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第1回 社交ダンスが上手くなるということ
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ところで、
声ってどうやって出されていると思う?

「前号の“本の抜粋”から少し想像できたわ。
(第794話参照)
すごくいろんな過程を経て(声は)出てくるみたいね」
「そうだね。(声を出すのに)
“胸部と横隔膜の筋肉を使う”なんて書いてあったけど、
ダンスでよく使う筋肉だよね」
「発声が良くなるとダンスも良くなるって話だもの。
使用する筋肉とかにつながりがあるんでしょ」

その通り!
なので、コレより、

声の出る仕組みを簡単にご紹介しましょう。
  
まず、
発声には、主に下記のような
身体の部分が関わってくるってことを押さえておこう。

胸筋(きょうきん) 
息を吐く為に周りから肺を圧迫する

横隔膜(おうかくまく)
いわゆる横隔膜呼吸で、
息を吐く為に下から肺を押し上げる筋肉肺の下にある  
 
声帯(せいたい)  
息が通過する際に振動して、音を作り出す

鼻腔(びくう)・
口腔(こうくう)・
咽頭(いんとう)・
胸腔(きょうくう)
音を拡大する。
音・言葉として整える。

さて、
一般的に“のど”とよばれている部位は、
解剖学的には咽頭(いんとう)と
喉頭(こうとう)に分かれているんだ。
咽頭(いんとう)は
鼻腔(びくう=鼻の穴の中の空洞部分)・
口腔(こうくう=口からのどまでの空洞部分)
につながる管(くだ)で、
喉頭(こうとう)は、
咽頭(いんとう)から枝分かれした
「気管」の入り口部分。
(うへェ~、図がないと分かりにくい!?)
位置は・・・ちょうど、そう、のどの出っ張りである、
いわゆるのど仏の辺りって言ったら分かり良いかな。

は、肺から出る
呼気(コキ=吐き出す息)を使って、
その喉頭(コウトウ)にある

“声帯”をブルブル振動させる

ことで生まれるんだよ。
声帯は、左右一対の粘膜でおおわれた

“ヒダ”で扉のような形をしているよ。

普段はこの声帯の扉は開きっぱなしなんだけど、
声を出す時だけピタッと締まるんだ。
もうチョイ詳しく言えば、
人が呼吸をしているときには、
声帯の扉が開いていて、
のどがリラックスした状態。
一方
声を出すときには、声帯の扉は閉じ
その閉じた扉部分に呼気が通ることで
(扉は)ブルブルと振動。
(なんと、1秒間におよそ
100回から300回も振動しているって話!?)
で、この音が“声の源”になっているんだな。
この振動のみの音を、

喉頭原音(こうとうげんおん)と言うんだ。

この喉頭原音(こうとうげんおん)は
モチ、まだ “声”になっていない、ただの音だ。
で、どんな音かって言うと
響きのない“すきま風”の音?
ブーッてなブザーのような音?
聞いたことはないけれど、とにかく、
まだ聞こえない位の微かな振動音であり、
全然 “声”になっていないんだ。
(ただ、この振動音のあいだに、
声の強弱、高低など、
声の大体おおよそが決定されるんだ。
振動数が多いと高い声ってように、ね)


さて、その喉頭原音がカラダの中で、

共鳴増幅されると、

晴れて“声”となるわけ。
ちなみに
共鳴とは
「振動数の等しい物の一方を鳴らすと、
他も鳴り出すこと」
増幅とは「振り幅を大きくすること」
喉頭原音はおもに下記の四つの

共鳴腔(=きょうめいくう 人体中の空洞)

で共鳴増幅されるんだよ。

① 咽頭(いんとう)口腔(こうこう)、
鼻腔(びくう)および食道の間の筋肉性の袋状の管

② 口腔(こうくう)口からのどまでの空洞部分

③ 鼻腔(びくう)鼻の穴の中の空洞部分

④ 胸腔(きょうくう)肺を中心とする胸の空洞部分 


この共鳴腔(きょうめいくう)での

響かせ方によって

声の質が決まる
んだ。

つまりよい発声のためには、
音をうまく共鳴させる必要があるよね。
(そういや、しびれるような良い声ね
って人は響きがあるモンね)

以上が、声の出る仕組みをざっと紹介したんだけれど
さぁて、難しかった? 
ついて来れたかな?

それでは次回、

厳選・ダンス用・ボイトレ

の紹介に移ろう。



      続く 第796話へ



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