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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.7 

主観と客観のズレの修正

ダンス実学主義の夜明け ⑱


ダンスのレッスンが、
実学になりにくい理由の一つであるという、
主観と客観のズレについての続き。

例えば、ホールドの張りを、
とある男性A氏に指導するとしよう。
ただ単に
「もっと、シッカリヒジを張って。
でも、肩は上げないで」
と言ったところで、
A氏が自分のことを、

主観的にも客観的にも捉えていない

ならば、
メッチャ、NGレッスンになっちゃうってことは、
分かるよね?

チョイ詳しく説明しよう。

客観的に捉えていない・・・
ヒジが張れていないことも、
肩が上がっていることも気がついていない。
(外側から見た自分)
主観的に捉えていない・・・
ドコをドウ意識した結果、
そのように表面化しているのか、分かっていない。
(内側から見た自分)


ならば・・・と、
A氏を鏡の前に連れて行ったとするんだ。
自分の姿を客観視してもらうためだ。

コーチャーは言う。
「ホラ、ヒジが落ちているでしょ? 
もう少し上げて・・・ソウ。
あ、肩は上げちゃダメ」

コレを聞いたA氏、
鏡の中の自分の姿を直そうと試みるが・・・。
残念ながらA氏はこのとき、
観たマンマを直そうとしている確率が高いんだな。
なので、何とか、コーチャーからOKが出ても、
すごくリキンでいるかもしれない。
コレでは実学になっていない。
リキンでカタチだけを取り繕っても、
本質的な改善になっていないからだ。
しばらくすればまた、
「またぁ、ヒジが落ちてきたわ。肩は、上げない!」
てな、逆戻りになっちゃう可能性は高いんだな。


もし、コーチャーが、

主観と客観のズレを正しく認識し、

ソレを修正する


ことに長けていたなら、
「ヒジを張って、しかも肩を上げないようにするには
どうしたら良いか?」
という点を、
A氏自身の感覚(主観)で説明する
ことができるってワケなんだ。
また、そういう修正こそが、
レッスン時に必要なことだろう。

そのためには、
「ヒジを張って、しかも肩を上げないようにするには
どうしたら良いか?」
つまりは
「ヒジが張れない。肩が上がる」
の、深い意味および理由を探し出し、
ソレに対する
解決方法のいくつかのパターンを知っていて
A氏を導くには、どれがふさわしいか?
を感じ続けながら、
レッスンしていくってのが本来だろうね。

しかし、もし、ソウでないレッスン
つまり “見たマンマ”の事のみを直されちゃう、
なんてレッスンを受けてしまったら・・・

それでも、大丈夫!
訓練を積めば、

実学に変えちゃうことができるようになってくるんだ。

自分への理解が深まるに連れ、
コーチャーの言うことを、
自分に分かりやすいように“翻訳”できちゃうってこと。

コーチャーが、
「肩が上がってるから下ろしなさい」
と指示しても、
そのマンマせずに
「肩を上げすにヒジをもう少し張るためには・・・
体幹部をこうやって、
インナーマッスルを使って、コウやって・・・」
と試みるわけ。
で、
コーチャーが
「ソウソウ、ソレでいいのよ。 
良くできたわね」
なーんて言ってくれたら、
ラッキーだし、うれしいよね!!

ダンスをするすべての人が、
自分に対し客観視と主観視ができるようになり、
そのズレを修正できるようになってきたら、
GOOD
だね。


ジュンコ先生は言う。
「そんな風に
自分自身を見つめられるようになって来た人が、
実は、

上級者じゃないかな?と思うのよ。

つまり、

上級者は学び方も上手ってことね。

主観と客観のズレを正しく認識できることで、
指導する側のどんな客観的な言葉(見たまんま)でも、
それを自分の感覚に(多少の誤差はあっても)
置き換えることが可能になる
から」


      続く第915話へ





Real Junko Voice

「もう一つの学連物語」
vol.90 ~ 空虚な“ありがとう” ~
 
耳を疑いました。

ワタシが、ガン!?

ソレはないでしょう。
だってこんなに元気なのに。
毎日、踊っていて何も問題はないのに。
大体、今日は、
こんなことを聞きに来るはずではなかったんだ。
“邪魔なしこり”をサッサと切り取ってもらうために、
やってきただけなのに。

言いたいことはいっぱいある
でも、全く言葉になりませんでした。

医師は言います。
「あまり自覚症状はないかも知れませんが、
まだ、お若いので進行は早いと思われます」

「知りたいのは“いつ”
良性から悪性に転じたか?なのです」

「骨に転移していないか、
早急に調べる必要があります」

まだ、検査結果が出ていないのに、
もう、その病気だと決め付けられているように感じました。

でも、医師の話は止まりません。
その言葉には、チカラがありました。
誠実さもありました。
辛いかも知れませんが、聞いてください。
知ってください。
そんな気持ちを感じました。

ワタシはソッと尋ねました。
「あのう、絶対、その病気にマチガイないのでしょうか?」

医師は迷いもなく答えます。
「残念ながら。
おそらく、間違いないでしょう」

長い診察は終わりました。

「ありがとうございました」
フラフラッと立ち上がったワタシ。
これほど、空虚な“ありがとう”を口にしたのは、初めてでしょう。

背中に看護婦さんの声
「お大事に」
これもまた、空しく響きました。

Y氏のことを思いました。
時計を見ます。
おそらく仕事中。
とても電話では伝えられない話です。
今夜、にしよう・・・
あぁ、ものすごく驚くだろうな。

「結婚は?
そうですか、まだ新婚なのですね。うらやましい」
問診の時の医師の言葉を思い出しました。
あの時は、よもや、こんな結果になるとは思っていませんでした。

それが、ガンだなんて!?

ワタシは動転しながらも、アル記憶をたどり始めました・・・



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