初めての方へ 目次 エクササイズ&プラクティス集
テーマ別インデックス
ワーク5
イスから立ち上がるとき
突然ですが、今、イスにお座りですか?
もしソウなら、お試しいただきたいことがあるんです。
何かって、タイトル見れば分かりますよね!?
そう、イスから立ち上がって欲しいんですよ。
ただし、一つ条件をつけますよ。
頭の位置を動かさず
ただまっすぐ上に立ち上がる
ようなイメージをしつつ、やっていただきたいわけ。
例えて言えば、目の前に壁があって、
それに鼻をぶつけないように起立する・・・
じゃぁ、どうぞ。
ん? できない? でしょうネェ~。
たぶん、立ち上がるどころか、
オシリをチョイ浮かすことさえできないハズです。
この現象を他人サマに向けて、
“催眠術”として演出すると面白いかもね。
被術者に椅子に座ってもらい、
あなたはソノ正面に立って、指で被術者の鼻を指さすの。
鼻のギリギリのところに指を当てて
「さあ、もうあなたは立てなくなりました」
と宣言するのよね。
被術者が鼻を潰さないように立ち上がることはできないから、
うまくやれば、本当に催眠術がかかったように、
相手は立てなくなる・・・。
さぁ、ナゼだろう?
実は、椅子から立ち上がるためには、
まず上体を前に倒して
重心を調整しなければならないんだな。
具体的には、
足を置いている位置よりもかなり向こうまで、
頭を突きださねばならない。
だから、頭を前に倒せない状況を作られると
立てなくなっちゃうんだよね。
では、もう一度、今度は普通に立ち上がってみて。
できたかな?
では、自分がどうやって立ち上がったのか観察してみよう。
たぶん、
①上半身を前に傾けて
②重心を両足の間に移動させてから
③足腰の力で上半身を上に持ち上げようとして立ち上がった
と思うんだけれどドウかな?
コレで、腰が痛いとか、
ヒザが痛いといった問題がなければ良いのだが、
もし、何らかの故障を抱えていたり、
もっと楽に立ち上がれる方法はないのかと
いうことであれば、ナイわけではない!
と言うよりも、
ダンサー諸君にはぜひとも知っておいて欲しい、
重力を利用しての立ち上がり方
というのがあるんだよ。
重力を利用し立ち上がり方とは、
カラダを持ち上げるのではなく、
腰がナナメ前に
引き上げられるような感覚で
立ち上がっていく
が基本なんだ。
つまり、踏ん張り立ちはしないってこと。
立ち上がりエクササイズ 1
① リラックスして座る
② お辞儀をするようにカラダを前に傾けていく。
オシリがイスから離れるくらいまで。
③ そのまま斜め上にカラダを引き上げていく
④ 背中と骨盤に注意しながら、楽に起立していく
次は応用編だよ。
立ち上がりエクササイズ 2
腕と足の落下を利用
① ヒザに両手を置き、リラックスして座る
② 予備運動として、両手を上げる
(ヒザから20センチほど浮かせておく)
足を少し浮かせておく。
③ 手をヒザに下ろすと同時に足も着地。
それにあわせてスッと立ち上がる
立ち上がりエクササイズ 3
手荷物を持っているとき、
① 予備運動として、ヒザの上の手荷物を上げる
② ソノ荷物をに下ろすと同時にスッと立ち上がる
2と3は、
エレベーターの原理だ。
つまり、エレベーターの錘(おもり)とゴンドラの関係。
滑車の両端、右にエレベーター、
左に錘(おもり)が付いていたとして、
どちらかが上がればどちらかが下がるという仕組み・・・
腰、ヒザに負担なく立ち上がれると思うよ。
お試しアレ。
続く 第832話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.20 ~ 久しぶりの電話 ~
久しぶりのダイアルです。静かな緊張が走ります。
呼び出していますが、ナカナカつながりません。
ひょっとして、ナンバー・ディスプレイを見て、ワザと出ない?
締めていたココロがゆるみそうになります。
いや、そんなことをする人ではない、きっと留守なんだ。
どちらにしても、確かめようのないことです。
ホッとしたようなガッカリしたような複雑な思いの中、
「そうか、まだ、かけるべき時ではなかったんだ」
などと、できるだけ明るい解釈に努めながら、
受話器を置きかけたそのときでした。
「ハイ・・・」
急いで走ってきたように息を切らしている、
でも“その人”の声です。
「あの、ワタシです」
第一声が気になります。
「あぁ・・・」
それだけ、でした。
でも、声のトーンから「なんで電話なんかかけてきたんや?」
と言うようなフィーリングではなく
ただ、驚いている、そんな風に感じ取れました。
あわてて、番号も見ずに受話器を取った・・・
おそらく、ワタシからだとは思っていなかったのでしょう。
電話の向こうからは、ソレきりナニも聞こえてきません。
戸惑っているのでしょうか?
でも、ここでへこたれてはいけません。
言おうと思っていた言葉を、思い切って、カラダから出していきます。
「元に戻れないって、キッパリ、切ってくれてありがとう。
苦しかったけれど、もう大丈夫です」
なんだか下手な朗読のような棒読み状態です。
アァ、姿の見えない相手に伝えるのって難しいな、ソウ思いました。
考えようによっては「3ヶ月も前のこと」と、言えなくはありません。
“その人”との温度差がかなりあったとしても不思議ではないわけです。
ちゃんと会って言うべきだったのだろうか?
このままだと、一番言いたいこと
「関係は変わりますが、
アナタのことは、これからも愛していきたいです。
たとえアナタが誰かと愛し合うようになっても・・・」
など、とても言える状況ではないように思えました。
わけのわからない苦しみに入っていこうとしたとき、
ようやく、声が聞こえました。
「ソレは良かった」
ワタシが、大丈夫になったという報告に対する返答でした。
意外に明るい声。
そして、
「思ったより早かったね」
普通なら、なんと冷たい!?かも知れませんが、
ワタシには心地よく響きました。
父親から褒められたような妙な気持ちです。
ワタシは、笑いました。
向こうも笑っています。
とても不思議な時間が始まりました。
また、以前のように普通に話しているのです。
“その人”にしてみれば、
「元の夫婦に戻れないとは言ったけれど、
電話もしてくるな、などと言った覚えはない」
と、いうことなのでしょうか。
ワタシは忘れていたのです。
コレが試練であったことを。
和やかムードに入ったとき、“その人”からの告白が始まりました。
ソレは、恐れていた言葉でした・・・
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突然ですが、今、イスにお座りですか?
もしソウなら、お試しいただきたいことがあるんです。
何かって、タイトル見れば分かりますよね!?
そう、イスから立ち上がって欲しいんですよ。
ただし、一つ条件をつけますよ。
頭の位置を動かさず
ただまっすぐ上に立ち上がる
ようなイメージをしつつ、やっていただきたいわけ。
例えて言えば、目の前に壁があって、
それに鼻をぶつけないように起立する・・・
じゃぁ、どうぞ。
ん? できない? でしょうネェ~。
たぶん、立ち上がるどころか、
オシリをチョイ浮かすことさえできないハズです。
この現象を他人サマに向けて、
“催眠術”として演出すると面白いかもね。
被術者に椅子に座ってもらい、
あなたはソノ正面に立って、指で被術者の鼻を指さすの。
鼻のギリギリのところに指を当てて
「さあ、もうあなたは立てなくなりました」
と宣言するのよね。
被術者が鼻を潰さないように立ち上がることはできないから、
うまくやれば、本当に催眠術がかかったように、
相手は立てなくなる・・・。
さぁ、ナゼだろう?
実は、椅子から立ち上がるためには、
まず上体を前に倒して
重心を調整しなければならないんだな。
具体的には、
足を置いている位置よりもかなり向こうまで、
頭を突きださねばならない。
だから、頭を前に倒せない状況を作られると
立てなくなっちゃうんだよね。
では、もう一度、今度は普通に立ち上がってみて。
できたかな?
では、自分がどうやって立ち上がったのか観察してみよう。
たぶん、
①上半身を前に傾けて
②重心を両足の間に移動させてから
③足腰の力で上半身を上に持ち上げようとして立ち上がった
と思うんだけれどドウかな?
コレで、腰が痛いとか、
ヒザが痛いといった問題がなければ良いのだが、
もし、何らかの故障を抱えていたり、
もっと楽に立ち上がれる方法はないのかと
いうことであれば、ナイわけではない!
と言うよりも、
ダンサー諸君にはぜひとも知っておいて欲しい、
重力を利用しての立ち上がり方
というのがあるんだよ。
重力を利用し立ち上がり方とは、
カラダを持ち上げるのではなく、
腰がナナメ前に
引き上げられるような感覚で
立ち上がっていく
が基本なんだ。
つまり、踏ん張り立ちはしないってこと。
立ち上がりエクササイズ 1
① リラックスして座る
② お辞儀をするようにカラダを前に傾けていく。
オシリがイスから離れるくらいまで。
③ そのまま斜め上にカラダを引き上げていく
④ 背中と骨盤に注意しながら、楽に起立していく
次は応用編だよ。
立ち上がりエクササイズ 2
腕と足の落下を利用
① ヒザに両手を置き、リラックスして座る
② 予備運動として、両手を上げる
(ヒザから20センチほど浮かせておく)
足を少し浮かせておく。
③ 手をヒザに下ろすと同時に足も着地。
それにあわせてスッと立ち上がる
立ち上がりエクササイズ 3
手荷物を持っているとき、
① 予備運動として、ヒザの上の手荷物を上げる
② ソノ荷物をに下ろすと同時にスッと立ち上がる
2と3は、
エレベーターの原理だ。
つまり、エレベーターの錘(おもり)とゴンドラの関係。
滑車の両端、右にエレベーター、
左に錘(おもり)が付いていたとして、
どちらかが上がればどちらかが下がるという仕組み・・・
腰、ヒザに負担なく立ち上がれると思うよ。
お試しアレ。
続く 第832話へ
Real Junko Voice
「もう一つの学連物語」
vol.20 ~ 久しぶりの電話 ~
久しぶりのダイアルです。静かな緊張が走ります。
呼び出していますが、ナカナカつながりません。
ひょっとして、ナンバー・ディスプレイを見て、ワザと出ない?
締めていたココロがゆるみそうになります。
いや、そんなことをする人ではない、きっと留守なんだ。
どちらにしても、確かめようのないことです。
ホッとしたようなガッカリしたような複雑な思いの中、
「そうか、まだ、かけるべき時ではなかったんだ」
などと、できるだけ明るい解釈に努めながら、
受話器を置きかけたそのときでした。
「ハイ・・・」
急いで走ってきたように息を切らしている、
でも“その人”の声です。
「あの、ワタシです」
第一声が気になります。
「あぁ・・・」
それだけ、でした。
でも、声のトーンから「なんで電話なんかかけてきたんや?」
と言うようなフィーリングではなく
ただ、驚いている、そんな風に感じ取れました。
あわてて、番号も見ずに受話器を取った・・・
おそらく、ワタシからだとは思っていなかったのでしょう。
電話の向こうからは、ソレきりナニも聞こえてきません。
戸惑っているのでしょうか?
でも、ここでへこたれてはいけません。
言おうと思っていた言葉を、思い切って、カラダから出していきます。
「元に戻れないって、キッパリ、切ってくれてありがとう。
苦しかったけれど、もう大丈夫です」
なんだか下手な朗読のような棒読み状態です。
アァ、姿の見えない相手に伝えるのって難しいな、ソウ思いました。
考えようによっては「3ヶ月も前のこと」と、言えなくはありません。
“その人”との温度差がかなりあったとしても不思議ではないわけです。
ちゃんと会って言うべきだったのだろうか?
このままだと、一番言いたいこと
「関係は変わりますが、
アナタのことは、これからも愛していきたいです。
たとえアナタが誰かと愛し合うようになっても・・・」
など、とても言える状況ではないように思えました。
わけのわからない苦しみに入っていこうとしたとき、
ようやく、声が聞こえました。
「ソレは良かった」
ワタシが、大丈夫になったという報告に対する返答でした。
意外に明るい声。
そして、
「思ったより早かったね」
普通なら、なんと冷たい!?かも知れませんが、
ワタシには心地よく響きました。
父親から褒められたような妙な気持ちです。
ワタシは、笑いました。
向こうも笑っています。
とても不思議な時間が始まりました。
また、以前のように普通に話しているのです。
“その人”にしてみれば、
「元の夫婦に戻れないとは言ったけれど、
電話もしてくるな、などと言った覚えはない」
と、いうことなのでしょうか。
ワタシは忘れていたのです。
コレが試練であったことを。
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