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チョット中休み エッセイvol.16 

踊る二人が生み出す空気感

~ベーシック・ルンバ講習②~


ルンバの講習の続きだよ。

踊っているとき相手と
心地よい空間=ポジションを作るには、

“触覚”を鍛えるべきという話から、

「触覚って
モノに触れたときに生じる感覚”
という意味なんだけど、
今回の場合、モノとは何を指すのか、わかるかな?」
と、生徒の皆さんに問うたわけ。
すると

「踊る相手のことでしょ?」

正解!
社交ダンスは相手と触れ合いながら
踊るもんだものね。
確かに。
「その他にもう一つあるんだけど
・・・わかるかな?」
の問いに対しては、
みんな、ン?
って感じで首をひねり始めたんだな。

そこで、わたしはこう言った。
「ヒントは、相手との触れ合い感覚にあるよ」
「ソレは(相手との触れ合い感覚は)

きつい直接接触より

ゆるやかで優しい間接接触

が良いのよね。
つまり手に触れるにも、
グッとか、ムギュじゃなくて、
ホワッとかフッとかがGOODなわけ。
また、ポジションを作るにも、
ガシッとか、カチッではなく、
フワッとかスーッが良い」

こう言っても、
一体何のことか分からないだろうからって
ワタクシ、目の前にいた女性と組んで
ベーシックポジションである、
クローズホールドで、実践して見せたんだ。
悪い例と良い例、2種類をやって見せる。
1つ目は、
手をグッとリキンで握り、
ガシッと組んだクローズホールド。
2つ目は
ホワッと手を取り、
ゆるやかにフワッとした感触で
組むクローズホールド。

どっちが良いかって、そりゃぁ一目瞭然だ。
みんなは2つ目のほうに軍配をあげたんだな。
で、すかさずワタクシの解説。

「良い例の方を、こう理解して欲しい。
相手と触れ合うときに、直接的ではなく

空気をはらんだような

空気に包まれたような

クッション感覚
があるってこと」

「踊っているときの、
相手との心地よい空間=ポジションって、

踊る二人が生み出す空気感

みたいなモンなのよね。
コレは、カタチではなく、動きから作られるものなの。
つまり
ポジションとはカタチではなく、
動きであり、
動きからポジションが生まれる

ってモンともいえるのよ」

ということで、上記、
触覚= “モノに触れたときに生じる感覚”の
モノが指すのは、“相手”以外に

空気・・・が正解!


で、講習は今回のテーマである
「相手と作る空間を楽しもう」
そのためには、どうしたら良いか?
の、ポイント整理に入っていったんだ。

ポイント

① ポジションはカタチではなく、動きである。
動きから空間ができる

② ポジションからポジションへの
つながり感覚を大切にする

③ 3つの空間(空気感)を意識し、
ポジショニングする

3つの空間とは
各自の内部空間と、
二人で閉じ込めた空間と、
周りの空間
このうち、

各自の内部空間が多彩だと

よりさまざまな空間を表現できる



以上を次回、詳しく説明しよう。



      続く 第759話へ



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