初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
本来、パーソナル・スペースに人は敏感!?
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 22~
今回のシリーズの最後に
ジュンコ先生からのこんなメッセージをお届けしよう。
では、Qさんとの対話形式で、ね。
Q
「ダンスをするときの相手との距離感に、
パーソナル・スペースみたいな概念が入ってくると、
ナァンカ、難しいですよね。
だって、社交ダンスは相手と組むことが基本で、
ボディやハンドのコンタクト・コネクションも
当たり前のようにアルというか、
れっきとしたテクニックだし・・・
パーソナル・スペースのことを知ったら
『そりゃソウだろうな』と納得する点も多いんですが、
そんなことばっかり考えていたら、
社交ダンスにならないような気もするし・・」
ジュンコ先生
「生まれて初めて、社交ダンスを踊ったこと、
Qさんは覚えているかしら?」
Q
「ハイ・・・。
友人に連れられていったサークルで。
老人会みたいなところでしたが」
ジュンコ先生
「緊張とかしなかった?」
Q
「しましたよ、それはもう。
初老の男性でしたが、ジルバを教わって・・・
アァ、ドキドキしたこと、思い出してきました」
ジュンコ先生
「その気持ち、よ。大切なのは」
Q
「初心の気持ち、ですか?」
ジュンコ先生
「ソレもだけど、言いたいのは、
恥じらいの気持ちってヤツかな。
初めて出会ったばかりの他人と触れ合うんですものね。
肌を通し、色んな情報を伝え合う・・・
自分はこういうものです、
と、告白するようなものだモノ」
Q
「確かに、そういう気持ち、もう、ないですネェ。
ホールドすることが当たり前で。
触れあうことに恥らう気持ちなんて、どこへやら、
すぐに、
『自分はコレだけ踊れるのよ』
みたいなテクニック自慢。
決まった相手と競技の練習をするときなんて、
全然、新鮮でもなんでもない。
相手のボディのアラ探しばっかりやってますよ(笑)」
ジュンコ先生
「もちろん、
慣れてくるとどうしても薄れてしまうものね、
恥じらいやときめきって。
だから、それが絶対大切ってワケでもないと思うの。
でも、少なくとも、そういう気持ちを自然に持てた頃って、
ナチュナルなココロとカラダ
であったと思うのね。
人に触れる怖さもあったはずだから、
自然と優しく思いやりをもった触れ方
をしていたとも考えられるわ。
つまり、
パーソナル・スペースも感じ取っていたと思うのよ、
自然とね」
Q
「そうか。
パーソナル・スペースを感じるって、
ナチュラルなことなんですよね」
ジュンコ先生
「そう。
人はソレに敏感なはずなの、本来。
人が、
身にまとっている空気
みたいなものとも言えるものだから。
馴れ合いはNGね。
人を鈍感にさせちゃう。
感受力を鈍らせる。
だから、
“当たり前”になってきているモノほど
時に、
『このままでいいのか?』
『変じゃないのか?』
というような、フツーの目で、
見直す必要があるんじゃないかなァって思うのよね。
そうでないと
“距離感”を誤ってしまう恐れがあるわ」
Q
「その距離感って、
人との距離感、自分とダンスの距離感・・
色んな意味に取れますね」
ジュンコ先生
「ソウ考え及ぶことは良い事ね。
社交ダンスのテクニックも、
それにドップリはまっているときには見えなかったものが、
距離感を置くことで鮮明になってくることがある。
例えば、
今回のテーマのパーソナル・スペースという
観点から見てみる。
ジックリ見ると、面白いわよ。
社交ダンスのテクニックって、
『お、意外に、上手くできているなぁ』
って思えるんじゃないかしら」
Q
「え、ソレはどういう意味ですか?」
ジュンコ先生
「ホールドにしても、
コネクション・コンタクトにしても、
もちろん、アイコンタクトにしても、
ちゃんと正しくできるようになれば、
他者のパーソナル・スペースを“犯す”ものでは
決してないということ。
むしろ、
対人関係における距離感の妙を、
ダンスを通して学べるんじゃないかしら。
ダンスは本来
“高尚かつ知的な行為”なはず、ですもの」
Q
「わぁ “知的な行為”だなんてカッコイイ(笑)
テクニックを正しく使えば、
パーソナル・スペースを“犯す”ものではない
ってことは、納得です。
だって、ちゃんとした“組む”テクニックのある人は、
距離感のとり方が上手いですもん。
コンタクトだって、ヤナ押し付けじゃないし
いいリードとして伝わるし。
プロの先生なんて、
あんまり上級じゃないアマチュアさんとでも、
絶妙な距離感で踊ることができますものね。
そういう、テクニックを一人ひとりが、
学んでいけばいいんですよね」
ジュンコ先生
「マァ、そうね。
でも気をつけないと、距離感のテクニックって
ソレが上手い方とばっかり踊っていたら、
ナカナカ育たない可能性があるわよ。
なぜなら、相手がやってくれるから。
ところが、いつもいい距離感で踊れていると、
自分ができたかのように
錯覚に陥っちゃう場合も多いから要注意ね。
プロの先生は特にそういうことに長けているから、
個人レッスン慣れしている人は危ないわよ。
自力で相手との距離感をつかめるテクニックを身に付けないと、
『先生とだったら、気持ちよく踊れるのに』
と言いたくなってくるでしょうね」
Q
「ソレは困った!
ワタシもヤバイかもです。
でも、プロの先生がやっているような、
絶妙な距離感って、
私たちにでも習得可能なテクニックなのでしょうか?
同じ学ぶなら、ソコまでやってみたいんですが」
ジュンコ先生
「OK、それはね・・・」
続く第895話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
本来、パーソナル・スペースに人は敏感!?
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 22~
今回のシリーズの最後に
ジュンコ先生からのこんなメッセージをお届けしよう。
では、Qさんとの対話形式で、ね。
Q
「ダンスをするときの相手との距離感に、
パーソナル・スペースみたいな概念が入ってくると、
ナァンカ、難しいですよね。
だって、社交ダンスは相手と組むことが基本で、
ボディやハンドのコンタクト・コネクションも
当たり前のようにアルというか、
れっきとしたテクニックだし・・・
パーソナル・スペースのことを知ったら
『そりゃソウだろうな』と納得する点も多いんですが、
そんなことばっかり考えていたら、
社交ダンスにならないような気もするし・・」
ジュンコ先生
「生まれて初めて、社交ダンスを踊ったこと、
Qさんは覚えているかしら?」
Q
「ハイ・・・。
友人に連れられていったサークルで。
老人会みたいなところでしたが」
ジュンコ先生
「緊張とかしなかった?」
Q
「しましたよ、それはもう。
初老の男性でしたが、ジルバを教わって・・・
アァ、ドキドキしたこと、思い出してきました」
ジュンコ先生
「その気持ち、よ。大切なのは」
Q
「初心の気持ち、ですか?」
ジュンコ先生
「ソレもだけど、言いたいのは、
恥じらいの気持ちってヤツかな。
初めて出会ったばかりの他人と触れ合うんですものね。
肌を通し、色んな情報を伝え合う・・・
自分はこういうものです、
と、告白するようなものだモノ」
Q
「確かに、そういう気持ち、もう、ないですネェ。
ホールドすることが当たり前で。
触れあうことに恥らう気持ちなんて、どこへやら、
すぐに、
『自分はコレだけ踊れるのよ』
みたいなテクニック自慢。
決まった相手と競技の練習をするときなんて、
全然、新鮮でもなんでもない。
相手のボディのアラ探しばっかりやってますよ(笑)」
ジュンコ先生
「もちろん、
慣れてくるとどうしても薄れてしまうものね、
恥じらいやときめきって。
だから、それが絶対大切ってワケでもないと思うの。
でも、少なくとも、そういう気持ちを自然に持てた頃って、
ナチュナルなココロとカラダ
であったと思うのね。
人に触れる怖さもあったはずだから、
自然と優しく思いやりをもった触れ方
をしていたとも考えられるわ。
つまり、
パーソナル・スペースも感じ取っていたと思うのよ、
自然とね」
Q
「そうか。
パーソナル・スペースを感じるって、
ナチュラルなことなんですよね」
ジュンコ先生
「そう。
人はソレに敏感なはずなの、本来。
人が、
身にまとっている空気
みたいなものとも言えるものだから。
馴れ合いはNGね。
人を鈍感にさせちゃう。
感受力を鈍らせる。
だから、
“当たり前”になってきているモノほど
時に、
『このままでいいのか?』
『変じゃないのか?』
というような、フツーの目で、
見直す必要があるんじゃないかなァって思うのよね。
そうでないと
“距離感”を誤ってしまう恐れがあるわ」
Q
「その距離感って、
人との距離感、自分とダンスの距離感・・
色んな意味に取れますね」
ジュンコ先生
「ソウ考え及ぶことは良い事ね。
社交ダンスのテクニックも、
それにドップリはまっているときには見えなかったものが、
距離感を置くことで鮮明になってくることがある。
例えば、
今回のテーマのパーソナル・スペースという
観点から見てみる。
ジックリ見ると、面白いわよ。
社交ダンスのテクニックって、
『お、意外に、上手くできているなぁ』
って思えるんじゃないかしら」
Q
「え、ソレはどういう意味ですか?」
ジュンコ先生
「ホールドにしても、
コネクション・コンタクトにしても、
もちろん、アイコンタクトにしても、
ちゃんと正しくできるようになれば、
他者のパーソナル・スペースを“犯す”ものでは
決してないということ。
むしろ、
対人関係における距離感の妙を、
ダンスを通して学べるんじゃないかしら。
ダンスは本来
“高尚かつ知的な行為”なはず、ですもの」
Q
「わぁ “知的な行為”だなんてカッコイイ(笑)
テクニックを正しく使えば、
パーソナル・スペースを“犯す”ものではない
ってことは、納得です。
だって、ちゃんとした“組む”テクニックのある人は、
距離感のとり方が上手いですもん。
コンタクトだって、ヤナ押し付けじゃないし
いいリードとして伝わるし。
プロの先生なんて、
あんまり上級じゃないアマチュアさんとでも、
絶妙な距離感で踊ることができますものね。
そういう、テクニックを一人ひとりが、
学んでいけばいいんですよね」
ジュンコ先生
「マァ、そうね。
でも気をつけないと、距離感のテクニックって
ソレが上手い方とばっかり踊っていたら、
ナカナカ育たない可能性があるわよ。
なぜなら、相手がやってくれるから。
ところが、いつもいい距離感で踊れていると、
自分ができたかのように
錯覚に陥っちゃう場合も多いから要注意ね。
プロの先生は特にそういうことに長けているから、
個人レッスン慣れしている人は危ないわよ。
自力で相手との距離感をつかめるテクニックを身に付けないと、
『先生とだったら、気持ちよく踊れるのに』
と言いたくなってくるでしょうね」
Q
「ソレは困った!
ワタシもヤバイかもです。
でも、プロの先生がやっているような、
絶妙な距離感って、
私たちにでも習得可能なテクニックなのでしょうか?
同じ学ぶなら、ソコまでやってみたいんですが」
ジュンコ先生
「OK、それはね・・・」
続く第895話へ
※Real Junko Voiceはお休みです。
いつも 応援クリック ありがとうございます。
↓ ↓ ↓

とても励みになっています。(ジュンコ)
| Home |