初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
マナーから見たホールド&コンタクト
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 ⑧~
前回の続き。
他人のパーソナル・スペースに対し、
鈍感になってしまっているかも。
な、ワタシたち
マナーとして“組む”テクニックを
見直さなきゃいけない
の、手始めとして
パーソナル・スペースと言う観点に立って、
① 「女性の背中に深く回す、タンゴのホールド」
② 「みぞおち付近から腿(もも)までの、ロング・コンタクト」
③ 「きちっとしたカタチのキレイなホールド」
④ 「アイ・コンタクト」
(以上第877話 参照)
という、“組む”テクニックを見直してみようではないか!
組みなれていない相手とホールドをすることが
必須のパーティ会場では特に、
お互いのパーソナル・スペースの丁寧な
“分かち合い・重ね合い”が必須になってくる。
つまり、どんなアクションも、
“礼儀正しくが基本” だよ。
では、まずは
① 女性の背中に深く回す、タンゴのホールド
タンゴだけに限らず、
男性の右手は女性の背中に回っているものだ。
その“部位”に手が至る前には、
女性の左脇の下に、
右手を差し伸べるというアクションをしているハズ。
すでにそのアクションからの、配慮、丁寧さが必要だ。
なぜって!?
この辺りは、
「社交ダンスだから当然」とは言わずに、
フツーに考えてみて欲しい。
“女性の脇の下に手を入れる行為”だから、だ。
デリケートな部位だからこそ
“乱暴に早急にザザッと手を入れる”・・・
なんてやり方で、パーソナル・スペースに
侵入して行かないよう、要注意!だ。
お互いのスペースを丁寧に重ねあうためにも、
女性は男性の手がスムーズに入りやすいように、
ソッと左脇を浮かせてあげる気持ちがあればGOODだ。
レベルが高くなれば、
「ここにだったら、触れてもOKよ」
という“部位”に、
(男性のホールドに入りながら
自分のボディトーンなりを作る過程で)
男性の手を誘えるようにさえなってくるだろう。
男性の方へ、
女性の背中に回す“右手のひら”にも配慮は必要だよ。
ズルズル・モゾモゾ動かす
リキンで抱き寄せる
は、モチNG。
タンゴは特に気をつけて。
タンゴという種目だから当然とばかり
女性をグッと抱き寄せて・・・なんて、ダメダメ!
嫌な感覚で、パーソナル・スペースを侵された女性は、
筋肉を固めることを体験させられてしまうだろう。
また、ピシッとカタチをつくり、
固定させた右ホールドも女性の自由を奪うので厳禁だ。
次は女性の方へ
左腕&手に関して
左手で、男性のホールドを向こう側から手前に
引っ張らないこと。
ワシ掴み(つかみ)しないこと
(メッチャ力を入れてつかんでいる人、意外に多いよ)
また、ピンとヒジを張った、
固定したカタチを作ってしまうと、
男性の右ホールドの融通性を奪ってしまうので、
NGだ。
タンゴの場合は特に力を抜かないと、
男性の“右肩上がり”を誘発してしまうことになる。
また、左ホールドが“重い”女性が多い。
コレは、男性のパーソナル・スペースにむやみな
“重圧感”を与えることになる。
まずは腕の力を抜くことが必要だが、
それから、
・男性の右ホールドと同調
・肩甲骨や背中が柔らかい
・体幹部がシッカリしている
・踊るエネルギーが腕に通っている
・男性と共に、できれば男性以上に
スイングをかけるなりして、動くことができる
のすべてにOKがでないと、
ミョーな重みのある腕のまんまで、
男性にとってはやはり“重く”感じるため、
ホールドのみでなくダンス全体の成長が必要だ。
② みぞおち付近から腿(もも)までの、ロング・コンタクト
ちなみにロング・コンタクトとは、
アンバーバストと腿(もも)までの長さを
コンタクトさせることを言う。
右足が相手の両足の間に位置し、
ヒザがシックリとかみ合った動きになる。
ダンスの中でのボディ・コンタクトは、
相手と一体感を増すためにも、
当たり前というモンかもしれない。
が、コレもいったんは、
ダンスの常識にとらわれずに考えて欲しい。
すると、
「ボディ・コンタクト、特にロング・コンタクトって、
なんか、変!!??」
が見えてくるだろう。
なぜか?
“お互いのカラダの前面、
下半身を触れ合わせる行為”だからだ。
特に信用・信頼のナイ相手との、
上記カラダの接触行為は、
パーソナル・スペースと言う観点から見れば、
とっても危険だ。
カラダの緊張を強いる以上に、
恐怖心を植えつける
ことにだってなっちゃうよ。
(カラダのリキミとして残るんだ。
そのほとんどが潜在的なものになっちゃうが・・・)
ソレゆえ、初対面の方とのロング・コンタクトは
避けた方が良い場合が多い。
軽く触れるだけでも、デリケート部位であるため、
十分な配慮・丁寧さが必要だろう。
また、
パーティ・ダンスの場合、
「ボディをくっつけないと踊れない」って方は、
(パーソナル・スペースという観点から見れば)
要注意!とも言える。
次回に続く第879話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.67 ~ 競技会でのムチャな仕事 ~
ソレは、想像以上に大きな競技会のようでした。
いったいどんな仕事をすることになるのでしょう?
選手として出場していた頃のことを思い出そうとしました。
採点管理
選手係
審査員の接待・・
色々ありそうですが、あまりよくは知りません。
ただ、自分自身は“踊って、戦っていた”だけだったからです。
周りで働いてくれている人たちのことなど目にも留まりませんでした。
また、競技を辞めてしまってから、14年以上も経っています。
ソレ以来、“競技会場”に足を運んだこともありませんでした。
色々と変化もあることでしょう。
心配です。
打ち合わせに、“父”のスタジオを訪れました。
簡単な要綱(ようこう)のようなものを渡されたのみ。
「大丈夫や。気楽に来てくれたらエエ。
仕事は、当日『コレやってくれ』みたいな指示があるわ」
雑用か・・・と思いホッとします。
会場は“コスモスクエア”というところ。
競技会場としてはメジャーな場所のようですが、ワタシは初めてでした。
程なく到着。
そして・・・
「今日は気楽な見学気分で行こう」
と決めこんでいたワタシに、
とんでもない仕事が言い渡されたのです。
なんと、司会!?
「ハイ、ここで頼むわ」
と、マイクがセットされた席に案内されたのです。
モチロン経験などありません。
ワタシはうろたえ始めます。
そんな責任のアル仕事、なんでワタシが!?
父はコトモナゲに言います。
「ベテランが付いて教えてくれるから、なんとかなる」
そんな・・・簡単には行くはずがないでしょう。
「オマエさんやったら大丈夫や」
根拠のない話です。
「まぁ、滞りなく進んで、時間内に終わればいい」
そんなムチャな。
ワタシは泣きたくなってきました。
やっぱり、“父”の言うことなんて聞かなきゃ良かった。
そう、スタジオにいるときだっていつもこんな風だった。
ワタシは、やり場のない怒りがこみ上げてきました。
“父”は強引で、こまやかな説明も何もなく、
突然、色んなことを押し付けてきて、
なんでも簡単にできると言い放つ・・・
と、声がしました。
「あ、アナタね、よろしく」
司会のベテランさん、登場です。
あぁ、どうなる!?
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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.3
マナーから見たホールド&コンタクト
~社交ダンサーのための“距離感”の教養 ⑧~
前回の続き。
他人のパーソナル・スペースに対し、
鈍感になってしまっているかも。
な、ワタシたち
マナーとして“組む”テクニックを
見直さなきゃいけない
の、手始めとして
パーソナル・スペースと言う観点に立って、
① 「女性の背中に深く回す、タンゴのホールド」
② 「みぞおち付近から腿(もも)までの、ロング・コンタクト」
③ 「きちっとしたカタチのキレイなホールド」
④ 「アイ・コンタクト」
(以上第877話 参照)
という、“組む”テクニックを見直してみようではないか!
組みなれていない相手とホールドをすることが
必須のパーティ会場では特に、
お互いのパーソナル・スペースの丁寧な
“分かち合い・重ね合い”が必須になってくる。
つまり、どんなアクションも、
“礼儀正しくが基本” だよ。
では、まずは
① 女性の背中に深く回す、タンゴのホールド
タンゴだけに限らず、
男性の右手は女性の背中に回っているものだ。
その“部位”に手が至る前には、
女性の左脇の下に、
右手を差し伸べるというアクションをしているハズ。
すでにそのアクションからの、配慮、丁寧さが必要だ。
なぜって!?
この辺りは、
「社交ダンスだから当然」とは言わずに、
フツーに考えてみて欲しい。
“女性の脇の下に手を入れる行為”だから、だ。
デリケートな部位だからこそ
“乱暴に早急にザザッと手を入れる”・・・
なんてやり方で、パーソナル・スペースに
侵入して行かないよう、要注意!だ。
お互いのスペースを丁寧に重ねあうためにも、
女性は男性の手がスムーズに入りやすいように、
ソッと左脇を浮かせてあげる気持ちがあればGOODだ。
レベルが高くなれば、
「ここにだったら、触れてもOKよ」
という“部位”に、
(男性のホールドに入りながら
自分のボディトーンなりを作る過程で)
男性の手を誘えるようにさえなってくるだろう。
男性の方へ、
女性の背中に回す“右手のひら”にも配慮は必要だよ。
ズルズル・モゾモゾ動かす
リキンで抱き寄せる
は、モチNG。
タンゴは特に気をつけて。
タンゴという種目だから当然とばかり
女性をグッと抱き寄せて・・・なんて、ダメダメ!
嫌な感覚で、パーソナル・スペースを侵された女性は、
筋肉を固めることを体験させられてしまうだろう。
また、ピシッとカタチをつくり、
固定させた右ホールドも女性の自由を奪うので厳禁だ。
次は女性の方へ
左腕&手に関して
左手で、男性のホールドを向こう側から手前に
引っ張らないこと。
ワシ掴み(つかみ)しないこと
(メッチャ力を入れてつかんでいる人、意外に多いよ)
また、ピンとヒジを張った、
固定したカタチを作ってしまうと、
男性の右ホールドの融通性を奪ってしまうので、
NGだ。
タンゴの場合は特に力を抜かないと、
男性の“右肩上がり”を誘発してしまうことになる。
また、左ホールドが“重い”女性が多い。
コレは、男性のパーソナル・スペースにむやみな
“重圧感”を与えることになる。
まずは腕の力を抜くことが必要だが、
それから、
・男性の右ホールドと同調
・肩甲骨や背中が柔らかい
・体幹部がシッカリしている
・踊るエネルギーが腕に通っている
・男性と共に、できれば男性以上に
スイングをかけるなりして、動くことができる
のすべてにOKがでないと、
ミョーな重みのある腕のまんまで、
男性にとってはやはり“重く”感じるため、
ホールドのみでなくダンス全体の成長が必要だ。
② みぞおち付近から腿(もも)までの、ロング・コンタクト
ちなみにロング・コンタクトとは、
アンバーバストと腿(もも)までの長さを
コンタクトさせることを言う。
右足が相手の両足の間に位置し、
ヒザがシックリとかみ合った動きになる。
ダンスの中でのボディ・コンタクトは、
相手と一体感を増すためにも、
当たり前というモンかもしれない。
が、コレもいったんは、
ダンスの常識にとらわれずに考えて欲しい。
すると、
「ボディ・コンタクト、特にロング・コンタクトって、
なんか、変!!??」
が見えてくるだろう。
なぜか?
“お互いのカラダの前面、
下半身を触れ合わせる行為”だからだ。
特に信用・信頼のナイ相手との、
上記カラダの接触行為は、
パーソナル・スペースと言う観点から見れば、
とっても危険だ。
カラダの緊張を強いる以上に、
恐怖心を植えつける
ことにだってなっちゃうよ。
(カラダのリキミとして残るんだ。
そのほとんどが潜在的なものになっちゃうが・・・)
ソレゆえ、初対面の方とのロング・コンタクトは
避けた方が良い場合が多い。
軽く触れるだけでも、デリケート部位であるため、
十分な配慮・丁寧さが必要だろう。
また、
パーティ・ダンスの場合、
「ボディをくっつけないと踊れない」って方は、
(パーソナル・スペースという観点から見れば)
要注意!とも言える。
次回に続く第879話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.67 ~ 競技会でのムチャな仕事 ~
ソレは、想像以上に大きな競技会のようでした。
いったいどんな仕事をすることになるのでしょう?
選手として出場していた頃のことを思い出そうとしました。
採点管理
選手係
審査員の接待・・
色々ありそうですが、あまりよくは知りません。
ただ、自分自身は“踊って、戦っていた”だけだったからです。
周りで働いてくれている人たちのことなど目にも留まりませんでした。
また、競技を辞めてしまってから、14年以上も経っています。
ソレ以来、“競技会場”に足を運んだこともありませんでした。
色々と変化もあることでしょう。
心配です。
打ち合わせに、“父”のスタジオを訪れました。
簡単な要綱(ようこう)のようなものを渡されたのみ。
「大丈夫や。気楽に来てくれたらエエ。
仕事は、当日『コレやってくれ』みたいな指示があるわ」
雑用か・・・と思いホッとします。
会場は“コスモスクエア”というところ。
競技会場としてはメジャーな場所のようですが、ワタシは初めてでした。
程なく到着。
そして・・・
「今日は気楽な見学気分で行こう」
と決めこんでいたワタシに、
とんでもない仕事が言い渡されたのです。
なんと、司会!?
「ハイ、ここで頼むわ」
と、マイクがセットされた席に案内されたのです。
モチロン経験などありません。
ワタシはうろたえ始めます。
そんな責任のアル仕事、なんでワタシが!?
父はコトモナゲに言います。
「ベテランが付いて教えてくれるから、なんとかなる」
そんな・・・簡単には行くはずがないでしょう。
「オマエさんやったら大丈夫や」
根拠のない話です。
「まぁ、滞りなく進んで、時間内に終わればいい」
そんなムチャな。
ワタシは泣きたくなってきました。
やっぱり、“父”の言うことなんて聞かなきゃ良かった。
そう、スタジオにいるときだっていつもこんな風だった。
ワタシは、やり場のない怒りがこみ上げてきました。
“父”は強引で、こまやかな説明も何もなく、
突然、色んなことを押し付けてきて、
なんでも簡単にできると言い放つ・・・
と、声がしました。
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