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アル日曜日、和夫真理はいつもの練習会場で、

スロー・フォックストロットの練習をしている。

が、どうも様子がおかしい。
珍しく、もめている感じなのだが。


和夫
「真理チャン、今日、なんだか変だよ。
どうして、(ダンスを)途中でやめちゃうの?
オレに何か気に入らないことがあるなら、
チャンと言ってよ」


真理
「うーん。
カズのせいじゃないんだ、
きっと、自分ができていないから・・・」


和夫
「何のことか分からないけどさぁ、
途中でやめられたら、
アレッどうしたのかな?って思うじゃない。
何か(踊り続けられない)ワケがあるんだろ?」


真理
「なんだかね、ワタシ、
敏感になってきたみたいで・・・」


和夫
「ナニ、それ?」


真理
「ホラ、踊っていたら色々感じるでしょ?
少し前だと、全く気にならなかった小さなことが、
すごく気になるようになってきたの。
なんだか気持ちが悪くって、踊れなくなってくるのよ」


和夫
「それは問題ジャン!?
でも、気持ち悪いって言われると辛いなぁ」


真理
「だから、カズのせいじゃないんだってば。
自分のカラダからの情報なのよ」


和夫
「でも、オレと踊っていると感じるんだろ?」


真理
「ええ・・・上手くいえないけど・・・
カズがドコにいるか分からなくなるのよ。
見失っちゃうのよ」


和夫
「・・・」


真理
「気がついたら、一生懸命、
カズについていこうとしている、自分がいるわ。
ヤミクモにスイングしたりしてモガいているみたい。
音楽も聴こえない。
カラダが硬くなってくるのが分かるし。
ねぇ、ワタシ硬いでしょ」


和夫
「そうだな。
両腕に力が入ってくるよね。
特に今日は、『エラク、リキンでいるなぁ』
とは思っていたんだけど。
それに、カラダが・・・」


真理
「え、カラダがナニ?」


和夫
「オレのカラダと向かい合っていないような」


真理
「ソウ!それなのよ。
“向かい合っていない”そんな感じなの」


和夫
「ねぇ、何か、
意識的に“やろう”していること、アル?
テクニック的なことで」


真理
「そういえば、最近、マイブームがあって。
ジュンコ先生のレッスンで、

“カラダの中に球体を持つ”

っていうのがあったでしょ?
(第991話参照)
そのイメージに凝っているの。
で、
腹横筋と、
(第304話参照)
斜腹筋
(第956話参照)
のダブル・コルセットで、
お腹をグーって締めて、ってやってるわ」


和夫
「ハーン、それが原因じゃない?
オレを見失う理由」


真理
「え~!?そんなぁ。
だって、“球体イメージ”も
“ダブル・コルセット着用”も、
カズともっとちゃんと組むためにやっているのに?」


和夫
「オレとちゃんと組むためだって?
現実はソウなってないじゃん!?」


真理
「ホントね。
どこかおかしいのかしら?」


和夫
「着眼点は良いとして、
見直したほうが良いんじゃないかなぁ、
“球体イメージ”も
“ダブル・コルセット着用”も。
こういうテクニックも含めて、ダンステクニックはすべて、

“結果・オーライ”

実際に活かせてナンボってもんだから」


真理
「それはソウね・・・
お腹も締め方が間違っているのかもしれないし」


和夫
「そういや、真理チャンのカラダ、
今日、こんな風に感じるんだ」


そう言って、
和夫はなにか自分のカラダを意識的に変化させた後
真理と組んでこう尋ねた。


和夫
「どんな印象?」


真理
「なんだか、シーンとしている。
息をしていない?
そう、生身の人間じゃない、
なんか“カタマリ”と組んでいるみたい。
組んでいて、カラダが苦しくなってくる感じもするわ」
いったいナニをやっているの?」


和夫
「お腹をグーッと締めているのさ。
カラダに小さな球体のイメージを持って・・・」


真理
「アラ、そうなの?
あぁ、コレじゃァ、ダメね。
自分のことに集中すると、
相手を見失っちゃうのかしら?」


和夫
「あぁ、そうだろうね。

問題は“集中”の仕方

そして、

正しい

“球体のイメージ”

“お腹の締め方”
かな」


真理
「そう、きっとまだ、
ジュンコ先生のレッスンの表面的なところしか
理解できていないんだろうな。
ソウだ、今度のグループ・レッスンの時、
質問してみよう」


      続く第1026話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.180 ~コレが、時差ぼけ? ~

師匠夫妻の出迎え。
「大変だったでしょ?」
「よく来たナァ」
といった歓迎ムードは全くナシ。
「レンタカーで来てるから・・・」
そう、言い渡すや、サッサと歩いて行ってしまいます。

後から、ヒョコヒョコ
“その人”とワタシは付いていきます。
機内、空港でのゆっくりした時間の流れが一変、
あわただしくなっていくようです。

車中、淡々と“これからの予定”を告げられます。
フラットで荷物を置いてから、
レンタカー借受
練習会場、日本人向け練習場・・要所を案内
夜はチャイニーズを会食・・・

そういえば、今、昼なのか夜なのかもピンとこない感覚です。
カラダがなんともけだるく、眠くてたまりません。
師匠の言葉も、一生懸命聞こうとしないと、すぐにボーッ。
何を言われているのかわからなくなってきます。
コレがいわゆる“時差ボケ”なのでしょか?

日本との時差は8時間。
ロンドンは日本に比べて、8時間遅れています。
ロンドンで月曜の午後12時(昼)は、
日本では月曜の午後8時(夜)ということになります。
ただしこの時差は“サマータイム”期間中だからとのこと。
つまり、
3月から10月まではサマータイムとなっていて、
時計が1時間進むのだそうです。
ソレ以外の期間の時差は、9時間・・・
どんどん、眠くなっていきます。

と、
「コラッ、しっかりし!(シッカリしなさい)
これから、やることいっぱいあるで」
“母”からの一喝。

がんばって、目を開けようと試みます。
が、しばらくするとまた、眠さが・・・

ところが、アル光景が飛び込んできて、
ワタシはハッと目覚めることに。



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