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第2回 社交ダンスが上手くなるということ
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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3 

パーソナル・スペースを活かしあった

ホールドの作り方


~社交ダンサーのための“距離感”の教養 ⑭~


今回はズバリ

パーソナル・スペースを活かしあった

ホールドの作り方


まずは
「パーソナル・スペースを活かしあった
ホールドを作るための練習法」

を伝授しよう。
次にソレを、パーティ会場、競技会場など、
実践の場所での

挨拶の仕方につないでみよう。


プラクティス

パーソナル・スペースを活かしあった
ホールドを作るための練習法


まずはお互い向かい合って立つ。
二人の間の距離は、3メートルくらいでOK。
コレは、いわゆる“社会距離”だ
(第880話参照)
要は、向かい合って立っても
相手のことが気にならない距離なんだな。
そこでそれぞれ、

踊るための準備を始めるんだ。

音楽をかけてもOK。
ただし、慣れない間は、静かな環境の方がいいだろう。


さて、準備するのは、外側ではない、内側。
つまりは、

カラダの中だ。

やることは、

インナーマッスルの下着を着ける
(第866話参照)

言い換えれば、
床からのエネルギーを吸い上げ、
音楽がかかった状態なら、
音楽のエネルギーをカラダにとりこんで、
カラダの中をギュッギュッと締め
吊り上げ筋肉を発動・・

これから踊りますよ!

ってな

エネルギーが充満したボディ

を作っていくんだ。

準備ができたら、
いよいよ、相手のほうに寄り添っていくんだ。

組める距離になったら、
男性、左手
女性、右手
を先に組む。
次に、男性が女性の背中に手を回す。
つまりは通常の、
クローズホールドをするところまでもっていくってわけ。
ただし、むやみに反ったりせず、つまりポイズは作らず、
(特に女性注意!)
カラダはまっすぐの方が、最初は分かりやすい。

なお、
スタンダード種目用の練習としては、
主に、女性が男性のほうに寄り添っていく
ラテン種目用の練習としては、
主に、男性が女性のほうに寄り添っていく
が、一応の目安だ。

ポイントは、
① 距離が近くなっていっても、
自分のエネルギーが充満しているのを確認する
② 距離が近くなるにつれて、
自分のカラダにどんな変化が見られるか?
をチェックする


“良いとき”は、
相手との距離が詰まっていっても、
自分のカラダの中を感じている状態が続いている
エネルギーの充実感は薄まることなく、

相手と組むことでさらにパワーアップ!

音楽が良く聴こえ、心地よい感じ。
精神的には、
安定感がある
落ち着いている
ナチュラルな高揚感はOK

“良くないとき”は、

だんだん内側のパワーがなくなってしまう

お腹の中がほどけてしまった状態になる。
“床”が感じられない状態になる
手や肩など、外側が力み始める
頭がそ知らぬ方向に向き始める
目の玉が泳ぎ始める
胸がザワザワし始める
音楽が聴こえない
息を詰めている

精神的には、
圧迫感がある
アセル感じ
怖い

変化が良くないときは、
どの時点からそうなってしまうのかを
細やかにチェック
しよう。

お互い、片手を握り合ったとき?
クローズホールド状態になったとき?
それとも・・・?

さぁ、コレを見抜くのが重要なんだ。
なぜなら、習慣化してしまっているハズだから。
そして、メッチャ残念なことに
上記“良くないとき”の症状が一つでもあったなら

「実力が発揮できない」

つまり、
カラダの中にいくらテクニックがアル状況でも、
相手と組むことで活かすことができず、
結局は、自分のダンスを踊ることができず仕舞い・・・
になっちゃうよ。

次回は、実践

“挨拶の仕方”だ。


     続く第887話へ





Real Junko Voice
(目次)

スペシャルバージョン③
  
~立っているだけでGOODな存在感 アンジェロ&エディータの場合~

実は、大阪インターの開催直前に、
インナーコーチャーからのメッセージがあったんだ。
「ショニチカラ、イクコト」
そう、インターは2日続けてある。
その初日から行きなさいってことだ。

素直に従った。
行って良かったとすぐにわかった。
その一つが、マーカスヒルトンの講習だった。

講習内容自体は、それほど斬新なモノでもなく、だったのだが、
GOODだったのは、
模範演技を見せてくれたカップルの存在だ。

ターンプロし、ブラックプールのライジング・スターで優勝。
本選でも、全種目準決勝進出と大躍進のカップル、
アンジェロ・アドニア&エディータ・ダニューテ組だ。

パートナーのエディータは、アマチュアの時に、
アルナス(現世界第2位アルナス・ビソーカスのこと)と、
チャンピオンになった経験あり。
それに、オマケだけれど・・・
リーダーのアンジェロは、
ミルコのパートナーであるアレシッア・ベッティの彼氏なんだって!?
じゃぁ、どうして二人で組まないのか?
ということについては、分かりません!

さて、模範演技といっても、ベスト・シーンだったのは、

「ホールドをした立ち姿」

そう、動く前の話だ。

イヤ、もっといえば、フロアーに立っているときの存在感から
すでに、観るべきものがあったんだ。
ワタシは講習をするマーカスではなく、二人ばかりを観察だ。
立っているときにこそ、見える、インナーマッスルの働きを“透視”
みごとに中心に向かっている。
ボディは引き締まり、軸が見える。
エネルギー量も、すでに高い。
骨格は正しく重力を分散しつつ、カラダのうちに組み立てられている。
ウーン、競技なら、もうここで勝負アリだな・・・。

マーカスに導かれ、ホールドの演習に入った二人。
寄り添い、ボディを与え合う。
ソフトなボディコンタクト。
まだ、アームは組んでいない。
ソレなのに、
「お~っ」
観客からため息交じりの感嘆の声が上がった。
エネルギーが前にいる相手に与えられ、
循環を始めた様子が見て取れた。

ようやくアームをコンタクト、さらにエネルギーが増大する。
二人のカラダは膨張し、周り空間も拡大する。
エディータの長い髪が、床にほぼ垂直に落ちている。
二人のトップは完璧な形状。
非常に美しい。
正しいエネルギーの交換・循環の結果とはいえ、
すべてのダンサーの憧れの“カタチ”だろう。
 
さぁて、さぁて、
その“カタチ”をドコまで噛み砕き、
できるだけ簡単に、
“三方良しホールド”として皆に伝えることができるのか・・・!?

ジュンコ、更なる挑戦の始まりだ。



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