようだ。
と、音楽に造詣の深い
千恵子さんがこんなことを言い出した。
「エスパニア・カー二を超える
パソドブレの音楽ってなかなかないですよねぇ。
すごく良い曲ですものね、エスパニア・カーニって。
私、エスパニア・カーニを聞いていると
ものすごくやる気が出てくるんです。
興奮するに近い感じで、パワーがみなぎってきて・・・」
でも、その感情の赴くままに踊ったりしたら、
すごく力んでしまいますよね?
でも、力んじゃダメなんですよね?」
すると坂田さんが
「そう、ソコが難しいんですよ。
ボクもどうしても力んでしまうんです。
力まないで、
パソドブレを踊るにはどうしたらいいのでしょう」
ジュンコ先生は言った。
「そうね。
その辺り、とっても大切ね。
リキミが生じると、
良いパフォーマンスはできない・・・
コレはなにも、
パソドブレに限らずなんだけど、ね。
でも、パソドブレの音楽は人のパワフルを誘発する。
感情に、カラダに
強力に訴えかけてくるものがアル・・・
さぁ、困った、どうしようということね。
OK、では、
面白いエピソードお話しましょう」
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Real Junko Voice
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「もう一つの学連物語」
vol.226 ~休日の提案~
その日、珍しいことに全くレッスンの予定が入っていませんでした。
何をしよう?
“その人”と相談です。
本来なら、丸ごと練習日に当てるべきでしょう。
色々なコーチャーからのアドバイスが、
ほとんど消化できていない状態でした。
どんなに練習しても足りない状態・・・
ところが、
練習場に行く気持ちがどうしてもわきません。
ダンスシューズを履きたくない、
ダンスのことを考えたくない
ソレが本音でした。
ワタシは明るく言いました。
「どこか遊びにいこう」
“その人”は簡単にYESと言わないでしょう。
承知の上での提案です。
案の定“その人”は、
「遊ぶって?どこで?」
不機嫌丸出しのいかにもうっとうしそうな声・・・
全く予想通りです。
日本にいる時だってそうなのですから。
競技会など、ダンス関係の行事のないたまの休日、
「遊びに出かけよう」
と、“その人”から言い出すことなど絶対にありませんでした。
旅行はもちろん
買い物、映画、外食・・
ワタシの提案が聞き入れられることも、ありませんでした。
“その人”の言い分はこうです。
「休日は、心身を休ませるための日や」
仕方なく、ワタシはヒトリで出かける・・・
また、ソレを止める人でもありませんでした。
「あなたの好きにすればいい。
ボクは邪魔しないよ」
とても理解のあるような優しい言い方ではありましたが・・・
さて、ロンドンでの休日のお話に戻りましょう。
「遊ぶって!?どこで?」
の言葉に、待っていましたとばかりに答えるワタシ。
「大英博物館!」
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