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特別シリーズ 
社交ダンスを教えるということvol.6 

木も森も大切なダンスレッスン

木を見て森を見ず!? ⑥


結論を言えば、ダンスレッスンって、

“木も森もどっちも見る”

ことが大切なのよね。
“症状”を診て、今、できる限りの

“即効改善”に努めること=木を扱う

も、
その“症状”の根本原因・本質を探し出し、
身体操作感覚・体つき・意識・精神的なモノ・・
総合的な観点からの

“ジックリ改善”に努めること=森を扱う

も、大切ってこと。

ソウいう意味においては
ダンスのレッスンって、

フォーカス訓練なんだ。

(フォーカスとは、焦点を絞るという意味)
で、
“木”にフォーカスしたり、
“森”にフォーカスしたりしながら、
両者のバランスを取りつつ、
レッスンを瞬時に組み立てなおしていく
・・・結構、大変な作業だよね。

それにしても、(特に)習う側の生徒サンにとっては、
かけがえのないレッスンってモン、
その1回1回を有意義な時間にするためにも
コーチャーとして絶対に外してはNGなのが、

生徒さんとの共感なんだ。

共感することによって
生徒サンが今、一体何に困っているのか?
自分にできることはアルのか?
アルとしたなら、何をどのようにすればいいのか?
などの貴重な手がかりをいただくことができ、
ソレを手にした時点から、
“木”or“森”へフォーカス・バランスを
考え出すことが可能だからだ。

さて、共感といっても、
生徒サンの訴えを表面的に聞き、
「なるほど、そーよねぇ、わかるわぁ、よくわかる」
てなモンはNG。
単なるテクニックからの見せかけだけの共感は、

生徒さんとの

開かれたコミュニケーション


を必要とするダンスレッスンにおいて、
メッチャ妨げになってしまうだろう。

でも、コーチャー側から言えば、
「レッスン時間という枠が決まっているんですもの、
生徒さんの抱えている問題の中に急いで飛び込んで、
何らかのアドバイスを与え、
できるだけ素早い解決をしたい」
って、思っちゃうのものよね。
それに
「はっきり言って、
生徒サンとの共感ってどうしたらいいか、
よくわかりません。
だって、色んな方がこられますもの。
生徒サンとの体験が違いすぎる場合なんて、
どうしたらいいんですか?」
と言う問題も。

さぁ、
ジュンコ先生~どうしましょう!?



ジュンコ先生
「生徒さんとの開かれたコミュニケーション、
特に個人レッスンでは、これが重要でしょうね。
そこから共感が生まれる。
すると、何をどうレッスンしたらいいのか、
かなり

正しい情報を得ることができるのよ」



「開かれたコミュニケーションができる
関係を築くために、
何か特別に心がけるべきことってあるのですか?」


ジュンコ先生
「ええ、あるわね。
でも、それはかなり難しいことよ。
特に、初めての生徒サンにはとても困難なことね。
何度も何度も会うたびごとに、
育てていくものでもあるんでしょうけれどもね。
私自身もいまだなお、
1回1回のレッスンで、反省しつつ・・・。
コーチャーとして失敗をたくさん重ねながら、
自然にソレができるようになるまで、
努力していくものなのでしょうね。
でも、その

“意識”“能力”と言えるようになるまで、

がんばんなきゃいけない。
なぜならダンスコーチャーには、
必須なモノだからよ」


      続く 第845話へ





Real Junko Voice

「もう一つの学連物語」
vol.33 ~ 最悪・シミュレーション ~
 
話は “その人”への2度目の電話のところまで戻ってきました。

1回目の電話で、若い彼女の出現という予想外の展開に動転し、
傷ついてしまったワタシは、
気持ちを立て直し、2度目の電話にトライします。
今度こそ、未練を断ち切ってくれたことに対するココロからの感謝と、
変わらぬ愛を告げるためです。
決行は1回目の電話をした翌日の夜としました。

思いのほか早くに気持ちを立て直せたのは、
“反省”が上手く行ったからです。
1回目の電話のどこが問題だったのかを見つけ出しての反省です。

「たとえ“その人”に他に愛する彼女ができたとしても、
変わらぬ愛を・・・」と思いながら、
もし、今現在、本当に彼女がいたら?という想像は全くしないでいた。 
これが最もまずかったように思えました。
「どんな事態が起こっても、
アナタを愛し続けることが、ワタシには可能」
と、堂々宣言するには、
“どんな事態”の内容を想定し、
シミュレーション※しておく必要があったことに気がついたのです。

ワタシは現時点での“その人”との関係で、
「こうなったら最悪」という状況についてシミュレーションを始めました。
つまり、“その人”に起こりうる事態で、
自分が最も恐れていそうなことを想像してみたのです。
あまり楽しい作業ではありませんでしたが、
気持ちを客観的に眺めながら、がんばってやってみました。

その人と“彼女”が結婚に至る、
子供ができる、
彼女をパートナーにしてダンスを始める・・
最初は頭の中で “その人”の横に“彼女”を置くことにすら、
抵抗を感じていたのですが、
実際にイメージしてみると、不思議なことにそれほど辛くはありません。
結婚式を挙げ、一緒に暮らすシーンや、
ソコに子供がいて、ダンスを踊って・・
さまざまなシーンをわざと頭の中に描き出したのですが、
想像もしたくないほどに、ものすごく嫌だな、というシーンが、
ナイことに気がついたのです。

イメージの中の “その人”が笑っています。
そして “その人”は、かつてワタシに愛を語ったように彼女にも・・
そんな少々過激なシーンになっても、
それはそれで受けとめられる自分がいることに気がついたのです。

フト、とても温かい気持ちになりました。
「二人とも幸せになって欲しい」
あぁ、それが一番良いことなんだ、
そう認めてしまうと急激に気持ちは楽になりました。
温かい気持ちはどんどん膨らんでいきます。

そして、こういう結論に達しました。
「“その人”を愛するように、“その人”が選んだ女性も愛する。
そうできる自分になる」

大丈夫。“模擬試験”は合格のようです。
しばらくしてワタシは、
“その人”に向けてダイアルをしました・・・

※現実に想定される条件を取り入れて、
実際に近い状況を模擬的につくり出すこと




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