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エクササイズ&プラクティス集へ
第761話の続き。
(グループレッスンの登場人物紹介)
「今、かかっていた音楽※、難しいかしら?」
とジュンコ先生。
※Sammy Davis Jr.の Here I’ll Stayという曲
Casa musicaの「Ballroom Stars voi.1」に収録されている
ちなみにSammy Davis Jr. の曲は、
クイックステップなどダンス音楽によく使われているよ。
「難しいと思う人は手を上げてみて」
の声に、パラパラと手が上がる。
ノリタケ君、真理以外にも、
坂田さん、ケイコさん、カナちゃん、
佐藤さん、ハナコさん・・
結構多い。
「じゃぁ、
それほど気にならないって人は?」
千恵子さん、トシ子さん、
紀子さん、平田さん・・
と、音楽には造詣が深い千恵子さんが口を開いた。
「この声は、
サミー・デイビス・ジュニアですよね?
ジャズシンガーの」
ジュンコ先生がニコニコしてうなずくと、
田島さん
「あ、やっぱり!?
ソウかなぁとは思って聴いていたのですが。
まさか、彼の歌声でスローを踊るなんて
思わないから、びっくりです。
いやぁ、良い音楽、
それに良い声ですよねぇ?」
感動しきりといった感じだ。
カナちゃんが不思議そうに聞く。
「その、
サミーなんとかって言う人は、
有名なんですか?」
と聞くと、
ナンデモ物知り・田島さん、
「知る人ぞ知る、
大エンターティナーですよ。
ラスベガスでワンマンショーが
できるほどの超一流、
あのフランクシナトラに並ぶとも、
勝るともいえる・・・といったところです。
日本では、昔、そう、
大阪万博の頃のテレビのCMで
ウィスキーを片手に『コンコンチコン』と、
不思議なリズムを口ずさむブラックの男性、
で一躍有名になった・・・」
と、平田さんが声を上げる。
「サントリー・ホワイトですな(笑)
日本にはなじみの薄い
『ノリ』(乗り)を日本人に広めた
功労者といわれていますな。
ジャズに関しては詳しくはないが、
サミー・デイビス・ジュニアという名前だけは
知っています」
と、田島さん
「彼は、ジャズ以外でも何でも歌えるし、
すごく上手いんです。
日本の民謡でも歌えそうな勢いでね、
それに、世界一流の声帯模写。
あ、そうそう、ダンスもうまいんですよ。
タップダンスにいたっては全米No.1を争うほど。
本当に根っからのエンターティナーなんですよ」
カナちゃんは、
へぇ~という感じで聞いている。
と、ハナコさん
「粋な音楽で、
良い感じですね、ジャズって。
でも踊るとなったら、難しいです」
と言い出した。
ジュンコ先生が口を開いた。
「“粋な音楽”・・・ソノとおりね。
スロー・フォックトロットは優雅というより
“粋”に
“スタイリッシュ”に
踊ってみてほしいということで、
コレを選曲しているのよ」
そしてみんなの方へ向き直り
「いい?こういう
『通の人が好みそうな根っからのジャズ音楽』
という感じの曲で踊ってみることで、
自分のダンス力がチェックできるのよ。
カラダの中から踊っているか
外側だけで踊っているかの」
「踊ってみて
『心地良いなぁ』とか
『すごく良い音楽ね』とか
『楽しいわ』とかって感じられたら、合格。
インナーマッスルを活性化させ、
カラダの中から
ダンスができている証拠なの。
反対に
『つまらないな』
『難しいな』
って時は、
外側だけで足を悪い意味で使って動いている、
可能性大よ。
つまり、
ただ、音楽を耳で聞いて、
足でステップを踏んで、
というダンスだったら、
このような音楽は、
ものすごくタイミングの取りにくい、
踊りにくい曲ってことになっちゃうのね」
ハナコさんはなるほどという
素直な感じで聞いていたが
「先生、それなら早く
ステップの順番を覚えてしまわないとダメですね。
私、足のことばっかり考えていたから、
音楽を聴く余裕なんてありませんでした」
と言い出した。
するとジュンコ先生、
「ソウね(笑)
でも、そのうち、
『ダンスとは音楽を感じて聴いて、
カラダの中から踊るもの』
という習慣がついたなら、
ステップを覚える段階から、
変わってくるでしょうね。
(ステップを覚える段階から)
インナーマッスル使用、
ソレをこれからの目標とすればいいわ」
そして
「みんなも今回の目標にして欲しいの。
粋なジャズ音楽で楽しく踊れることを。
つまり、
カラダの中から踊ることを。
スロー・フォックストロットは
ソレがとても勉強しやすい種目だからね」
ノリタケ君と真理は深くうなずいた・・・
続く 第763話へ
いつも 応援クリック ありがとうございます。
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とても励みになっています。(ジュンコ)
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とジュンコ先生。
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Casa musicaの「Ballroom Stars voi.1」に収録されている
ちなみにSammy Davis Jr. の曲は、
クイックステップなどダンス音楽によく使われているよ。
「難しいと思う人は手を上げてみて」
の声に、パラパラと手が上がる。
ノリタケ君、真理以外にも、
坂田さん、ケイコさん、カナちゃん、
佐藤さん、ハナコさん・・
結構多い。
「じゃぁ、
それほど気にならないって人は?」
千恵子さん、トシ子さん、
紀子さん、平田さん・・
と、音楽には造詣が深い千恵子さんが口を開いた。
「この声は、
サミー・デイビス・ジュニアですよね?
ジャズシンガーの」
ジュンコ先生がニコニコしてうなずくと、
田島さん
「あ、やっぱり!?
ソウかなぁとは思って聴いていたのですが。
まさか、彼の歌声でスローを踊るなんて
思わないから、びっくりです。
いやぁ、良い音楽、
それに良い声ですよねぇ?」
感動しきりといった感じだ。
カナちゃんが不思議そうに聞く。
「その、
サミーなんとかって言う人は、
有名なんですか?」
と聞くと、
ナンデモ物知り・田島さん、
「知る人ぞ知る、
大エンターティナーですよ。
ラスベガスでワンマンショーが
できるほどの超一流、
あのフランクシナトラに並ぶとも、
勝るともいえる・・・といったところです。
日本では、昔、そう、
大阪万博の頃のテレビのCMで
ウィスキーを片手に『コンコンチコン』と、
不思議なリズムを口ずさむブラックの男性、
で一躍有名になった・・・」
と、平田さんが声を上げる。
「サントリー・ホワイトですな(笑)
日本にはなじみの薄い
『ノリ』(乗り)を日本人に広めた
功労者といわれていますな。
ジャズに関しては詳しくはないが、
サミー・デイビス・ジュニアという名前だけは
知っています」
と、田島さん
「彼は、ジャズ以外でも何でも歌えるし、
すごく上手いんです。
日本の民謡でも歌えそうな勢いでね、
それに、世界一流の声帯模写。
あ、そうそう、ダンスもうまいんですよ。
タップダンスにいたっては全米No.1を争うほど。
本当に根っからのエンターティナーなんですよ」
カナちゃんは、
へぇ~という感じで聞いている。
と、ハナコさん
「粋な音楽で、
良い感じですね、ジャズって。
でも踊るとなったら、難しいです」
と言い出した。
ジュンコ先生が口を開いた。
「“粋な音楽”・・・ソノとおりね。
スロー・フォックトロットは優雅というより
“粋”に
“スタイリッシュ”に
踊ってみてほしいということで、
コレを選曲しているのよ」
そしてみんなの方へ向き直り
「いい?こういう
『通の人が好みそうな根っからのジャズ音楽』
という感じの曲で踊ってみることで、
自分のダンス力がチェックできるのよ。
カラダの中から踊っているか
外側だけで踊っているかの」
「踊ってみて
『心地良いなぁ』とか
『すごく良い音楽ね』とか
『楽しいわ』とかって感じられたら、合格。
インナーマッスルを活性化させ、
カラダの中から
ダンスができている証拠なの。
反対に
『つまらないな』
『難しいな』
って時は、
外側だけで足を悪い意味で使って動いている、
可能性大よ。
つまり、
ただ、音楽を耳で聞いて、
足でステップを踏んで、
というダンスだったら、
このような音楽は、
ものすごくタイミングの取りにくい、
踊りにくい曲ってことになっちゃうのね」
ハナコさんはなるほどという
素直な感じで聞いていたが
「先生、それなら早く
ステップの順番を覚えてしまわないとダメですね。
私、足のことばっかり考えていたから、
音楽を聴く余裕なんてありませんでした」
と言い出した。
するとジュンコ先生、
「ソウね(笑)
でも、そのうち、
『ダンスとは音楽を感じて聴いて、
カラダの中から踊るもの』
という習慣がついたなら、
ステップを覚える段階から、
変わってくるでしょうね。
(ステップを覚える段階から)
インナーマッスル使用、
ソレをこれからの目標とすればいいわ」
そして
「みんなも今回の目標にして欲しいの。
粋なジャズ音楽で楽しく踊れることを。
つまり、
カラダの中から踊ることを。
スロー・フォックストロットは
ソレがとても勉強しやすい種目だからね」
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