2009.10.14 (第995話)チョット中休み エッセイvol.22 ~スーパー・リボンちゃん・撃沈事件~
初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
チョット中休み エッセイvol.22
スーパー・リボンちゃん・撃沈事件
~オレにとっての“三方良しホールド”④~
ソレは去年のクリパ※前、
※クリスマス・パーティ
ヒデ君が急にコンナコトを言い出したんだ。
「オレができる“仕事”を思いついてん」
ココでの“仕事”とは、
ダンスの分野で自分が貢献できること
を指している、らしい。
「前は、競技会に出て活躍して、
『ジュンコ先生のダンス』が
競技会で通用することを証明していくことが、
ひょっとしたら、
オレの“仕事”かなと、思っていたんや」
え、そんなこと考えていたの!?
と、ワタシはアングリあきれ気味だ。
オイオイ、ヒデ君よ、ホンキかいな?
競技の世界にはアナタにとって、
大先輩がソリャァいっぱいいらっしゃるのであって、
みんな年月をかけ、
ドンだけがんばって、ある意味苦労をし、
上手くなっていく努力をしてるか・・・
そんなぁ、おこがましくない!?
ってな空気を出すと、
「でも、まるきしアカンってわかった。
ショックやわ。
ビデオ見ても全然や」
ビデオって、競技会のときのもの。
一緒に行った、
ミキヒコさんが撮ってくれたヤツだ。
「エエカッコウしようと思うから、
外に外に気持ちが行ってしまう。
ルンバなんか、
練習中、バランス崩したことのない場所で、
ヤバイ!ってなったり。
ソノ瞬間、
オレ、まだまだヤナって感じたわ」
ワタクシ、チョイ安心。
自分のダンスについて、以前より正しく
観察できるようになってきていると感じたからね。
で、もう一点・・・
ワタシがブログで書いているようなことは、
エッセンス※なりスパイスなりとして、
※本質的なもの。最も大切な要素
個人個人のダンス・ライフに
好きに取り入れていただければ幸い
ってことで、
そういう意味においては、
“競技会に出て『ジュンコ先生のダンス』が
競技会で通用するってことを証明”なんて、
別にする必要もないしねぇ。
それに、競技会で勝つことと、
本当にダンスが上手くなることはイコールじゃないからね。
ってなことを告げると、
「実際、競技やって、それも思った。
競技会で通用するダンスが、
必ずしも最高にエエってワケでもない。
現に、勝っても不満やったモン。
それにオレの場合、
今、競技をやったら遠回りしそうな気がしたしな。
『見てェ~』って言う気持ちが強いから、
すぐリキムし、
負けたら腹立って、
意地になってしまうと思うわ。
審査員がオレのダンスを認めるまで、
競技会、出続けたる!
なんてなったら“地獄”や」
アハハ、そうよね。
と、ヒデ君の話は、
“仕事”についてへ戻っていったのだが・・・
「オレは踊ることが好きで、
ダンスをやっているわけではないねん。
だから、何か、
目標がないとやっていかれへんように思うんや。
ソウ、“ダンスにおける自分の役割”のようなモン、
それがないと、オモロないんや」
つまり“仕事”ね・・・
で、さっき
「オレができる“仕事”を思いついた」
って言っていたでしょ?
アレはナニ?
と言うワタシに対し、
とんでもない答えが返ってきたんだ。
ヒデ君、新境地の“仕事”とは・・・
ナニナニ?
スーパー・リボンちゃん!?
ワタシ、ビックリ、そして大笑い。
だって、
リボンちゃんって、アノ、リボンちゃんでしょ?
パーティ会場で大活躍の、
いわゆる“男性アテンダント”。
なんだか、ヒデ君の口から
もっとも出てきそうにないモンなんだけど。
なぜって、以前はリボンちゃんって存在に対し、
「それって、どうなん?オレにはよう分からんわ」
という雰囲気だったからだ。
ヒデ君は言う。
「オレの仕事として、
“ジュンコ先生を手伝いながら、
今いる生徒サンに貢献できること”を考えたんや。
だってな、
ジュンコ先生を今まで支えてくれた生徒サンに、
恩返しというか、お礼というか、
が、できればいいなと思って」
で、リボンちゃんのような“奉仕”の気持ちを持って、
接し、お相手と踊ることを考え付いたわけ?
「まぁ、コレって
上手く行けば“三方良し”かな、
と思ったから」
色んなステップ、リードを強いられることで、
自分も腕を磨けるし、
相手には喜んでもらえるし、
場も活性化する・・・
確かにね、なんだけど。
「なぁ、今度のクリパで、
スーパー・リボンちゃん・デビューしたいねんけど、
どうしたらいい?」
どうしたら・・・の前に
ねぇ、なんで“スーパー=特別”なの?
「そら、ただのリボンちゃんやないでぇ。
さっきも言ったけど、
目的が単なる“奉仕”とちゃう(違う)。
“感謝・恩返し”ってこと。
それから・・・
ココからがもっとスゴイで(笑)
『オレと踊ることによって、
その人が最高のダンスができる』
そんな“リボンちゃんの中のリボンちゃん”や」
ワタシ、またまたアゼンだったんだけど、
まぁ、心がけはOKでしょ。
ってことで、
毎日少しづつのパーティダンス用レッスンが続き、
ヒデ君も素直にそれに従い、
で、いよいよ、本番になったわけ。
先生側主催、学習発表会をかねて、
開催する年2回のパーティって、
ある意味すごく気楽なモノ。
特に公募もしないから、
いつものおなじみさんだけのこじんまりとした集いなんだな。
学習発表の他には、
講習と講習参加者による簡単・ミニデモがあるくらいで、
後はすべて、ダンスタイム。
同じことを習う仲間同士で、
「いやぁ、お元気でしたかぁ?」
「どう? ダンスの調子は」
てな和気あいあいムードで楽しんでいる模様。
さてそんな中、ヒデ君のデビューやいかに!?
と、姿を捜しても、
ん? 踊ってないヤン!?
お、フロアーの隅にヒデ君発見。
ナニやら赤い顔をしてツッ立ったまんまだ。
あ、○○サンを誘うつもりで、歩き出したぞ。
アレ?止まった。
戻ってきた。
あきらめた模様・・・
ソンナ繰り替えしがズッと続いている。
「今日は全員と2回以上は踊る。
それがノルマや」
と、自分に課していたはずなのに・・・。
なんでよ?
さてさてのヒデ君語録。
「ぜんぜんあかんわ。
スーパー・リボンちゃん、早くも撃沈。
誘うこともでけへんわ」
「なんかメッチャ、恥ずかしいし、
色んな気持ちになる。
よく見知った、ジュンコ先生の生徒サンで
こんなんやったらどうすんねん!?」
コレやったら、
人前で踊るほうがまだマシやって感じなんだ。
そんでもって、
仲間であるミキヒコさんが、
気楽に誘いあい、みんなと楽しんでいる姿をみて、
さらに落ち込みは深くなり、のよう。
まぁ、ワタシとしては、
そうなるだろうと踏んでいたけどね。
だって、“適材適所”じゃないもん。
リボンちゃんのような奉仕活動ほど、
自分にとって(そういう行為が)
全く無理ではなく、むしろ楽しい、
人とのコミュニケーションも、負担でない、
何より、踊ること自体がスキで楽しい・・
が、大前提でしょ。
ソンナコンナを考え合わせるや、ヒデ君には・・・
「そう、無理!
おっしゃるとおり、
“適材適所”とは全然違うって、すぐわかった。
コレも、オレの“仕事”やない。
じゃ、いったい、オレが、
ダンスで果たすべき役割って何なんや?」
が、思い当たったのは、
翌年1月のマイ・バースデイ・・・???
の、とあるシーンだったんだ。
続く第996話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
読者限定ワークショップ
チョット中休み エッセイvol.22
スーパー・リボンちゃん・撃沈事件
~オレにとっての“三方良しホールド”④~
ソレは去年のクリパ※前、
※クリスマス・パーティ
ヒデ君が急にコンナコトを言い出したんだ。
「オレができる“仕事”を思いついてん」
ココでの“仕事”とは、
ダンスの分野で自分が貢献できること
を指している、らしい。
「前は、競技会に出て活躍して、
『ジュンコ先生のダンス』が
競技会で通用することを証明していくことが、
ひょっとしたら、
オレの“仕事”かなと、思っていたんや」
え、そんなこと考えていたの!?
と、ワタシはアングリあきれ気味だ。
オイオイ、ヒデ君よ、ホンキかいな?
競技の世界にはアナタにとって、
大先輩がソリャァいっぱいいらっしゃるのであって、
みんな年月をかけ、
ドンだけがんばって、ある意味苦労をし、
上手くなっていく努力をしてるか・・・
そんなぁ、おこがましくない!?
ってな空気を出すと、
「でも、まるきしアカンってわかった。
ショックやわ。
ビデオ見ても全然や」
ビデオって、競技会のときのもの。
一緒に行った、
ミキヒコさんが撮ってくれたヤツだ。
「エエカッコウしようと思うから、
外に外に気持ちが行ってしまう。
ルンバなんか、
練習中、バランス崩したことのない場所で、
ヤバイ!ってなったり。
ソノ瞬間、
オレ、まだまだヤナって感じたわ」
ワタクシ、チョイ安心。
自分のダンスについて、以前より正しく
観察できるようになってきていると感じたからね。
で、もう一点・・・
ワタシがブログで書いているようなことは、
エッセンス※なりスパイスなりとして、
※本質的なもの。最も大切な要素
個人個人のダンス・ライフに
好きに取り入れていただければ幸い
ってことで、
そういう意味においては、
“競技会に出て『ジュンコ先生のダンス』が
競技会で通用するってことを証明”なんて、
別にする必要もないしねぇ。
それに、競技会で勝つことと、
本当にダンスが上手くなることはイコールじゃないからね。
ってなことを告げると、
「実際、競技やって、それも思った。
競技会で通用するダンスが、
必ずしも最高にエエってワケでもない。
現に、勝っても不満やったモン。
それにオレの場合、
今、競技をやったら遠回りしそうな気がしたしな。
『見てェ~』って言う気持ちが強いから、
すぐリキムし、
負けたら腹立って、
意地になってしまうと思うわ。
審査員がオレのダンスを認めるまで、
競技会、出続けたる!
なんてなったら“地獄”や」
アハハ、そうよね。
と、ヒデ君の話は、
“仕事”についてへ戻っていったのだが・・・
「オレは踊ることが好きで、
ダンスをやっているわけではないねん。
だから、何か、
目標がないとやっていかれへんように思うんや。
ソウ、“ダンスにおける自分の役割”のようなモン、
それがないと、オモロないんや」
つまり“仕事”ね・・・
で、さっき
「オレができる“仕事”を思いついた」
って言っていたでしょ?
アレはナニ?
と言うワタシに対し、
とんでもない答えが返ってきたんだ。
ヒデ君、新境地の“仕事”とは・・・
ナニナニ?
スーパー・リボンちゃん!?
ワタシ、ビックリ、そして大笑い。
だって、
リボンちゃんって、アノ、リボンちゃんでしょ?
パーティ会場で大活躍の、
いわゆる“男性アテンダント”。
なんだか、ヒデ君の口から
もっとも出てきそうにないモンなんだけど。
なぜって、以前はリボンちゃんって存在に対し、
「それって、どうなん?オレにはよう分からんわ」
という雰囲気だったからだ。
ヒデ君は言う。
「オレの仕事として、
“ジュンコ先生を手伝いながら、
今いる生徒サンに貢献できること”を考えたんや。
だってな、
ジュンコ先生を今まで支えてくれた生徒サンに、
恩返しというか、お礼というか、
が、できればいいなと思って」
で、リボンちゃんのような“奉仕”の気持ちを持って、
接し、お相手と踊ることを考え付いたわけ?
「まぁ、コレって
上手く行けば“三方良し”かな、
と思ったから」
色んなステップ、リードを強いられることで、
自分も腕を磨けるし、
相手には喜んでもらえるし、
場も活性化する・・・
確かにね、なんだけど。
「なぁ、今度のクリパで、
スーパー・リボンちゃん・デビューしたいねんけど、
どうしたらいい?」
どうしたら・・・の前に
ねぇ、なんで“スーパー=特別”なの?
「そら、ただのリボンちゃんやないでぇ。
さっきも言ったけど、
目的が単なる“奉仕”とちゃう(違う)。
“感謝・恩返し”ってこと。
それから・・・
ココからがもっとスゴイで(笑)
『オレと踊ることによって、
その人が最高のダンスができる』
そんな“リボンちゃんの中のリボンちゃん”や」
ワタシ、またまたアゼンだったんだけど、
まぁ、心がけはOKでしょ。
ってことで、
毎日少しづつのパーティダンス用レッスンが続き、
ヒデ君も素直にそれに従い、
で、いよいよ、本番になったわけ。
先生側主催、学習発表会をかねて、
開催する年2回のパーティって、
ある意味すごく気楽なモノ。
特に公募もしないから、
いつものおなじみさんだけのこじんまりとした集いなんだな。
学習発表の他には、
講習と講習参加者による簡単・ミニデモがあるくらいで、
後はすべて、ダンスタイム。
同じことを習う仲間同士で、
「いやぁ、お元気でしたかぁ?」
「どう? ダンスの調子は」
てな和気あいあいムードで楽しんでいる模様。
さてそんな中、ヒデ君のデビューやいかに!?
と、姿を捜しても、
ん? 踊ってないヤン!?
お、フロアーの隅にヒデ君発見。
ナニやら赤い顔をしてツッ立ったまんまだ。
あ、○○サンを誘うつもりで、歩き出したぞ。
アレ?止まった。
戻ってきた。
あきらめた模様・・・
ソンナ繰り替えしがズッと続いている。
「今日は全員と2回以上は踊る。
それがノルマや」
と、自分に課していたはずなのに・・・。
なんでよ?
さてさてのヒデ君語録。
「ぜんぜんあかんわ。
スーパー・リボンちゃん、早くも撃沈。
誘うこともでけへんわ」
「なんかメッチャ、恥ずかしいし、
色んな気持ちになる。
よく見知った、ジュンコ先生の生徒サンで
こんなんやったらどうすんねん!?」
コレやったら、
人前で踊るほうがまだマシやって感じなんだ。
そんでもって、
仲間であるミキヒコさんが、
気楽に誘いあい、みんなと楽しんでいる姿をみて、
さらに落ち込みは深くなり、のよう。
まぁ、ワタシとしては、
そうなるだろうと踏んでいたけどね。
だって、“適材適所”じゃないもん。
リボンちゃんのような奉仕活動ほど、
自分にとって(そういう行為が)
全く無理ではなく、むしろ楽しい、
人とのコミュニケーションも、負担でない、
何より、踊ること自体がスキで楽しい・・
が、大前提でしょ。
ソンナコンナを考え合わせるや、ヒデ君には・・・
「そう、無理!
おっしゃるとおり、
“適材適所”とは全然違うって、すぐわかった。
コレも、オレの“仕事”やない。
じゃ、いったい、オレが、
ダンスで果たすべき役割って何なんや?」
が、思い当たったのは、
翌年1月のマイ・バースデイ・・・???
の、とあるシーンだったんだ。
続く第996話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |