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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.7 

サンタクロースからのプレゼント

ダンス実学主義の夜明け ①


プロトコール・マナーがやっと終了。
どうなるのかなぁ、スローに戻るのかナァ
・・・と思いきや、
アレッ、またエッセイ??
しかも、エライ仰々しいタイトルやないですか。

実はですねぇ、
どうしても書き留めたいお話がありましてねぇ。
いやぁね、
もう涙モンのスゴクうれしいことがあったんですよ。
しかも、同じようなテーマで、2件。
ソコから、色々考えましてね、
コリャ、コレについて書かなきゃ次にいけないでしょ、
みたいな気持ちになりましてね。

え?
モチ、ダンスに関するお話ですよ。
シリーズのお題「社交ダンスを教えるということ」
に大いに関係アリです。
で、その2件の共通キーワードが、コレ

挽回(ばんかい)

※失ったものを取り戻して、もとの状態にすること 

そーなんです。

挽回のチャンスをいただいたのです。

って、ワタクシがかつて失ったモノとはいったい何か?
と言いますと、

ダンス教師として、
“仕事について自信を持ち、誇りに思う心”
であり、
“生徒サンに対する誠実さ”
であり、また、
“生徒サンからの信頼”・・
さて、挽回のチャンス1件目のキッカケは、
このブログだったんだな。


話はさかのぼって、去年の暮れ、
あるコメントがシークレットで届いたんだ。
管理人、ヒデ君
ササッと読むや、いつもになくコーフン気味に
「なぁ、コレ、昔の生徒サンみたいやで」


エェっ!!??

な、なんて?
 

いっぺんに色んな気持ちがやってきて、
チョイブルーになるワタシ。

だって、
「昔の生徒です」
っセリフ、怖いんだもん(汗)
“ごめんなさい・レッスン”をたくさんやってきたからナァ。
迷惑もいっぱいかけてきたし・・・


と、ヒデ君、その気持ちを汲み取るや
「イヤ、大丈夫やで。
すごく、イイ感じがする」



直感鋭いヒデ君の言葉に、ホッとするワタシ。


「ご夫婦や。
『ジュンコ先生って、
あのジュンコ先生でしょうか?』
って、なつかしんでハル。
もしソウなら、会いたいって。
どうする?」



何度かメールをやり取りし、事情が分かった。
そのご夫婦は、なんと、15年前の生徒サン。
ブログを偶然見つけ、
「あ、アノ時の先生だ」
と、ピーンと来たというから驚きだ。 


ご夫婦の名をMさんとしよう。
Mさんとの出会いは、スタジオを辞めて直後の頃だ。
サークルのグループレッスン。
ちなみにそのサークルは、ワタシのために、
当時のトアル生徒サンが世話役になって、
立ち上げてくださったモノだった。
Mさんはお二人揃ってビギナーだった。
グループレッスンの前後に、
個別のレッスンもしていたワタシは、
Mさんとたった1度だけ、共に時間を過ごしている。
「初めてのカップルレッスンの先生が、
ジュンコ先生でした」

そういう、縁だ。

ところが、そのサークルについて
ワタシの記憶はほとんど、ナイ。

なぜか?

アッと言う間にやめちゃったからだ。
理由はいろいろあるが、今、言えるのは、
ワタシのワガママそして、ゴーマン・・。
実は今まで、同じような理由で、
辞めてきたサークルはいくつかあるのだが、
その中でも最も短期間で、しかも突然
「都合により、
本日を持ちまして終わらせていただきます」
とやっちゃった場所だったんだ。
サークルは解散。
Mさんは途方に暮れたという・・・。


「ジュンコ先生、
ホンマに覚えていないの?」

と、ヒデ君が聞いてきた。


「ウーン。
覚えていないというより、
“封印”されてしまってるって感じ。
そのサークルは、
一番ヒドイ辞め方をしてしまったところだから、と思う。
でも、Mさんって、アノ人たちかなァって、
少し記憶が戻りつつあるんだ」

そう、Mさんからのメールを読むうちに、
フトこんなシーンが蘇ってきたんだ。
まずはMさんのカップルレッスンシーン。
ご夫婦の愉快なキャラクター。
3人でケラケラ笑いあっている、楽しい光景。
一転して、
「今日で、サークルを辞めます」
と、みんなに“宣告”しているシーン。
ちょうど目の前にMさんがいた。
驚き落胆の表情。

無理もない。

その宣告があったのは、
初めてのカップルレッスンを受けたアトすぐ(次の週)の、
グループレッスンだったのだから。
ヤル気満々でやってきたMさん。
ご主人は確か、下ろしたての、
汗止用・赤いリスト&ヘッドバンド姿。
宣告を聞き、じっと、固まっていたっけ・・・。

あぁ、胸が痛くなるシーンだ。

ブログ読書からのレッスン要請は、
さまざまな事情で、
受け入れ態勢ができていなかったせいもアリ、
すべてお断りしていたし、
よほどのことがない限り、面識も持たずにいたんだけれど、
初めてその“よほどのこと”が、
やってきたと感じたワタシは、
Mさんと会うことを決意したんだな。

再会の日は、クリスマスと決まった。

2008.冬 
サンタさんからのプレゼントは、

「15年前の挽回のチャンス」

だったというわけだ。


再会の前日のMさんのメール
「二人で
『ダンスを続けていればいつか会える日がくるかも』
と話していたことが本当になり、
ダンスの縁の糸を感じています」


涙が出ました。

今や、リッパな競技選手にまで
成長を遂げられていたお二人の願いは、
「今の私達に一番必要な“基本”を教えて頂きたい」

ハッキリとは覚えていないが、
15年前の初レッスンの時も、
同じようなことを望まれたと思うんだ。
つまり “基本”を教えて欲しいと。

さぁ、問題はここからだ。
全くのビギナーだったMさんに、
ワタシはいったい何を基本だと教えたのだろうか!?

ワタシがMさんに対し、
「ごめんなさい!挽回させていただきます!」
な、部分は、
突然コチラの都合を押し付けて、
ホッポリ出したってことだけではないんだ。
ソウ、どんな

“基本レッスン”をしたのかって部分・・・

さてと、この続きは
2件目のお話を進めてからにしよう。


      続く第898話へ





Real Junko Voice

「もう一つの学連物語」
vol.75 ~ 社交ダンスの認知度 ~
 
当時まだ「ビギナー向けダンス・ライブ」は、
試作品の段階だったのです。
会社のオリエンテーションや新年会、忘年会で使ってみては、
試行錯誤を重ねていました。

ただし、
「ウチの会社の新年会で、社員間のコミュニケーションを図るために、
社交ダンスやりたいのですが・・・」
などという依頼は、待っていてもやってくるものではありません。
“売り込み”はすべてY氏がやってくれました。

Y氏の周りには、
信頼関係を築いてきた多くの仲間がいたのです。
その人たちに向けてダンスの素晴らしさを話し、
体験を勧めるといったやり方です。
決して強引ではなく、
自然な中でいくつかの話がやってきて・・・
という風な感じで、イベントは開催されていったのです。

ところが、面白いことがわかります。
社交ダンスに対する世間の評価です。
映画やテレビの影響もあって、
社交ダンスの認知度は上がったのは確かでしょう。
社交ダンスの話をしたときの
「アラ、良いですねぇ~」
が、単なる社交辞令ではなくなってきたのがその証拠です。

一昔前までのような興味本位だけではない、
かなり良い反応が返ってくることが多くなったのです。
「素敵ですよね。
カッコイイですよね、あんなふうに踊れたら」
が、うそっぽくなくなってきたというわけです。
でも問題はその後に続く言葉です。

「まぁ、私には無理ですけど・・・」

10人中8人強の人は、
盛り上がる気持ちに急ブレーキをかけ、
ササッと身をひるがえして遠のいてゆくのです。
たまに話しに乗ってきて「習ってみようかしら」となったところで、
実際にアクションをおこす人は限りなくゼロに近いというわけです。

イベントをするにしても、
最初は、
「面白そうですね」
と乗ってくるのですが、話が進むにつれ
社交ダンスなど無縁な人たちばかりの中に、
打ち出すことへの抵抗がかかってくるようなのです。
主催者側が不安になってくるのです。

「でも、やっぱり、みんな嫌がらないかナァ」
人が集まらないのではないか、
ウケないのではないかと。

社交ダンス拒否症状は想像以上に根深いものがあることを知りました。

それは・・・



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