2009.10.18 (第999話)チョット中休み エッセイvol.22 ~相手と組もうとするな、風になれ~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
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読者限定ワークショップ
チョット中休み エッセイvol.22
相手と組もうとするな、風になれ
~オレにとっての“三方良しホールド”⑧~
第2回目のワークショップのテーマは、
「三方良しホールドのススメ」
そういや、ヒデ君、
テーマ発表した当時、よくこう言っていたモンな。
「ヤバイなぁ。
三方良しホールドなんて、オレ、全然できてへんやん。
ワークショップまでに、
ある程度は完成させとかんとアカンヤロ?
困ったなぁ」
ソノ頃のヒデ君・ホールドは、
肉体的にも精神的にもメッチャ難アリな状態だったんだ。
チョイ解説すれば、
肉体的には・・・
フレームのカッコウが決まらない
右肩が上がる
ヒジが落ちる
など、コマゴマいっぱいアリ。
精神的には・・・
女性と組むこと自体に気を遣う・・・
まだ、ココから脱しきれていなかったんだな。
ヒデ君は言う。
「“三方良し”って言うても
オレの場合、7割くらいは“ビジュアル”重視。
見た目のキレイさにとらわれてしまう。
ジュンコ先生から、
『体感が大切』
『カタチを作るな』
『力を抜いて』
ってサンザン言われるし、
生徒サンにも同じこと言っているのを聞いてるんやけど、
どこかで、
『それでキレイなホールドなんて無理ヤロ!?』
って思ってルンヤな。
逆らうわけでもないんやけど、
気がついたら、
一生懸命、ヒジを張ろうとがんばってる自分がおる」
「なんでって!?
ワークショップに来た人たちが、
オレのホールドを見るヤロなァって思って、
アセってたんや。
で
『ジュンコ先生のそばにいて、
何をしてはルン(何をしているの)?
全然、三方良し違うヤン』
なんて思われたら、大変(笑)
それが、いざ、ワークショップが始まってみると、
『みんな、そんなにオレに期待してへん』
って、感じがした。
注目はされているけど、
みんなの見る目は優しい、厳しくはない・・・
メッチャ、気分、楽になったよ」
自分の縛りを解いたヒデ君、
気持ちを切り替えたという。
「オリエンテーションで、
参加者の人たちの(ホールドにおける)悩みを聞いたり、
実際にホールドの様子を見たりするうちに、
気持ちが変わってきた。
三方良しホールドなんて、
アセッタところでコリャ無理や。
で、あきらめた(笑)
ワークショップの中で、
参加者の人たちと一緒に学ぼうと思った」
思うに、
ココが分岐点だったんだな。
「みんなと学ぶ姿勢」
に入った途端、ヒデ君のホールドは、
急に、変わりはじめたという。
「“骨格ホールド”が良かった。
参加者みんなのホールドが、
一番キレイでナチュラルに見えたし、
組ませてもらった女性のカラダも、すごく自然に感じた。
それにナニより組みやすかった。
それから、オレも、
肩甲骨、もっと外して、
体幹部にエネルギーを充満させるほうに
重点を置くようにしたんや」
要するに、やっと、
見た目のキレイさ・カタチを手放す
を、ホンキで実践するようになったってこと。
「同じワークショップに何回も出て、
同じような話を何度も聞いて、
ようやく何かが分かってきたって感じやったワナ」
事実、ワークショップを重ねるごとに、
「グループレッスンの時に、
チョコチョコ、一緒に踊った女性から、
褒めてもらえるようになってきたんや。
『踊りやすくなった』って」
「自分でも、なんか、
オレのホールド変わってきたなという実感を
持てるようになってきた。
すごく、フレーム作りが楽になった。
そう、ヒジを張ろうとするのを
完全に辞めてからやったと思う」
そして、ワークショップの最終日も無事終了・・・
から、しばらくしてのある日、
ヒデ君と一緒に踊ってみて、驚いたんだ。
「ホールド、ずいぶん、良くなったね」
パチパチパチ。
「なぁ、どう良くなったん?」
とヒデ君は聞いてくる。
「存在がシッカリした。
動きにも丁寧さが出てきたよ。
だから、組みやすい」
すると、ヒデ君
「やっぱりなぁ。
ホールドってフレームやないんやな。
カラダや」
うなずき、納得のヒデ君に、チョイアドバイス。
「さらに良くなるためには・・・
ワタシと組むことを、
いったん、忘れてみて欲しいの。
で、もっともっと、
自分のカラダの動きに重点
をおいてごらん。
ラテンみたいに音楽を感じて、思い切り踊るの。
いい?
“思い切りカラダの中から”よ。
後はワタシが合わせるから」
レッツ・トライ!
果たして、
ヒデ君は激変した。
自分のカラダを十分使い、持て余して、いない。
カラダ中にエネルギーが充満し、
ソノエネルギーが、
ボディを、
手を、
足を、
ある意味勝手に動かしている。
全く“次元の違うダンス”だ。
カラダは風をはらんでいた。
ようやく出てきた・・・ボディスピードってもんが。
この一瞬、
おそらく、
ヒデ君が今の段階でできる精一杯の
三方良しホールドになっていたハズ。
なぜって、
一緒に踊っているワタシも心地よく、
思い切り楽しめた、から。
見た目だって、ソコソコいい線いっていただろう。
ヒデ君も感激だ。
「こんな思い切り、やってエエの?」
興奮気味。
そして、
「なーんか、分かったわ。
『相手と組もうとするな、風になれ』の意味が。
(第75話参照)
でも、もう1回やろうとしても・・・できるかなって感じや」
で、
「こういうダンスがどんなときにでも、
どんな相手とでもデキルようにならなアカンねんな」
そーいうことね。
ダンスは1回1回、一人ひとり、
みんな、違うから。
ヒデ君の三方良しホールドへの道は
まだ、始まったばかり・・・。
ヒデ君名言
「カタチを手放して、初めてカタチが分かり
組むことを手放して、初めて組むことが分かる」
続く第1000話へ
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そういや、ヒデ君、
テーマ発表した当時、よくこう言っていたモンな。
「ヤバイなぁ。
三方良しホールドなんて、オレ、全然できてへんやん。
ワークショップまでに、
ある程度は完成させとかんとアカンヤロ?
困ったなぁ」
ソノ頃のヒデ君・ホールドは、
肉体的にも精神的にもメッチャ難アリな状態だったんだ。
チョイ解説すれば、
肉体的には・・・
フレームのカッコウが決まらない
右肩が上がる
ヒジが落ちる
など、コマゴマいっぱいアリ。
精神的には・・・
女性と組むこと自体に気を遣う・・・
まだ、ココから脱しきれていなかったんだな。
ヒデ君は言う。
「“三方良し”って言うても
オレの場合、7割くらいは“ビジュアル”重視。
見た目のキレイさにとらわれてしまう。
ジュンコ先生から、
『体感が大切』
『カタチを作るな』
『力を抜いて』
ってサンザン言われるし、
生徒サンにも同じこと言っているのを聞いてるんやけど、
どこかで、
『それでキレイなホールドなんて無理ヤロ!?』
って思ってルンヤな。
逆らうわけでもないんやけど、
気がついたら、
一生懸命、ヒジを張ろうとがんばってる自分がおる」
「なんでって!?
ワークショップに来た人たちが、
オレのホールドを見るヤロなァって思って、
アセってたんや。
で
『ジュンコ先生のそばにいて、
何をしてはルン(何をしているの)?
全然、三方良し違うヤン』
なんて思われたら、大変(笑)
それが、いざ、ワークショップが始まってみると、
『みんな、そんなにオレに期待してへん』
って、感じがした。
注目はされているけど、
みんなの見る目は優しい、厳しくはない・・・
メッチャ、気分、楽になったよ」
自分の縛りを解いたヒデ君、
気持ちを切り替えたという。
「オリエンテーションで、
参加者の人たちの(ホールドにおける)悩みを聞いたり、
実際にホールドの様子を見たりするうちに、
気持ちが変わってきた。
三方良しホールドなんて、
アセッタところでコリャ無理や。
で、あきらめた(笑)
ワークショップの中で、
参加者の人たちと一緒に学ぼうと思った」
思うに、
ココが分岐点だったんだな。
「みんなと学ぶ姿勢」
に入った途端、ヒデ君のホールドは、
急に、変わりはじめたという。
「“骨格ホールド”が良かった。
参加者みんなのホールドが、
一番キレイでナチュラルに見えたし、
組ませてもらった女性のカラダも、すごく自然に感じた。
それにナニより組みやすかった。
それから、オレも、
肩甲骨、もっと外して、
体幹部にエネルギーを充満させるほうに
重点を置くようにしたんや」
要するに、やっと、
見た目のキレイさ・カタチを手放す
を、ホンキで実践するようになったってこと。
「同じワークショップに何回も出て、
同じような話を何度も聞いて、
ようやく何かが分かってきたって感じやったワナ」
事実、ワークショップを重ねるごとに、
「グループレッスンの時に、
チョコチョコ、一緒に踊った女性から、
褒めてもらえるようになってきたんや。
『踊りやすくなった』って」
「自分でも、なんか、
オレのホールド変わってきたなという実感を
持てるようになってきた。
すごく、フレーム作りが楽になった。
そう、ヒジを張ろうとするのを
完全に辞めてからやったと思う」
そして、ワークショップの最終日も無事終了・・・
から、しばらくしてのある日、
ヒデ君と一緒に踊ってみて、驚いたんだ。
「ホールド、ずいぶん、良くなったね」
パチパチパチ。
「なぁ、どう良くなったん?」
とヒデ君は聞いてくる。
「存在がシッカリした。
動きにも丁寧さが出てきたよ。
だから、組みやすい」
すると、ヒデ君
「やっぱりなぁ。
ホールドってフレームやないんやな。
カラダや」
うなずき、納得のヒデ君に、チョイアドバイス。
「さらに良くなるためには・・・
ワタシと組むことを、
いったん、忘れてみて欲しいの。
で、もっともっと、
自分のカラダの動きに重点
をおいてごらん。
ラテンみたいに音楽を感じて、思い切り踊るの。
いい?
“思い切りカラダの中から”よ。
後はワタシが合わせるから」
レッツ・トライ!
果たして、
ヒデ君は激変した。
自分のカラダを十分使い、持て余して、いない。
カラダ中にエネルギーが充満し、
ソノエネルギーが、
ボディを、
手を、
足を、
ある意味勝手に動かしている。
全く“次元の違うダンス”だ。
カラダは風をはらんでいた。
ようやく出てきた・・・ボディスピードってもんが。
この一瞬、
おそらく、
ヒデ君が今の段階でできる精一杯の
三方良しホールドになっていたハズ。
なぜって、
一緒に踊っているワタシも心地よく、
思い切り楽しめた、から。
見た目だって、ソコソコいい線いっていただろう。
ヒデ君も感激だ。
「こんな思い切り、やってエエの?」
興奮気味。
そして、
「なーんか、分かったわ。
『相手と組もうとするな、風になれ』の意味が。
(第75話参照)
でも、もう1回やろうとしても・・・できるかなって感じや」
で、
「こういうダンスがどんなときにでも、
どんな相手とでもデキルようにならなアカンねんな」
そーいうことね。
ダンスは1回1回、一人ひとり、
みんな、違うから。
ヒデ君の三方良しホールドへの道は
まだ、始まったばかり・・・。
ヒデ君名言
「カタチを手放して、初めてカタチが分かり
組むことを手放して、初めて組むことが分かる」
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