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第1回 社交ダンスが上手くなるということ
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以前、インストラクター・コースの面々に、
「声を出す練習」をさせていた時期があるんだ。
ダンス用簡単・ボイス・トレーニングってところかな。
え、なぜ、そんな必要があるのかって!?

ダンスの先生にとって「声」は

想像以上に大切なモノであるから


ってのが
理由、その1。
当時のインストラクター・コース用のレジメには、
こう記しているよ。

「ダンス教師にとって“声”は 
大いなる“宝”、有力な“手段”、
立派な音楽の“代用”です。
また、そうなるように
訓練を積まなければなりません」

「生徒は、先生である
“あなた”と言う存在から何かを感じ、学びます。
自分から発している“声”にも
自信が持てるようにならなければいけません」


うっへぇ~厳しい!?
でも、
欧米のとあるダンス先進国においても
「声」は重要視されているんだよ。
「良い発声ができるかどうか?」は
教師試験の課題になっているほど。
そう、良い「声」が出ないと、
ダンスの先生“失格”なんだ。
なぜなら、
その国では、ダンスのレッスン形態が
基本的にグループレッスンであるため、
(しかも、人数は多く、レッスン会場も広いんで)
まず、大きな声をクリアに出せないと、
務まらないってわけ。
また、
音楽の代わりにカウントで
(生徒を)踊らせるときでも、
生徒がその声を聴くことで
「気分が乗り、ヤル気になり」
「ダンスのテクニック
(高低・強弱・アクション・フィーリング)
を感じ取り」
「良いダンスが踊れる」
ようにならないと、お話にならないからだ。

さて、ダンス用ボイ・トレ
(ボイストレーニング)をさせていた理由、
その2は
ダンスレッスンを通し、
「声」の重要性に気が付いていたから

そして、
「ちゃんと良い声が出せる=

GOODな発声な人は、

ダンス・レベルも高い


(またはソウなる可能性大)!?」
(第787話参照)
ってことを、感じていたから。

どういうことかと言うと、
ダンスって、外から聴こえてくるサウンド=
“音”を表現すること、と定義するなら、

発声って

内から発する固有のサウンド

=“音”

=声の表現
よね?

で、その2つの行為には共通点が多いと気付いたわけ。
つまり、
外から入ってくる“音”の表現を
上達させる道(ダンスが上手くなる道)と、
内から発する“音”の表現を
上達させる道(発声が上手くなる道)とは
非常につながりがあるってことだ。

てなワケで、
話を元に戻しまして、
インストラクター・コースでの簡単ボイトレに入る前の、
各人の現時点での「発声チェック」として、
第785話のようなカウント診断をやったのね。
しかも、いろんな種目の。
して、結果は・・・
イヤァ~想像以上に難しかったようで。
みんな、意外なほど“声”が前に出ないんだ。
しかも、音楽に合わせて、となったらテンデダメ。
「そんな声でカウントを言ったら、
踊れる人でさえ、踊れなくなっちゃう(笑)」
ほどだったんだ。
コレにはみんな少なからずショックだったよう…。

そのときの生徒さん談
「日頃、こんなにちゃんと

声を意識して出したことなんて、

ナイです」


「ホント! 
声を出さない日なんてないのに。
しょっちゅう、しゃべっているのにね」


そう!みんな意識したことがないんだよね、
自分の声を。
ある生徒さんが言った。

「ワタシ、自分の声、
キライなんです。
あるとき、ビデオでの自分の声を聞いて、
ビックリしたんです。
(声が)やたら、高くって。
せわしなくって」


すると、他の生徒さんから
「わたしも」「ぼくも」・・・

「じゃぁ、自分の声が好きって言う人は?」
と尋ねると、なんと、ゼロ!?

で、ワタシは伝えたわけ。
「声って変化できるものなのよ。
しかも、“質”ごと替えることだってできる。
なぜって、声を出すのは筋肉の作用でもあるから」

「モチロン、ナニもしなかったら、
勝手に声は変化することはない。
でも、訓練すれば誰でも
“魅力的な自分の声”に出会えることは可能よ。
しかもその訓練は、

ダンスが上手くなるための訓練と

非常にリンクしている
わ。

だから、この(インストラクター)
コースで取り上げたのよ」

「みんなは声を出すプロになるわけではないから、
専門的に発声訓練をヤル必要はない。
『社交ダンスが上手くなること』
に主点をおきながらの
コレだけやればOK!ってなものの、
簡易バージョンでいいからね・・・」


ってことでの、厳選・ダンス用・ボイトレ
読者の皆さんも次回より、
チョイ、やってみましょうか・・・・



      続く 第793話へ



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