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初めての方へ  目次  エクササイズ&プラクティス集  

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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.6 

“自叙伝的反応”による理解はNG!?

木を見て森を見ず!? ⑧


ジュンコ先生は言う。
人を理解するって、
才能とか性格によるものではなくて、努力すること
よ」
そして
「ただ、理解しているつもり、努力しているつもり
で、実は、ダメってことも多いのよね。
まずは、その具体例から見てみましょうか」

んじゃ、ジックリどうぞ。

「スタンダードのスタートが
自分のリーダーとしっくり来ない」

と悩んでいるA子、
今日は、個人レッスンをお願いしたコーチャーに
質問をしてみるつもりだ。
「どうやったら、
リーダーを上手くフォローしながら、
良いスタートが切れるのでしょう?」


コーチャーは女性。
同性ならではの良いアドバイスを期待したのだが・・・
  

(例1) 

コーチャーB美の場合

A子
「あの、質問・・・いいですか?」

B美
「モチロン、いいですよ、何かな?」

A子
「スタートが上手く行かないんです。
リーダーに重いって言われて。
でも、自分でもスタートを切ろうとしたら、
(リーダーの)ホールドで
『まだ』って感じで止められる感じがして。
どうしたらいいのでしょう」

B美
「あぁ、よくあるケースね。
女性のフォローは難しいからね。
OK、ちょっとどんな感じか、
まずシャドウで(スタートを)やって、
それからしばらく踊って見せてちょうだい」

A子、
スロー・フォックストロットのスタート切り、
踊ってみせるが。

B美
「あぁ、それでは難しいでしょうね。
全然、一人でちゃんと立てていないじゃない!?
方向も分からないようだし。
シャドウ、あんまり、やらないでしょ?」

A子
「ハイ。シャドウは・・・しませんね。
グラグラするし、リキンでしまうので。
それに(シャドウをすることで)
自分勝手なバランスになっては、
その方が良くないと思ったもので」

B美
「シャドウの大切さがまだ見えていないだけよ。
女性にもシャドウは大切よ。
自分でシッカリ立って、踊れなきゃ、
男性のお荷物になってしまう。
スタートが重いって言われるのは、
そのせいだと思うわ」

A子
「はぁ、ソウかもしれません」

B美
「ワタシもね、
アマチュアの頃はシャドウが好きではなかったし、
自分のルーティンを一人で、
まともに通すこともできなかった。
だから、あなたの気持ちは分かるわ。
でも、私の場合、
自分で言うのもナンだけど、
フォロー上手だって言われていたから、
それで(シャドウはできなくて)良いと思っていたわ。
でも、プロになったら、そんなの通用しないわけよ。
だから、最初は、
仕方ナシにシャドウ練習をするようにしたわ。
でもそうしたら、
自分のバランスが取れるようになって、
スタートも以前よりスムーズにできるようになったわ」

A子
「でも、男性と組んだとき、
そのシャドウのままってワケにはいかないんですよね?
やっぱり男性に合わせないと・・」

B美
「男性を正しくフォローする感覚と、
女性である自分が正しくシャドウする感覚は、
シャドウのレベルが上がると、
あぁ一緒ねってわかるようになるわ。
ただ、確かに難しいけれどね。
私も最初は分からなかったわ。
リーダーから、重いって言われたり、
勝手に動くなって言われたりってこともよくあった。
一人練習と二人練習、どちらも大切にすることで、
ようやくいつもいいスタートが切れるようになったの。
でも、A子さんの場合は、
もう少し、自分のことができるようにならないと、
お話にならないわね」

A子
「はぁ・・・」

B美
「でも、がんばってシャドウ練習すれば絶対に、
今、私が言っていたことが、
分かるようになると思うわ。
どう思う?」

A子
「そうですね・・・」



さぁ、B美コーチャーのNGな点は分かるだろうか?

自分の経験に基づいてアドバイスをしてるようなのだが、
実は、ソレこそがまずい点!?なんだ。

ダンスレッスンにおいて、
コーチャーの「わかるわぁ、私もそうだったから」
てな、

“自叙伝的反応”による

生徒理解はNG
なんだ。


ナゼなんだろう???


     続く 第847話へ





Real Junko Voice

「もう一つの学連物語」
vol.35 ~ 奇跡の始まり ~
 
“その人”との決別の翌朝、鎮守神社にお参りに行きました。
納得のいく別れができたことへの“お礼参り”でもありました。

マンションを出てすぐ、昨日までとは違う“足取り”に気付きます。
吹っ切れた気持ちが、カラダを軽くしているように感じるのです。
拝殿まで、いつもは5分ほど掛かる道のりを、
3分くらい短縮したような早さで到着です。

「勇気を与えて下さってありがとうございます」
いつもより少し長めに手を合わせ、お話します。
「これから、ダンスに専心(せんしん)※いたします。
よろしくお願いいたします」
ココロの中で宣言します。

と、そのとき、不思議なことが起こりました。
ものすごく強い風が吹いたのです。
しかも、たったの一瞬。
辺りの木々がザワザワ・・大きな音を立てました。
「ヨシ、わかった」
神様からのおしるしだったのでしょうか。

本殿を見て、そして、空を見上げました。
新緑の向こうに広がる、澄み切った青空。
木漏れ日が、美しい。
軽くスキップしたいような気持ちで、
ワタシはマンションに帰り着きました。

さて、不思議なことはソレからも続きました。
その日を境に、
小さな奇跡が起こり始めたのです。

でも、最初のうちはソレらが奇跡だったとも気がつかないでいました。
なぜならソレらのつながりが、まだ全然見えていなかったからです。

奇跡の始まりは、至極ナチュラルでした。
ある生徒サンからこんな風に声をかけられたのです。
レッスンの合間の時間でした。
「先生、すごくお疲れじゃないですか?」

まだ生徒サンとしても新しく、
ダンスも全くの初心者で、一から教え始めたばかりの方でした。
それがキッカケで少し話をしました。

次のレッスンの時、その生徒サンから1冊の本を手渡されました。
ソレは、驚くべきもので・・・

※心を一つのことにだけに集中すること



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