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前回の続きだよ。



「あのぉ、

インナーマッスルの強化は難しいって、

よく聞きますけれど」


ジュンコ先生
「そんなことはないわよ。
ただし、いくつかのポイントがある。
ソレを押さえておかないとね。
まずは、

アウターマッスルが、

先に働いちゃった状態で、

後からインナーマッスルは働きにくい


だから、インナーマッスルを強化するぞ!
とココロに決めたなら、
アウターマッスルは、ホント、後回しにして、
ソレに(インナーマッスルを強化に)
徹さないとナカナカ成功しないわけ」



「ソレは、難しそう!
競技選手なんて、絶対、
アウターマッスル使うでしょ!?
大きく動いて、
表現しないわけには行かないんですから。
だから、アウターマッスル強化も必須でしょ!?」


ジュンコ先生
「そうね。だから、
インナーマッスル使用から
アウターマッスル使用という、優先順位

を押さえる必要がある。
でも、ソレさえできれば、大丈夫。
大きくスイングをかける練習や、
華やか華麗な表現も思う存分練習していいんだから」



「インナーマッスルから
アウターマッスルへという、優先順位ですね?」


ジュンコ先生
「そうよ。
まず下着を順番どおり正しく着けてから、
上着を着る。
最後に装飾品をつけて・・・でOK」



「下着がインナーマッスルで、
上着、装飾品がアウターマッスルですね?」


ジュンコ先生
「ソウよ。
その優先順位の実際の伝授は、
次回以降に回すとして。
まだ、インナーマッスルの強化のためには
押さえるべきことがあるわ。
ソレは、

シッカリと意識することよ。

そのためにも、

すべての動きを、

カラダの体幹部の内側から

起こそうと試みる
のよ。

手・脚は、

勝手に動かないように、

ほぼ完全に止めて


すると、カラダの
体幹部の内側から動きが起こる感覚がつかめてくる
インナーマッスルって、
深部にあって微妙な動きをする筋肉だけど、
感じる訓練を積めば、誰だって感じるようになる。
だって、自分の中にある筋肉なんですもの」



「そりゃぁ、ソウですよね」


ジュンコ先生
「それからもう一点、
インナーマッスルは、

復元力を持つ筋肉がから、

あえて、

バランスなりカタチなりを

崩そうとしないと働きにくい


手っ取り早くキレイなカタチを手に入れようと、
固まっちゃって
筋肉のカタマリを崩すことをしなかったら、
復元力なんて要らないわけだからね」



「スタンダードが難しそうですよね?
カタチを先に作って、足でこいでしまったら
インナーマッスルは働けないってことですよね?」


ジュンコ先生
崩さないものに、復元もないからね。
真のインナーマッスルの強化のためには、
ダンスの価値感ごと崩さなければならない
場合だってある
でしょうね」

次回、インナーマッスルの

下着の付け方(!?)伝授だよ。


      続く 第866話へ





Real Junko Voice
(目次)

「もう一つの学連物語」
vol.54 ~ 30分レッスン ~
 
二人ともお金がなく、
レッスン代を捻出するにも厳しい状況だったのです。

下宿生である“その人”は、慢性的金欠乏状態でしたし、
ワタシも“借金”を返すのに必死だったからです。

借金とは、オーダーでモダンドレスを購入した際のものです。
真っ白なスパンコール地のロングドレス。
裾のグルリにオーストリッチ、
共布でロングの手甲がついていました。
ダンスドレス屋サンと言うものが一般的でなかった当時、
宝塚歌劇団のコスチュームを作る職人さんの店を探し出し、
直談判の末、作ってもらったものでした。
トータルで18万円。
一度に払えない金額のため、
頼み込み、月1返済にしてもらっていたのです。

全日本戦までずっと“毎週1時間のレッスン”は無理、
と見たワタシたちは話しあった末、
「30分レッスンにしてもらえるよう、お願いしてみよう」
ということになったのです。
レッスン代は“学割り”で1時間5000円。
30分では2500円。

予約の時にお願いしました。
“父”は電話の向こうで笑っています。
「まぁ、普通はせーへんけど」
特別にそうしてあげる、といった感じでした。
今でこそ、25分からのレッスンが主流になってきましたが、
当時は1時間が常識だったのでしょう。

実際のレッスンでは、
“親心”からか、
いつも10分~15分も、オーバーしてみてくれました。

レッスン料を受け取る際、いつも、父は言いました。 
「コレを見るのは、オマエさんとこのレッスンの時だけや」
コレとは、500円玉のことです。
少しだけ、気まずく恥ずかしい思いになる瞬間でした。

週1レッスンに通うようになり、
“父”も“母”も、
私にとって怖いだけの存在ではなくなってきました。
厳しさは変わらずでしたが、
ワタシたちの最後の全日本戦にかける思いと、
ソレを受け止める“両親”の思いが交じり合い、
1回1回、熱いレッスンが繰り広げられたせいでしょうか。

全日本戦前、いよいよ最後のレッスン、
ファラウェイリバースからの一連のバリェーションを “父”と組み、
チェックしてもらいました。

「ヨッシャ、コレでエエヤロ」

褒められたとまでは行かない言葉でしたが、
それでもワタシはうれしさで胸がいっぱいになりました。
思わず、涙ぐみそうになります。
この教習所で初めて味わう気持ちでした。

「さぁ、がんばって来いよ」

送りだされたワタシたちは・・・



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