初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
ジュンコ先生の
ホールドのレッスンが続いている。
「ジュンコ先生のブログ内グループレッスンのご案内」
「何か聞きたいことはないかしら?」
と、
すぐに手を上げたのが、真理だった。
「あのぉ、以前習った、
“カラダの中に球体を持つ”
というイメージについて、です。
(第991話参照)
テニスボールみたいなものをイメージして
“全方向に張り合っているように”ということだったので、
『お腹を締めて作る』のだろうと解釈して、
試してみたのですが、
なんだか上手くいかないのです。
そのカラダのままでホールドをすると
かえって、
相手を見失っているような感じになってしまうのです」
すると、ケイコさんからも声が上がった。
「ワタシも同じです。
最近、一生懸命
“お腹の中を“吊り上げ・締めて・動かして”
をモットーにがんばっているのですが、
ふと気がつくと、
相手がドコにいるのか分からなくなっていて・・・。
で、相手と組むことを意識し始めると、
自分のカラダの中がおろそかになってしまって。
難しいです」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが
「よくわかったわ。
自分のカラダの中に焦点を合わすと、
かえって、
相手を見失う
つまり、
相手と組めなくなる
両方を、
上手くいくにはどうしたら良いか?
ってことね?」
真理とケイコさんはコクリ、うなずいている。
「OK。
二人以外に、同じような意見を持っている人は?」
と、パラパラと手が上がった。
手を上げた中にトシ子さんもいた。
そして、
「以前は、
自分の“カラダ中の世界”がなかったものですから、
相手の方と表面的な、
コンタクトがソコソコ合っていさえすれば、
なんとも感じずに踊れていたのですが、
最近は、ダメなのです。
相手の方の“カラダの中の世界”と、
出会わないと、組んでいる気がしない
と言いますか、
一緒に踊っていても苦しくなってくるのです」
これを聞いて真理は思った。
「同じだ・・・」
ジュンコ先生は微笑みながら言った。
「ソレは、トシ子さん、
上達した証拠よ。
自分の“カラダの中の世界”が、
ずい分ハッキリと感じられるようになってきたのね。
ハッキリしてくると同時に、
ソノ世界を大切にしたいと思うようにもなってきたはずよ。
だから、
“組んで気持ちよく思わない人”
“合わない人”が出てきた・・・」
ジュンコ先生は続ける。
「トシ子さんと同じような感覚を
味わっている人がいたらこう思ってね。
また、
『レベルアップ必要の時が来た!』
自分の“カラダの中の世界”と
相手の“カラダの中の世界”
いかに絡めあっていくか・・・
それが
ソレこそがレベルアップしたホールド体験なのよ」
「例えば
“カラダの中に球体を持つ”イメージのテクニックも
“お腹を締める”というテクニックも
相手とよりよく組むためのテクニックのはずね。
でも、ソレらテクニックをすることで、
かえって相手を見失ったり、組みにくくなるときもアル。
そんなときは思い出して欲しいの。
『相手と本当に向かい合っているのか?』
ってこと」
トシ子さんが声を上げた。
「思い出しましたわ。
『同調できているか』
(第941話参照)
ということですね?」
ジュンコ先生はうなずいて
「そうね。
レベルアップした同調にお互いを導きあうための、
話しもう少し深く掘り下げてみようと思うの。
(第946話参照)
キーワードは、“求心力”よ・・・」
続く第1027話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.181 ~端正な街並みのワケ ~
空港からクルマで1時間くらい走ったでしょうか。
町並みが一様になってきました。
赤いレンガ造りの2階建て。
出窓が付いていて、ソノ上は三角屋根。
同じような形の家がズラーッと立ち並んでいます。
玄関先には、クルマが縦列駐車でこれまた、ズラーッ。
師匠がひとりごとのように言いました。
「クルマ、止めにくいで。
駐車スペースを探すのも大変や」
フラットのすぐ近くまで到着しているのですが、
クルマが止められないため、グルグル回っていたようなのです。
それにしても非常に統一感のある街並みです。
なんでもイギリスでは、
自分の土地にある持ち家であっても、
許可なく建て替えることはできないのだとか。
「みんな同じような家ばっかりやろ?
でも、中に入ると雰囲気がガラリと違うこともよくあるんやで」
“母”が教えてくれました。
「それぞれが、自分の“城”を大切にして、
趣向を凝らしてはるわ」
そして、次の言葉、
「街も、すっきりしてるヤロ?
電線がないから、
まぁ、ソノ点はキレイに見えるわ」
あぁっ、本当だ。
と、ワタシは手を打ちました。
そうか・・・電線や電柱がないから・・・だったのか。
街並みの端正な印象の理由がやっと分かりました。
フラットは、ソノ同じような家々のうちの一件にありました。
老夫婦が笑顔で出迎えてくれます。
言葉は全く分かりませんが、優しそうなので、ホッと安心です。
お土産のスカーフと時計を手渡すと、
胸に手を当て、顔をクシャクシャにし、
ものすごく喜んでくれました。
さすがに表現が豊かです。
荷物を部屋に運び込むや
“その人”と師匠夫妻はそのまま、
レンタカーの調達に行くとすぐに出て行きました。
ひとり取り残されたワタシ。
持ち前の好奇心がムクムクと頭をもたげ・・・
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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(第991話参照)
テニスボールみたいなものをイメージして
“全方向に張り合っているように”ということだったので、
『お腹を締めて作る』のだろうと解釈して、
試してみたのですが、
なんだか上手くいかないのです。
そのカラダのままでホールドをすると
かえって、
相手を見失っているような感じになってしまうのです」
すると、ケイコさんからも声が上がった。
「ワタシも同じです。
最近、一生懸命
“お腹の中を“吊り上げ・締めて・動かして”
をモットーにがんばっているのですが、
ふと気がつくと、
相手がドコにいるのか分からなくなっていて・・・。
で、相手と組むことを意識し始めると、
自分のカラダの中がおろそかになってしまって。
難しいです」
ジュンコ先生はうなずきながら聞いていたが
「よくわかったわ。
自分のカラダの中に焦点を合わすと、
かえって、
相手を見失う
つまり、
相手と組めなくなる
両方を、
上手くいくにはどうしたら良いか?
ってことね?」
真理とケイコさんはコクリ、うなずいている。
「OK。
二人以外に、同じような意見を持っている人は?」
と、パラパラと手が上がった。
手を上げた中にトシ子さんもいた。
そして、
「以前は、
自分の“カラダ中の世界”がなかったものですから、
相手の方と表面的な、
コンタクトがソコソコ合っていさえすれば、
なんとも感じずに踊れていたのですが、
最近は、ダメなのです。
相手の方の“カラダの中の世界”と、
出会わないと、組んでいる気がしない
と言いますか、
一緒に踊っていても苦しくなってくるのです」
これを聞いて真理は思った。
「同じだ・・・」
ジュンコ先生は微笑みながら言った。
「ソレは、トシ子さん、
上達した証拠よ。
自分の“カラダの中の世界”が、
ずい分ハッキリと感じられるようになってきたのね。
ハッキリしてくると同時に、
ソノ世界を大切にしたいと思うようにもなってきたはずよ。
だから、
“組んで気持ちよく思わない人”
“合わない人”が出てきた・・・」
ジュンコ先生は続ける。
「トシ子さんと同じような感覚を
味わっている人がいたらこう思ってね。
また、
『レベルアップ必要の時が来た!』
自分の“カラダの中の世界”と
相手の“カラダの中の世界”
いかに絡めあっていくか・・・
それが
ソレこそがレベルアップしたホールド体験なのよ」
「例えば
“カラダの中に球体を持つ”イメージのテクニックも
“お腹を締める”というテクニックも
相手とよりよく組むためのテクニックのはずね。
でも、ソレらテクニックをすることで、
かえって相手を見失ったり、組みにくくなるときもアル。
そんなときは思い出して欲しいの。
『相手と本当に向かい合っているのか?』
ってこと」
トシ子さんが声を上げた。
「思い出しましたわ。
『同調できているか』
(第941話参照)
ということですね?」
ジュンコ先生はうなずいて
「そうね。
レベルアップした同調にお互いを導きあうための、
話しもう少し深く掘り下げてみようと思うの。
(第946話参照)
キーワードは、“求心力”よ・・・」
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vol.181 ~端正な街並みのワケ ~
空港からクルマで1時間くらい走ったでしょうか。
町並みが一様になってきました。
赤いレンガ造りの2階建て。
出窓が付いていて、ソノ上は三角屋根。
同じような形の家がズラーッと立ち並んでいます。
玄関先には、クルマが縦列駐車でこれまた、ズラーッ。
師匠がひとりごとのように言いました。
「クルマ、止めにくいで。
駐車スペースを探すのも大変や」
フラットのすぐ近くまで到着しているのですが、
クルマが止められないため、グルグル回っていたようなのです。
それにしても非常に統一感のある街並みです。
なんでもイギリスでは、
自分の土地にある持ち家であっても、
許可なく建て替えることはできないのだとか。
「みんな同じような家ばっかりやろ?
でも、中に入ると雰囲気がガラリと違うこともよくあるんやで」
“母”が教えてくれました。
「それぞれが、自分の“城”を大切にして、
趣向を凝らしてはるわ」
そして、次の言葉、
「街も、すっきりしてるヤロ?
電線がないから、
まぁ、ソノ点はキレイに見えるわ」
あぁっ、本当だ。
と、ワタシは手を打ちました。
そうか・・・電線や電柱がないから・・・だったのか。
街並みの端正な印象の理由がやっと分かりました。
フラットは、ソノ同じような家々のうちの一件にありました。
老夫婦が笑顔で出迎えてくれます。
言葉は全く分かりませんが、優しそうなので、ホッと安心です。
お土産のスカーフと時計を手渡すと、
胸に手を当て、顔をクシャクシャにし、
ものすごく喜んでくれました。
さすがに表現が豊かです。
荷物を部屋に運び込むや
“その人”と師匠夫妻はそのまま、
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