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前回の続き。

いざ、ホールドの前に、
「向かいあって、
相手をちゃんと意識することから、ダンスは始まる」
とジュンコ先生。

「実際に向かい合ったという実感はコレよ!」
白板にこう書いた。

同調

いわゆる、

相手と波長を合わせる

・・・チューニングよね。

別の言い方をすれば、

気配を察知している。

そう、ひたすら相手の意志の起こりを受信中って感じの
心地よい集中状態なんだ。

同調することで、
相手との違和感・警戒心をなくすんだ。
「アァ、この人と組んで大丈夫」
という、
ココロとカラダの信頼・安心を
相手と分かち合う時間とも言えるよね。

たとえ競技選手で、
「いつも決まった相手ジャン!」
であっても、
「夫婦だから、信頼しあってるし、大丈夫」
であっても、
この同調はメッチャ大事な“大イベント”なんだ。

そう、
コレ以後に行う、
行為すべてはココ同調のレベルにかかってくる!

と言っても、過言ではない。

なぜか??は、簡単なこと。

相手は、“自分”ではないからだ。

そして、

相手は、自分の思うように

“絶対”にならないから
だ。

だから意識的な同調
「アナタと私は一緒よ」
の行動が必要なんだ。

同調とは、
コチラが相手に感応※して行うもの。
ダンス用語で言えば、フォローに近いもんだよ。
※刺激によって心が深く感じ動くこと


と、ココで質問。


「あのう、男性も同調から入るんですか?
男性は、リードじゃないんですか?
向かい合って立った時から、
女性を招くためのリードが、
始まっているものだと思っていました」


ジュンコ先生は言う。
良いリードのためにも、
先に同調する
のよ。

相手と同じ波長になるの」



「ソレは、先ほど聞いた
相手の警戒心を解くため・・・?」


ジュンコ先生
「モチロン、ソレは大きいわね。
相手の意識の乱れ・・・
不安落ち着きのなさも回避できる。
でも、
それだけではない。
なぜ、リードする側にも同調が必要かは、
さっき言ったように、
良いリードをするためでもあるの。
ただし、
この際だから、その“リード感”も
変えたほうがいいと思うんだけど」



「“リード感”を変えるって、意識をデスか?」


ジュンコ先生
「その通り!
同調の次にやってくる

意識的誘導

それが、目指す良いリードに近いものになるわね」


      続く第943話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.115 ~ 命拾い ~
 
ノックし部屋に入ると、
掲示されているたくさんの写真が目に飛び込んできました。
いうまでもなく、ワタシのデータです。
医師は、難しい表情でソレを眺めていましたが、
ワタシとY氏の到着を知ると、笑顔になりました。

「もう少しで終わりますので、お待ちください」
医師はそう言い、
データーの配置を入れ替えたりしながら、
カルテになにやら書き込んでいます。

ドキドキしてきました。

アノ告知を受けたとき以上の緊張です。
とんでもなく、苦しい間です。
ワタシは、となりに腰を下ろしているY氏を指で小さく突っつきました。
何かせずにはいられない気分でした。
Y氏は笑顔をくれましたが、
その手はひっきりなしにハンカチで汗をぬぐっています。

おもむろに医師の話が始まりました。

転移は・・・
「骨や他の臓器には見られませんでした」

「ソウですかぁ」
ホッとしたため息とともにY氏は大きな声を発しました。

目の前が、スカンと明るくなりました。
“命拾い”そんな言葉が浮かんできました。
不思議な感触です。
ほんの少し “拍子抜け”したようにも感じている自分がいました。

「ただし・・・」
医師は言葉を選びながら話します。
しこりのすぐとなりに転移が見られること。
ガン自体は、かなり進行していること。
この分では、リンパへの転移も考えられるため、その処置も行うこと。

「決めていただかなければならないことは」
医師が、向き直って言いました。

「すべて取るか、残すか、です」



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