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いきなりですが、

蝶番って知ってます?
(ちょうつがい)

開き戸・箱のふたなんかが自由に開閉できるように
取り付けられている金具のことよ。
語源は「蝶の番(つがい)」
2枚の金属板と1本の回転軸から成るその形状が、
止まっている雄蝶と雌蝶に似てるってことから。
英語では“ヒンジ”と言うんだよ。
そういえば、ピクチャーポーズの“ヒンジライン”も、
蝶番(ちょうつがい)のような動きをすることから
付けられた名称だね。

おっと、話がそれてしまうね。
言いたかったのは、

ヒザ関節は、

蝶番(ちょうつがい)関節
だってこと。

つまりヒザ関節は、
基本的に一つの方向にしか曲げられないんだ。
自分のヒザで確かめてみて。
ホラ、膝頭が前に行く方向にしか曲がらないでしょ?

おおざっぱに言えば、よく動く関節って、
その構造から
蝶番関節球関節に大別することができるんよ。
蝶番関節が一方向にしか動かせないのに比べ、
球関節は、どんな方向にも動かすことができ、
回転させたりすることもできるんだよね。
さて、
ヒザ関節自体は蝶番関節で、
あんまし融通が利かないけど、
ヒザ関節の上にある
股関節(こかんせつ)は、球関節だし、
ヒザ関節の下にある
足関節(そくかんせつ=足首のところ)も、
球関節的な動きが可能。
だから、脚全体としては、

結構いろんな動きができる


ってワケ。
but!シツコイようだけど、
ヒザ関節単独としてそんなに
多彩な動きができるようには作られていないんだから、
ってことを忘れないで欲しいんだ。
 
ただし、実を言えば、
ヒザ関節は蝶番関節で1方向にしか
曲げられませんといっても
折りたたみ式の携帯電話のように、
パキン!って感じではなく、
チョイ、
横方向や旋回(回転)の動きも
できるようにはなっている
んだ。

すると、こんな声が
「やっぱり、そーだと思ったわ。
だって、しっかりと一本の足の上に体重を乗せた上で、
回転運動するときなんか、ヒザも使うじゃない」

んん?
ソレはヒザ自体をも回転(ひねる運動)をしようと
試みるってこと?

「そう・・・アラ、違うのかしら?」

うーん、違うというかヤバイんだよなぁ。
実は、この
ヒザの横方向や回転(回旋)の運動を
多用し過ぎること
が、

ダンサーがヒザを痛める

大きな原因
カモ、なんだもの。

例えばナチュラルターンやリバースターンなどの練習で、
「ヒザを使って・・・」
がんばった挙句、
「ア、ちょっと、痛い」
とか、
「違和感がある」
って時は要注意だ。
「膝の使い方がおかしくなっていますよ」
という
身体からの警告?と、思って欲しい。

言い換えれば
爪先とヒザを曲げる方向が違うと、
ヒザのネジレが生じて、

あ・ぶ・な・い!
んだ。

どういうことか、チョイ具体的にやってみようか。
足を腰の幅(股関節の幅)にして真直ぐに立って
軽く膝を曲げてみて。
で、上から見て自分の膝とつま先の方向とを比べてみてね。
つま先と膝(ヒザ)の方向が
一致していれば問題ナシ

つま先に対して膝が外側か内側にずれている人は、NG!
膝の蝶番関節に普段から負担をかけているかも、なんだ。

ナァンテ言うと、またまたこんな声が・・・

「ヒザってまっすぐがいいんですか?
ワタシ、
少し内側に向けて使うのが良い
って思って意識的にそうしていました。
親指にシッカリ体重を乗せてヒザを締めて※って」

※親指を意識的に使いながらヒザを締めて・・・とやっていたら、
非常にヒザを壊しやすいから要注意だ。


「僕も。
タンゴのときなんか、
とくにヒザの向きを内に使うことを意識していましたし、
スローでも、ヒザを使うときに
“割れないように”気をつけていたんですが」

ウ~ン、
コレがまずいんですよ・・・

まぁ言えば、ダンスにおいて
ヒザの向きは、

直接的にいらわない方が良いんだ。

(たとえ、ヒザが外に向いたらマズイ時に向くようでも、
ヒザを直接ひねるなどして改善しようとしない)

なぜなら、
(ひざが)内に向くときは、そうなるように
まずは
体幹部の変化(カラダの中の変化)があるからなんだな。
大切なのは、その

体幹部の変化と

ヒザの運動の連動
だ。

だから、
ヒザが外向くから、強制的・直接的に
「ヒザを内に向けましょ」なんて
短絡的アクションはかえってNGなんだ。

まとめよう。

ダンスにおいての

ヒザのあらゆる動きは

“結果”そうなるもの


だから、基本運動の 

蝶番(ちょうつがい)関節運動のみでOK


次回へ



      続く 第803話へ



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