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ジュンコ先生の

ホールド・レッスンが続いている。

「ジュンコ先生のブログ内グループレッスンのご案内」

シャドウでシェイピング・フォワードの練習中
(第964話参照)
ジュンコ先生から、みんなへの投げかけ
「目指すシェイプと、動き
さぁ、どちらを優先すれば良いかしら?」
の質問に対し、色々な意見が飛び交っていた。

まず、

“シェイプ”優先派の意見・・・

張りのあるカタチを作ると、動きも良くなる。
男性のカタチが決まらないと、
女性が余計に固くなってしまうように感じる。
競技会だとシルエットやシェイプが乱れたら、上位に残れない。
動きの習得にはものすごく年月がかかるので、
どうしても先にシェイプを作ることになる。


“動き”優先派の意見・・・ 

動きからカタチを生むべき。
まず、動けるようにした方が、いいシェイプができると思う。


その中間派の意見・・・

先にある程度のカタチを作っておいて、
残りはカラダの内側からの動きで作っていく。
すると、
外側は自然とその運動がしやすいカタチに変化していく。
その変化が、また新しい動きを生んでと循環する。
上級者ほど、カタチを作っておく割合が少なく、
“今”の動きに専念しているはず。


さて、ジュンコ先生がようやく口を開いた。
「まず、その場で楽に立ってみましょうか。
今は何もしていない状態。
このままだとシェイプは生まれないわね?
では次に、
“フレームを作ろうとして両手を上げる”
という動きをしてみて。
そうね・・・
そうすれば、カタチができる」


「やっぱり、動きが優先なんだ!」
と、カナちゃん。


すると、
「でも、その動きを生むには、
“人体”というカタチが必要。
先にカタチがあったからこそ、
動くことができたともいえるわけ」


みんなは静かになった。


「深い話のようですね」
と、トシ子さんが言う。


「そうね」
ジュンコ先生はそう言って、

「こうなるとオッカケッコになるでしょ?
ということで、ワタシからの提案は、

先に理にかなった正しいプロセスで、

カラダに無理のない範囲に


“最低コレだけは知っておくべき”

カタチを作る練習をする

ソレとともに、

カラダの内側からの動きを練習する

つまりは、

どちらも同時進行


「その“最低コレだけは”のカタチっていうのが、
以前に習った

“骨格フレーム”
ですか?」

(第954話参照)

トシ子さんが聞く。


「ソウね!」
とジュンコ先生。


「なるほど。
“エネルギーの導管=骨格フレーム”だけは先に、
“カタチ”を作っておく。
その後に“動き”でエネルギーを循環させ、
“今、必要なカタチ”を作っていく

ということですな?」

平田さんが言うと


「ソウ考えれば良いわけカァ! 
すごい、平田さん」

とカナちゃんが声をあげ、
平田さんは顔を赤くしている。


ジュンコ先生はうなずいて
「OK、では続きに行くわよ。
“最低コレだけは”の、カタチが筋肉に記憶され、
無意識的にできるようになったら、

カタチのことは忘れる方が良い、

あえて作らなくていい
のよ」


ハナコさんが聞いた。
ヒジを張るとか胸を開くという、
アクションもしないのですか?
“骨格フレーム”だけだと、ヒジが落ちて、
胸も平べったい状態のように感じたものですから」



すると、カナちゃんが言った。
「ソレは、さっき平田さんが言ったように、
エネルギーがちゃんと通っていくと、
ヒジも張れるし、胸も開く・・・ってことになるから、
最初からリキンで作る必要がないってことですよね?」



ジュンコ先生はうなずいている。


今度はヨシコさん。
「じゃぁ、いい動きができるようになって、
エネルギーが正しく循環するカラダになるまで、
(ヒジの落ちたフレームを作って見せて)
このまんまで良いってワケですか?」



「そのほうが良いでしょうね」
とジュンコ先生。


ヨシコさんは少し、不服そうだ。


と、佐藤さんも
「競技選手なんかは、それでは困るでしょ?
ある程度の水準までカタチを持っておかないと、
予選で落ちるに決まっている」



ハナコさんも
「男性と実際に組む前に
どれくらいの準備をしておけば良いのでしょう?
このときも、カタチは最小限ってことですか?
エネルギーが上がりやすいカラダにしておく
ということだけですか?
その辺りが不明解なのですが」



さて、ジュンコ先生は・・・


      続く第968話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.140 ~ ダンス・アカデミー・体験入学 ~
 
もう一つの「褒められ体験」は、トアル欧米ダンス先進諸国でのこと。

ソノ国には、
社交ダンスの教師を育てる学校“ダンス・アカデミー” があり、
多くの若い男女が学んでいました。
日本でいう一種の職業専門学校といった感じです。

“1日体験入学”したその日、
アカデミーの校長であり、かつての10ダンス世界チャンピオンという、
男性が指導にあたっていました。

授業内容はとてもシンプルなものでした。
始業のカネが鳴るや、すぐにいつものメニューが始まります。
音楽がかかった中、
ワルツのベーシックをシャドウ。
まず、全員が男性ステップをし、広い会場をグルグル回ります。
次に、女性ステップのシャドウ。
その後、お互い男性になったり女性になったりしながら、
組んでしばらく踊ります。

と、
音楽は、ルンバに変わりました。
みんなは、おもむろに“ルンバ・ウォーク”を始めます。
これも、LODに沿って全員がグルグル。
音楽が変わり、後退のウォークへ・・
非常に古典的かつ普遍的な内容のレッスンが次から次へと展開されます。

ワタシも若いみんなに混じり奮闘。
学ぶ側に回るのは本当に久しぶりです。
新鮮な時間が過ぎてゆきます。

何度か、校長であるカレとも踊る機会がありました。
非常にシッカリとしたダンス。
現役時代に踊った、ロンドンのコーチャーを思い出しました。

さて、ワタシに褒め言葉を贈ってくれたのは、そのカレでした。
聞いたとき、うれしくて涙が出そうになりました。
ソレは、
「上手い」
や、
「キレイに踊っている」
ではなく、

「この子はダンスを知っている」

ワタシにとっては、
生涯忘れることのない最高の褒め言葉となったのでした。
そして、ソレが、
スタジオを辞してから“独学”でやってきたワタシの、
唯一の自信になったのです。



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