初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
相手とイイ距離感、
正しいポジションを作るための感覚!?
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 23~
ジュンコ先生とQさんとの対話が続いている。
ジュンコ先生は言う。
社交ダンスのテクニックは、
ちゃんと正しくできるようになれば、
他者のパーソナル・スペースを
“犯す”ものでは決してない。
それどころか、
対人関係における距離感の妙を、
ダンスを通して学ぶことさえできる。
ソレを証拠に、プロと呼ばれる人は、
他者との
絶妙な距離感を身に付けている。
それによって、生徒サンをある意味 “踊らせている”。
が、ソレ(他者との絶妙な距離感)は、
みんなにも習得可能、ということだが・・・
ジュンコ先生
「社交ダンスで扱うべき距離感は大きく分けて2つ。
肉体的距離感と精神的距離感、ね」
Q
「パーソナル・スペースでも
『ココロの距離感はカラダの距離感』
と、習いましたね」
ジュンコ先生
「ソウ。この2つはつながっている。
ということは、1つずつに分けて、
そのどちらか1つだけにでも
丁寧に対処する術(すべ)を身に付けておくと、
残るもう1つの対処にもつながってくるのね。
精神的距離感はデリケートなものだから、
肉体的距離感をとることに優れた才を磨いておくと、
アル意味“気疲れ”しなくてすむかな(笑)」
Q
「なるほど。
気疲れって、分かるぅ~。
ワタシのパーソナル・スペース、
かなり広いし、デリケート。
『この人、危ない』って感じたら、
カラダがものすごく嫌がってくるんです。
絶対、相手にもバレルぞ、
ヤバいぞみたいな感じになってきて・・・
ちょうどイイ肉体的距離感ってものを習得しないと、
気分的にキツイですね」
ジュンコ先生
「なら、これからお話しする分野の能力をぜひとも、
目覚めさせておくべきね。
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』ための能力」
Q
「うへぇ?
そんな能力って、ワタシ、大丈夫かナァ」
ジュンコ先生
「大丈夫、プロの先生だって、
最初からアルワケではなくて、
後天的な学習で目覚めさせていくんだもの。
なんて言っている場合でもなく、
この能力って“パーティ会場が実践場”と言う
ダンス愛好家の方は、
絶対に習得しておくべき課題の一つじゃないかしら。
決まった相手と踊る競技選手じゃない方は、特に、ね」
Q
「あぁ、そうかもしれませんね。
パーティって日頃組んで踊ることのない
大勢の人と関わるんですものね。
その人たち一人ひとりと、
ちゃんとした“会話”ができますように、
ってことですよね。
そのために、日頃“会話、習ってるんでしょ!?”
みたいな(笑)」
ジュンコ先生
「そう。確かに社交ダンスって
“会話”に置き換えるとわかりやすいわよね。
この辺りのお話は、
また、オイオイということにして。
今回は、
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』のお話に戻すわね。
さて、そのために磨くべき能力とはアル
“感覚”なの」
Q
「感覚って、
視覚とか聴覚とかみたいなモノですよね?
でも、視覚じぁないだろしナァ・・・
あ、人に触れるから“触角”ですか?」
ジュンコ先生
「当たり!
でも、もう一つあるのよ。
ソッチのほうがメインなんだけど。
ちょっと難しいだろうから、答えを言っちゃうと、
“重さの感覚”とそこから生まれる
“重力軸感覚”なの」
Q
「・・・???」
ジュンコ先生
「なんだそれ? でしょ(笑)
説明するわね。
まずは、“重さの感覚”
自分の重さを意識する、
といっても『体重計に乗れ』ということではないのよ。
自分の重さってね、全然意識がなくても、
常に地球の中心に向けて働いているもの、
この当たり前のことを改めて
感じ取ってみるってことなのよ。
ねぇ、Qさん、
無駄な力を抜いて、
地球に働く鉛直方向に立ってみよう
としてみて」
Q
「こう、ですか?」
ジュンコ先生
「(前に立って両手を取ってみて)
そうよ。
今、味わっている自分の重さの感覚が、
さっき話した
純粋な“重さの感覚”なの。
どんな感じかしら?」
Q
「うーん、こんなもん、カナ?」
ジュンコ先生
「分かりにくかったら、
身体を少し上下にゆすってから静かに立ってみて」
Q
「あ、ちょっと、分かったかな?
正直、つかみにくいですね。
でも、
ダンスでよく言われる
『まっすぐ立って!』という感覚も、
こんな感じなんでしょね」
ジュンコ先生
「そう、それが“重力軸感覚”なの。
手ごたえなさ過ぎかもね。
でも、ここで決してリキまず、
自分の中に存在する
まっすぐの軸のようなものを感じ取ってみて欲しいの。
上手く力が抜ければ、
もっと鮮明に感じられてくるものよ」
Q
「あのぉ、なぜ、
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』ために、
“重さの感覚”や“重力軸感覚”が必要なのです?」
ジュンコ先生
「ソウ来なくっちゃ(笑)イイ質問よ。
実はね・・・」
続く第896話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.73 ~ 歌謡曲とダンスのマリアージュ ~
(第888話からの続き)
ワタシは“仕入れた”ばかりの
欧米の社交ダンス教授法の中に、
「ドリカムやサザンの音楽」を取り入れることを考え付いたのです。
「今日からダンスを始めます」な、超ビギナーには、
特に良いでしょう。
面白い反応が期待できそうです。
「え?こんな音楽で踊れるのですか?」
社交ダンスをもっと身近なモノとして感じてもらうためにも、
“歌謡曲”利用はうってつけだと思ったのです。
また、
カウントを気にせず、ダイレクトに音楽に向かえるなど、
その利用法にはマダマダ未知数の感もありました。
ワタシはホンキで取り組み始めました。
「ドリカムやサザンの音楽」を聴き、
ステップを踏むうちに面白いことがわかってきました。
リズム・ビート・ノリなどの点で、
「これはいい!」
な曲が大変多いのです。
ダンス用にアレンジされていない、
いわゆる“原曲”ならではの良さかもしれません。
コレは、
ダンス初期段階での“音楽を聴くテクニック”体感用には最適です。
ワタシの関心は、
ドリカムやサザンを超え、
色々な“歌謡曲”へと広がっていきました。
過去のオリコンチャート※を調べました。
なつかしい歌手・楽曲名が並んでいました。
そして、
徹底的に“売れた曲”を聴きまくりました。
過去の“名曲”を踊って楽しめる曲かどうか、
改めて聴きなおしてみることは
新鮮な作業でした。
鑑賞用としては良くても、踊ってみると上手くいかないものも、
たくさんあることが分かってきました。
コレクションが出来上がりました。
「聴きなれた曲なら、
無理なくカラダの動きを引っ張りだしてくれるかもしれない」
この“武器”を手に入れた私は、
Y氏の助言のもと、新たな挑戦に乗り出したのです。
※ CD・DVD等の売り上げを集計したもの
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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
相手とイイ距離感、
正しいポジションを作るための感覚!?
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 23~
ジュンコ先生とQさんとの対話が続いている。
ジュンコ先生は言う。
社交ダンスのテクニックは、
ちゃんと正しくできるようになれば、
他者のパーソナル・スペースを
“犯す”ものでは決してない。
それどころか、
対人関係における距離感の妙を、
ダンスを通して学ぶことさえできる。
ソレを証拠に、プロと呼ばれる人は、
他者との
絶妙な距離感を身に付けている。
それによって、生徒サンをある意味 “踊らせている”。
が、ソレ(他者との絶妙な距離感)は、
みんなにも習得可能、ということだが・・・
ジュンコ先生
「社交ダンスで扱うべき距離感は大きく分けて2つ。
肉体的距離感と精神的距離感、ね」
Q
「パーソナル・スペースでも
『ココロの距離感はカラダの距離感』
と、習いましたね」
ジュンコ先生
「ソウ。この2つはつながっている。
ということは、1つずつに分けて、
そのどちらか1つだけにでも
丁寧に対処する術(すべ)を身に付けておくと、
残るもう1つの対処にもつながってくるのね。
精神的距離感はデリケートなものだから、
肉体的距離感をとることに優れた才を磨いておくと、
アル意味“気疲れ”しなくてすむかな(笑)」
Q
「なるほど。
気疲れって、分かるぅ~。
ワタシのパーソナル・スペース、
かなり広いし、デリケート。
『この人、危ない』って感じたら、
カラダがものすごく嫌がってくるんです。
絶対、相手にもバレルぞ、
ヤバいぞみたいな感じになってきて・・・
ちょうどイイ肉体的距離感ってものを習得しないと、
気分的にキツイですね」
ジュンコ先生
「なら、これからお話しする分野の能力をぜひとも、
目覚めさせておくべきね。
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』ための能力」
Q
「うへぇ?
そんな能力って、ワタシ、大丈夫かナァ」
ジュンコ先生
「大丈夫、プロの先生だって、
最初からアルワケではなくて、
後天的な学習で目覚めさせていくんだもの。
なんて言っている場合でもなく、
この能力って“パーティ会場が実践場”と言う
ダンス愛好家の方は、
絶対に習得しておくべき課題の一つじゃないかしら。
決まった相手と踊る競技選手じゃない方は、特に、ね」
Q
「あぁ、そうかもしれませんね。
パーティって日頃組んで踊ることのない
大勢の人と関わるんですものね。
その人たち一人ひとりと、
ちゃんとした“会話”ができますように、
ってことですよね。
そのために、日頃“会話、習ってるんでしょ!?”
みたいな(笑)」
ジュンコ先生
「そう。確かに社交ダンスって
“会話”に置き換えるとわかりやすいわよね。
この辺りのお話は、
また、オイオイということにして。
今回は、
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』のお話に戻すわね。
さて、そのために磨くべき能力とはアル
“感覚”なの」
Q
「感覚って、
視覚とか聴覚とかみたいなモノですよね?
でも、視覚じぁないだろしナァ・・・
あ、人に触れるから“触角”ですか?」
ジュンコ先生
「当たり!
でも、もう一つあるのよ。
ソッチのほうがメインなんだけど。
ちょっと難しいだろうから、答えを言っちゃうと、
“重さの感覚”とそこから生まれる
“重力軸感覚”なの」
Q
「・・・???」
ジュンコ先生
「なんだそれ? でしょ(笑)
説明するわね。
まずは、“重さの感覚”
自分の重さを意識する、
といっても『体重計に乗れ』ということではないのよ。
自分の重さってね、全然意識がなくても、
常に地球の中心に向けて働いているもの、
この当たり前のことを改めて
感じ取ってみるってことなのよ。
ねぇ、Qさん、
無駄な力を抜いて、
地球に働く鉛直方向に立ってみよう
としてみて」
Q
「こう、ですか?」
ジュンコ先生
「(前に立って両手を取ってみて)
そうよ。
今、味わっている自分の重さの感覚が、
さっき話した
純粋な“重さの感覚”なの。
どんな感じかしら?」
Q
「うーん、こんなもん、カナ?」
ジュンコ先生
「分かりにくかったら、
身体を少し上下にゆすってから静かに立ってみて」
Q
「あ、ちょっと、分かったかな?
正直、つかみにくいですね。
でも、
ダンスでよく言われる
『まっすぐ立って!』という感覚も、
こんな感じなんでしょね」
ジュンコ先生
「そう、それが“重力軸感覚”なの。
手ごたえなさ過ぎかもね。
でも、ここで決してリキまず、
自分の中に存在する
まっすぐの軸のようなものを感じ取ってみて欲しいの。
上手く力が抜ければ、
もっと鮮明に感じられてくるものよ」
Q
「あのぉ、なぜ、
『組んで踊る相手とちょうどイイ距離感を図り、
正しいポジションを作る』ために、
“重さの感覚”や“重力軸感覚”が必要なのです?」
ジュンコ先生
「ソウ来なくっちゃ(笑)イイ質問よ。
実はね・・・」
続く第896話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.73 ~ 歌謡曲とダンスのマリアージュ ~
(第888話からの続き)
ワタシは“仕入れた”ばかりの
欧米の社交ダンス教授法の中に、
「ドリカムやサザンの音楽」を取り入れることを考え付いたのです。
「今日からダンスを始めます」な、超ビギナーには、
特に良いでしょう。
面白い反応が期待できそうです。
「え?こんな音楽で踊れるのですか?」
社交ダンスをもっと身近なモノとして感じてもらうためにも、
“歌謡曲”利用はうってつけだと思ったのです。
また、
カウントを気にせず、ダイレクトに音楽に向かえるなど、
その利用法にはマダマダ未知数の感もありました。
ワタシはホンキで取り組み始めました。
「ドリカムやサザンの音楽」を聴き、
ステップを踏むうちに面白いことがわかってきました。
リズム・ビート・ノリなどの点で、
「これはいい!」
な曲が大変多いのです。
ダンス用にアレンジされていない、
いわゆる“原曲”ならではの良さかもしれません。
コレは、
ダンス初期段階での“音楽を聴くテクニック”体感用には最適です。
ワタシの関心は、
ドリカムやサザンを超え、
色々な“歌謡曲”へと広がっていきました。
過去のオリコンチャート※を調べました。
なつかしい歌手・楽曲名が並んでいました。
そして、
徹底的に“売れた曲”を聴きまくりました。
過去の“名曲”を踊って楽しめる曲かどうか、
改めて聴きなおしてみることは
新鮮な作業でした。
鑑賞用としては良くても、踊ってみると上手くいかないものも、
たくさんあることが分かってきました。
コレクションが出来上がりました。
「聴きなれた曲なら、
無理なくカラダの動きを引っ張りだしてくれるかもしれない」
この“武器”を手に入れた私は、
Y氏の助言のもと、新たな挑戦に乗り出したのです。
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