初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス
特別シリーズ
社交ダンスを教えるということvol.6
感情移入レッスンの実際
木を見て森を見ず!? ⑪
第844話のレッスンを
感情移入のコミュニケーション
に置き換えてみよう。
「スタンダードのスタートが
自分のリーダーとしっくり来ない」
と悩んでいるA子、
個人レッスンをお願いしたコーチャー(女性)に
質問をしてみるつもりだ。
「どうやったら、
リーダーを上手くフォローしながら、
良いスタートが切れるのでしょう?」
同性ならではの、
良いアドバイスを期待するA子であったが。
(例2)
コーチャーC子の場合
A子
「あの、質問・・・いいですか?」
C子
「モチロン、いいですよ、何かな?」
A子
「スタートが上手く行かないんです。
リーダーに重いって言われて。
自分でもスタートを切ろうとしたら、
(リーダーの)ホールドで『まだ』って感じで
止められる感じがして。
どうしたらいいのでしょう」
C子
「ご自分ではどうしたら良いと言う、
アイデアはお持ちですか?
また、実際試みていることがありますか?」
ここで、しばらくA子が話すのに聴き入る。
※この“診察”の時間を大切にするのがポイント。
C子
「分かりました。
ではどんな感じでスタートをされているのか、
シャドウで見せていただけますか?」
A子、
スロー・フォックストロットのスタートを切り、
踊ってみせる。
ちゃんと一人で立てずにグラグラしている。
ショルダー・リードのテクニックなどもないようだ。
が、C子はあえてそれに触れようとはしない。
C子
「どうですか?
シャドウをやってみて。
ご自分の感想は?」
※ここで評価を下さず、
自分の口から自己評価をさせたことがミソ。
A子
「うーん、難しいです。
グラグラします。
シャドウはあまりしないので」
C子
「シャドウをあまりされないのは、
何か理由があるのですか?」
A子
「リキンでしまうし、
(シャドウをすることで)
自分勝手なバランスになっては、
その方が良くないと思ったもので」
C子
「あぁ、そうなのですね」
ここから、しばらく女性のシャドウに関する
A子の意見が続く。
C子は感情移入して聴き入る。
C子
「それでは、
軽く組んで一緒に踊ってみましょうか。
シャドウの気持ちで踊ってみてくださいね」
※ここでシャドウを押し付けないで、方向転換。
話をよく聴き、
組んで踊っての診断に切り替えたのがミソ。
C子はA子と組み、
しばらくスタートを繰り返す。
C子
「今、私と踊ったような感じで、
いつも(スタートを)されていますか?」
A子
「いえ、全然違います・・・
でも、どう違うんだろう?」
もうしばらくスタートを繰り返してみる。
※ここで切り上げずに、
もうしばらく・・・というところがミソ。
また、C子みずから大きく動かずに、
A子が自分の動きを感じるように
努めることもポイントだ。
A子
「いつもは、こんなに、
スタートをちゃんとしなきゃって
思っていませんでした。
そういえば、いつも実感がありませんでした」
C子
「男性を一生懸命に感じようとして、
自分を忘れていたってことでしょうか?」
A子
「そうです。
自分でスタートを切ろうとも思っていませんでした。
男性にお任せで・・・」
C子
「だから、男性から、
『重い』といわれても『速い』と言われても、
ピンと来なかったのかもしれませんね。
それは、その男性が「こうしたい」という、
独自の基準で言っている場合が多い
のですから。
A子さんも、
自分で音楽を聴いて
自分でタイミングを計って
自分でスタートを切ってみて
ようやく男性の要求していることの意味が、
感じられるかもしれませんが、いかがでしょう?」
A子
「そりやぁ、そうですね。
やっぱりシャドウもそういう意味では大切ですね」
ここから、実践をふまえてのシャドウ練習
というレッスンに移行。
おわり 第850話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.38 ~ 人生が動き始めて ~
「今、2009年ヤロ?
ジュンコ先生が“その人”と別れたのって、いつ、なん?」
ヒデ君が急に問います。
「1999年の夏。
ノストラダムスの予言どおりね(笑)・・・
って、ヒデ君、知ってる?
ノストラダムスの予言のこと」
「そんなん、誰でも知ってるヤロ。
“1999年7の月に恐怖の大王がやって来る”
アレ、当たらんかったなぁ。
ジュンコ先生のところにだけ来たんか(笑)」
ヒデ君は8歳年下。
たまに “過去の流行モノ”の話のところで、
微妙にかみ合わない時があります。
またソコが愉快であり、刺激になる部分でもあります。
ヒデ君は続けます。
「“その人”とちゃーんと別れた直後から、
ジュンコ先生の人生が動き始めたんやな。
この10年の間に、激変わりやったわけや」
そして、自分との出会いのところまでの“出来事”について
興味深そうに尋ね始めます。
「コラムの執筆者の教授にアポ取って、
すぐに会いにいったんヤロ?」
ソウです。
書いてある内容に、ココロが動いたからです。
ダンスを社会学的見地から見たようなコラムでした。
観点が非常に新鮮でした。
コミュニケーションとしてのダンス論みたいなものだったと思います。
「そして、競技ダンスだけではなく、
欧米の社交ダンスの存在を知って、
いきなり、留学のパスポートを手に入れる、
スゲェ展開。
鎮守の神様のオカゲやって思うたヤロなぁ」
モチロンです。
興奮しました。
現地で見知ったダンスがワタシのダンス的パラダイム※を、
大きく揺るがしたのは言うまでもありません。
帰国後、ダンスの教授法を大幅に変化させてゆきました。
「直後に、2回目の結婚。
その男性は、ジュンコ先生の生徒サンであるとともに、
オレの会社の“ビジネス顧問”でもアリ・・・」
その男性と言うのは、あの“ビジネス書”を薦めてくれた人です。
とても良い人ではありましたが、
あくまで、先生と生徒の関係でしかありませんでした。
また、忙しい方で、なかなかレッスン時間もかみ合いません。
1~2週間に1回ほど、30分だけの“お付き合い”だったのです。
まさか結婚にいたるなどとは全く思っていませんでした。
「急接近したきっかけって、アレ、ヤロ?」
ヒデ君は、身を乗り出しながら尋ねます。
「鎮守の神様・・・」
※モノゴトの大前提
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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社交ダンスを教えるということvol.6
感情移入レッスンの実際
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「スタンダードのスタートが
自分のリーダーとしっくり来ない」
と悩んでいるA子、
個人レッスンをお願いしたコーチャー(女性)に
質問をしてみるつもりだ。
「どうやったら、
リーダーを上手くフォローしながら、
良いスタートが切れるのでしょう?」
同性ならではの、
良いアドバイスを期待するA子であったが。
(例2)
コーチャーC子の場合
A子
「あの、質問・・・いいですか?」
C子
「モチロン、いいですよ、何かな?」
A子
「スタートが上手く行かないんです。
リーダーに重いって言われて。
自分でもスタートを切ろうとしたら、
(リーダーの)ホールドで『まだ』って感じで
止められる感じがして。
どうしたらいいのでしょう」
C子
「ご自分ではどうしたら良いと言う、
アイデアはお持ちですか?
また、実際試みていることがありますか?」
ここで、しばらくA子が話すのに聴き入る。
※この“診察”の時間を大切にするのがポイント。
C子
「分かりました。
ではどんな感じでスタートをされているのか、
シャドウで見せていただけますか?」
A子、
スロー・フォックストロットのスタートを切り、
踊ってみせる。
ちゃんと一人で立てずにグラグラしている。
ショルダー・リードのテクニックなどもないようだ。
が、C子はあえてそれに触れようとはしない。
C子
「どうですか?
シャドウをやってみて。
ご自分の感想は?」
※ここで評価を下さず、
自分の口から自己評価をさせたことがミソ。
A子
「うーん、難しいです。
グラグラします。
シャドウはあまりしないので」
C子
「シャドウをあまりされないのは、
何か理由があるのですか?」
A子
「リキンでしまうし、
(シャドウをすることで)
自分勝手なバランスになっては、
その方が良くないと思ったもので」
C子
「あぁ、そうなのですね」
ここから、しばらく女性のシャドウに関する
A子の意見が続く。
C子は感情移入して聴き入る。
C子
「それでは、
軽く組んで一緒に踊ってみましょうか。
シャドウの気持ちで踊ってみてくださいね」
※ここでシャドウを押し付けないで、方向転換。
話をよく聴き、
組んで踊っての診断に切り替えたのがミソ。
C子はA子と組み、
しばらくスタートを繰り返す。
C子
「今、私と踊ったような感じで、
いつも(スタートを)されていますか?」
A子
「いえ、全然違います・・・
でも、どう違うんだろう?」
もうしばらくスタートを繰り返してみる。
※ここで切り上げずに、
もうしばらく・・・というところがミソ。
また、C子みずから大きく動かずに、
A子が自分の動きを感じるように
努めることもポイントだ。
A子
「いつもは、こんなに、
スタートをちゃんとしなきゃって
思っていませんでした。
そういえば、いつも実感がありませんでした」
C子
「男性を一生懸命に感じようとして、
自分を忘れていたってことでしょうか?」
A子
「そうです。
自分でスタートを切ろうとも思っていませんでした。
男性にお任せで・・・」
C子
「だから、男性から、
『重い』といわれても『速い』と言われても、
ピンと来なかったのかもしれませんね。
それは、その男性が「こうしたい」という、
独自の基準で言っている場合が多い
のですから。
A子さんも、
自分で音楽を聴いて
自分でタイミングを計って
自分でスタートを切ってみて
ようやく男性の要求していることの意味が、
感じられるかもしれませんが、いかがでしょう?」
A子
「そりやぁ、そうですね。
やっぱりシャドウもそういう意味では大切ですね」
ここから、実践をふまえてのシャドウ練習
というレッスンに移行。
おわり 第850話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.38 ~ 人生が動き始めて ~
「今、2009年ヤロ?
ジュンコ先生が“その人”と別れたのって、いつ、なん?」
ヒデ君が急に問います。
「1999年の夏。
ノストラダムスの予言どおりね(笑)・・・
って、ヒデ君、知ってる?
ノストラダムスの予言のこと」
「そんなん、誰でも知ってるヤロ。
“1999年7の月に恐怖の大王がやって来る”
アレ、当たらんかったなぁ。
ジュンコ先生のところにだけ来たんか(笑)」
ヒデ君は8歳年下。
たまに “過去の流行モノ”の話のところで、
微妙にかみ合わない時があります。
またソコが愉快であり、刺激になる部分でもあります。
ヒデ君は続けます。
「“その人”とちゃーんと別れた直後から、
ジュンコ先生の人生が動き始めたんやな。
この10年の間に、激変わりやったわけや」
そして、自分との出会いのところまでの“出来事”について
興味深そうに尋ね始めます。
「コラムの執筆者の教授にアポ取って、
すぐに会いにいったんヤロ?」
ソウです。
書いてある内容に、ココロが動いたからです。
ダンスを社会学的見地から見たようなコラムでした。
観点が非常に新鮮でした。
コミュニケーションとしてのダンス論みたいなものだったと思います。
「そして、競技ダンスだけではなく、
欧米の社交ダンスの存在を知って、
いきなり、留学のパスポートを手に入れる、
スゲェ展開。
鎮守の神様のオカゲやって思うたヤロなぁ」
モチロンです。
興奮しました。
現地で見知ったダンスがワタシのダンス的パラダイム※を、
大きく揺るがしたのは言うまでもありません。
帰国後、ダンスの教授法を大幅に変化させてゆきました。
「直後に、2回目の結婚。
その男性は、ジュンコ先生の生徒サンであるとともに、
オレの会社の“ビジネス顧問”でもアリ・・・」
その男性と言うのは、あの“ビジネス書”を薦めてくれた人です。
とても良い人ではありましたが、
あくまで、先生と生徒の関係でしかありませんでした。
また、忙しい方で、なかなかレッスン時間もかみ合いません。
1~2週間に1回ほど、30分だけの“お付き合い”だったのです。
まさか結婚にいたるなどとは全く思っていませんでした。
「急接近したきっかけって、アレ、ヤロ?」
ヒデ君は、身を乗り出しながら尋ねます。
「鎮守の神様・・・」
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