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第2回 社交ダンスが上手くなるということ
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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3 

ホールド・テクニックとパーソナル・スペース

~社交ダンサーのための“距離感”の教養 ⑫~


ジュンコ先生
「ダンスの中で最もパーソナル・スペースの存在を
感じるのは、

“組む”という行為の時よ」



「組むってことは
・・・ホールドの時ですね?」


ジュンコ先生
「そう。
“ホールドをしてスタートを切る”
この最初のシーンに凝縮されて感じる
わね」



「組んだ瞬間
“あぁ、この人とは組みやすい、踊れそうだ”
って感じた時は、
お互いのパーソナル・スペースが
良いアンバイに関われているんでしょうね。
だから、スムーズなスタートもできる」


ジュンコ先生
「そうなの。
これはもう、ダンスのテクニック・・・
コンタクトとかボディ・ポジションとかいった
レベルの話ではない、
つまり、そういう理論・理屈を越えたところにアル

“人間同士”の係わり合い

から来る感覚だからねぇ」



「ということは、
本当に良いホールドをつくって、
良いスタートを切るには、
ただ単にダンス・テクニックだけをもってしても、
無理だと?」


ジュンコ先生
「そういうことね。
むしろ、ダンス・テクニックを重要視することで、
かえって、パーソナル・スペースを
見落としやすくなっちゃうから、要注意よ」



「そうなんですか!?」


ジュンコ先生
「ええ、もちろん。
例えば『スタンダードにおける
“コンタクト・ポイント”は5つないし6つあります』
『ソレをできるだけ崩さずに踊ることが大切です』
なんて習ったら、
ソウしようとするじゃない!?
でも“コンタクト・ポイント”なんていうテクニックは、
相手のパーソナル・スペースにお邪魔させてもらえて
初めて通用するテクニック

相手の方が、
パーソナル・スペースの侵入を拒んだら、
本当はできないテクニックなのよ」



「侵入を拒む!?
でも、反射的に“この人と組むのはイヤだ”
って感じること、ありますものね。
ソレって、パーソナル・スペースに侵入をされる!
ってことなんでしょうね」


ジュンコ先生
「そうね。
でも、実際は、イヤだからって
侵入を拒むこともできない状況でしょ?
それに『自分のパーソナル・スペースを侵された』
なんていう知識も、
またその対策も持ち合わせていなかったら、
『筋肉を緊張させる』
『息を潜める』
『相手を感じないように、知らん振りする』
 
みたいな、

無意識の“防衛”をしながら、

肉体だけで仕方ナシに “組む”でしょうね。
また、そういう練習をやって来ている人たちが多いわけ。
だから、
“コンタクト・ポイント”はキレイにできて、
一見ちゃんと組めているようでも、
いわば、カタチだけ、
本当の意味でホールドをできてはいない人が多いの」



「肉体は組んでいてもココロは組んでいない
ってわけですね」


ジュンコ
「そうなの。大事なのは、

ダンスのホールドって、

お互いのパーソナル・スペースに

お邪魔しあってつくっている


んだという事実をまず知ること。
そして、ソレを大切に受け止め、
各自のスペースを活かしあって、
ホールドをする努力をしていかないと、
いつまでたっても、
本当に組むことができないし、
いくら“良いホールドのつくり方”みたいなレッスンを受け、
テクニックを習得したって、

実践的なものにはならないってことなの」



「ウーン難しそうだナァ。
それに“各自のスペースを大切に受け止め、
活かしあって”するホールドって、
どんな感覚なんでしょう?」


ジュンコ先生
「ソウね、ソレを知らないといけないわね。
お互いのパーソナル・スペースを大切に扱いながら、
ちゃんと組む練習をすることが必要ね。
そういう練習を重ねることで、やがて
自分のパーソナル・スペースに変化が生まれる。
コレが、新たな自分の発見につながるわ」
(第881話参照)


     続く第885話へ





Real Junko Voice
(目次)

スペシャルバージョン①

時折、今しか書けない・今だから書ける
“旬”の記事を“挿入”お届けしまーす。
コレがホントのブログ(個人日記)かも、ね。
  
~超美技・ホールド パオロ&シルヴィアの場合~

今日 “インナーコーチャー” から、メッセージが下った。
「アノ、カップルヲ、ジックリ、カンサツ、セヨ」
久しぶりに、

「模範・お手本」

にするべき“対象”の出現だ。 

場所は五月山体育館。
大阪インター・プロ・スタンダード、観戦中のことだ。

ヨシ、そのカップルを“熟読”し、
内蔵されたテクニックなりを“解読”していこう。
と、ワタシは“彼そして彼女”に焦点を絞り始める。

パオロ・ボスコ&シルヴィア・ピトン
アマチュアのチャンピオンからの、ターン・プロ組。
またしても、フロム・イタリアか・・・。

美的なカップルだ。
特に、女性がワタシの好み♥
タダモンやない、オーラを発している。
エレガントではあるが、シャープでアグレッシブ。
強い、女性だ。
彼女だけ切り離してみていても十分に楽しめる。

二人とも、小柄。
でも踊りだすと、デカク見える。
ボディが強靭(きょうじん)。
インナーマッスルの復元力がとにかく、スゴイ。
思い切りの良い、アクションの数々。
超美技。
バランスを“崩す”のが、上手い。
でも、次の瞬間には、もう元通り。
コレは、驚くほどに、無駄なリキミがないから可能な芸当だろう。

さて、特に“解読”の的になるのは・・・
ホールドだ。
このクラスになれば、モチ、
体感良し・相手も良し・観ても良しの“三方良しホールド”のはず。
コレは、ちょうど第2回ワークショップでのテーマであるから、
タイムリーな勉強になるだろう。

美しいワク、
骨格で作られた“造形美”
ボディのインナーマッスルとリンクした、非常に機能的なホールドだ。

でも、このホールドが、
いかにトコトンのリラックス状態から作られているかってことを、
みんなにわかってもらうには、
ナカナカ、難しいモンがあるだろうなぁ。

インナーマッスル “透視”
エネルギーの流れ方、使用感覚・・
自宅に戻ってからも“解読継続”だ。

続いて、
世界チャンピオンの登場

ここでも、見どころは・・・



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