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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.8 

契約変更

パートナーシップ違約行為④


ある雑誌で、「別れたら、好きな人」という題で書かれた、
女性の手記を読んだ。

お互い自分にはない才能にホレ込んで結婚。
順風満帆。
ところが2年後、突然の離婚。
とても仲の良い印象だっただけに周りはビックリしたという。
人知れず何か大きな問題があったのか?
答えは、NO。

二人は「契約内容」を変えたのだ。

女性は言う。
「あの時、離婚という選択をさせてくれた
お互いの“勇気”に二人は今感謝しています。
世間体を気にしたり、怖い、寂しいからという理由で、
“夫婦”という形にしがみついていたら、
このようなパートナーシップはありえなかった。
わたしは彼との関係を通して、
世の中に役立つ仕事ができる
“うれしい自分”を体験しているのです」

そして、
「イヤだから別れたのではなく、
より良い関係になるために動いたのです」


つまりは「夫婦」という契約から、
「仕事のパートナー」という契約に変更した、
すると以前よりいい関係になった・・・という体験談だ。

さて、

人間関係が、

うまくいかなくなるってことは、


最初にその人と交わした

「契約内容」では

関係を続けられなくなった
ということの証。

だから気がついた時点で変更しなければならない。
でもこれは、
そう簡単なことではないってことは誰にでも予測が付く。
相当傷つけあうことになるかもしれない、
感情的にもきつい作業だろう。
しかも、二人が同時に
「変更しよう!」なんてうまい具合にはいかない。
片方だけが変更を望むケースが多い。
もう一方は、
「え、どうして?このままでいいじゃない!?」
と、もめる可能性が非常に高い。
もめるってことは、
もうそこで価値観なりがズレているわけだから、
変化させなきゃ今以上のいい関係になることは絶対にない。
でも、ほとんどの人は、

(結局のところ)

今の安定を崩さない選択をしてしまう

危険を冒してまで、面倒なことをするよりも、
「まぁ、良いか」の関係に甘んじる方を選び続けるのだ。
そのほうが楽かも知れない。
でも大きな視点から見れば、
これは非常にもったいないことだ。
変更後
「大変だったけど、思い切って良かった」
というケースがほとんどだからだ。
ソノ上、
「そのほかの人との関係まで良くなった」
というビックリな効果さえついてくることも。

もう一度言っておこう

ポイントは、

「契約破棄」ではなく

あくまで「変更」をすること


以上のことは、
ダンスの人間関係においても同様だ。
例えば、そのまんま、
“離婚”を、カップル解消に置き換える。
そのほか、
自分の価値感に合わなくなったサークル・友人との離別、
方向性の見出せない、教室および先生との別れ、
などに、当てはめて読み進めてみてほしいんだ。

さて、いずれにせよ
(日常の人間関係・ダンス人間関係の中での)

「契約変更」の打診は、

突然あなたの心の中にやってくるかもしれない。
多くの場合 相手に対する

“違和感”という形で。

今まで仲良くしていた人となんだかウマが合わない、
話していても楽しくない、
何気ない言動に不快感を覚え、
我慢ができなくなってくるetc.
ふと相手にイヤな感情を抱いている自分に気付いてしまうのだ。
そんな時、
「何たる自己チュウ! 私ってわがまま」
と無理やり“自制の道”を選ぶか
「いや、深い自分からのメッセージだ」
と大切に扱ってあげるかで、
次への展開が大きく変わってくる。
望むべくは、後者の選択だ。
自制と言う名の“ガマン”ではなく、
深いメッセージを受け止める方向だ。


例え話の中で見てみよう。
競技会に向けて、サークルの仲間同士がカップル結成、
「ただのダンス友達」から
「特定のカップル」にシフトした。
で、半年ぐらいたった頃、
相手に対し“違和感”を持ってしまう事態に。
微妙なささやき声が、こんな風にあなたに訴えかけてくる。
「この人と踊っていてもあまり楽しくないわねぇ」
「一緒に練習しても、ダンス、上手くならないかも」
「ダンスという以前に、
性格的に合わないんじゃないの?」

さぁ、どうしたら良いだろう? 
まず、

アドバイス・その1

“違和感”は無視せず、しっかりと向き合うこと
人間は本来、自分にとって、
OKなものとNO GOODなものを
端的・瞬時に見極める“防衛装置”のようなものを持っている。
つまりこの場合の“違和感”も、
「このままの関係を続けては良くありませんよ」
という危険信号の発信だと考えるのだ。

次に、

アドバイス・その2

“違和感”の中身を観察し、
その中に詰まっている
自分の素直な感情をありったけ表に出してみる
すると、
「私はあの人とずいぶん無理をして付き合っている」
「カップルとしての活動は無理かもしれない」
という気持ちに出会うことになるだろう。

で、最後に、 

アドバイス・その3

「今、相手とどんな関係になりたいのか」と、
自分の本心に問うて見る。
「ただの友達としてのほうが良かった。
できるなら元の状態に戻りたい」
なのか、
「もう少しがんばってみたい。
それでも、未練があるから」
なのか、
素直に感じてみるんだ。
自分自身の本音に本当の意味で、
付き合ってあげられるのは、唯一自分だけ。
このようにまず
他人との関係よりも、
自分との関係を良くすること

そう、

自分と腹を割って

話し合うことが何より大切
なんだ。

コレが上手く行くと、
この後いよいよ、
「契約変更」を相手に申し立てるという事態に
自然と移行していける・・・

この契約変更・申し立てにも、

大事なポイントがある。
「ダンス・カップル・正しい契約変更への選択」
のプロセスの中で見てみよう。


     続く第1068話へ



※Real Junko Voiceはお休みです。



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