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特別シリーズ
社交ダンスが教えてくれたこと 人間美学そして哲学vol.7
インナー・コーチャー・ガイダンスの
具体例1
最高のコーチャーは自分自身!? 23
最後に、
インナー・コーチャーとめぐり会い、
そのガイダンスを受け入れ、
ダンス人生に変化を与えていく具体例を紹介しよう。
倉田雅子さん(仮名)39歳。
ダンス歴8年目。
競技経験なし。
ダンスにおける目標・・・
パーティに参加したときに楽しめるように、
全種目を一通りきれいに踊りたい。
はじまりは、
地元サークルのグループレッスンだった彼女。
「いろんな種目の
たくさんのステップを習えるし、
比較的男性も多いサークルだったので、
最初の2年ぐらいは十分満足していたわ。
でも、3年目ぐらいからかしら、
ステップばっかりで
テクニック的なことが習えない状況に、
なんだか物足りなくなってきたの」
もっと上手くなりたい一心で、
個人レッスンに切り替えたのだ。
サークルの先生(男性)の年齢は、
雅子と同じくらいか少し上。
かつて競技選手だったらしい。
その先生が経営しているスタジオに通うようになった。
個人レッスンになると、
さまざまなテクニックをたくさん習うことができた。
「好きなワルツを
本格的に教わったんだけど、
基礎からモノスゴク直された。
それまで、
どんなにいい加減に踊ってきたか、
思い知らされたわ」
スタジオには、
たくさんの競技選手が出入りしていたため、
彼女は刺激を受けていく。
「みんな、上手なの。
ホールドがきれい。
ネックもスッと伸びて。
あんなふうに踊れるようになりたいって
強く思った」
彼女は熱心に習い、
ドンドン変化していった。
そんなある日、事件が起きた。
久しぶりに参加したあるパーティ会場で、
以前サークルで一緒だった男性と会い
一緒に踊ったのだ。
先輩にあたる彼は、
もう今はサークルをやめていたが
まったくの初心者だった彼女に
手ほどきをしてくれた人でもあった。
ワルツ、タンゴ、そしてルンバと、
3曲踊り終わった後、
その男性はこう言った。
「なんだか、ダンス、変わったねぇ」
彼女はどんな風に変わったのか
正直に言って欲しいと告げた。
彼女は期待した。
「上手くなっていたんでびっくりした」
という風な言葉を。
ところが、
男性からの答えは意外なモノだった。
「以前はもっと
柔軟だったように思うけど。
硬く感じるから、
ちょっとリードしにくいな・・」
気を遣ってか、多くは言わないが、
「上手になっているどころか、
下手になっている」
という男性からのフィーリングに、
彼女はひどくがっかりした。
なぜだろう?
と彼女は考えた。
「思い当たったのは
『コーチャーとの相性が
良くないのかも知れない』
ってこと」
実は、習うことに
少々新鮮味を感じなくなっていたときだった。
サークル時代から、
その先生にしか習っていなかった彼女は、
「他にも良い先生はいるはずだ」
ソウ思い、
先生を替える決意をした。
彼女が次なるコーチャーに選んだのは、
現役の競技選手だった。
歳は彼女よりもウンと下だろうが、
上手くなるためにはそんなこと気にしていられない。
旬なテクニックを駆使し、
スピードを上げて
踊ってくれる先生のレッスンは楽しいもので、
最初は大いに満足であったが、
そのうち気がかりかことが起こってきた。
「ホールドでひっかかってしまって、
ナカナカ先に進めなくなったの。
先生から
『顔が近い』
『もっとシッカリ自分でホールドを張って』
『テンションをもって』
ソレばっかり注意を受けるの」
がんばって言われたようにすると、
先生からはOKが出るが、
腰が痛んだ。
そのうちひざも痛くなってきた。
悩んだ雅子はまたスタジオを替えた。
それからいろんなスタジオの先生を転々。
その間、上手くなったり、
ならなかったりしながら
あっという間に5年ほどが過ぎた。
依然、彼女のホールドの問題は、
解決できていなかった。
先生からOKが出て、
自分で鏡を見ても
きれいなホールド・ポイズをしようとすると、
腰が痛くなる。
首もこってくる。
突然やってくるヒザの痛みも怖かった。
雅子は上手くなりたい気持を
あきらめてはいなかった。
しかしそのためには、どうしても
“問題”をどうにかしないといけない…
なぜならカラダが
不快感を強烈に訴え始めていたのだ。
いつしか鈍い腰痛は慢性的なモノになっていた。
雅子は、
願った。
求めた。
「本当に良いホールドって、
どんなものなのかしら?
知りたい。
できるようになりたい」
それが“始まり”だった。
続く 第754話へ
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そのガイダンスを受け入れ、
ダンス人生に変化を与えていく具体例を紹介しよう。
倉田雅子さん(仮名)39歳。
ダンス歴8年目。
競技経験なし。
ダンスにおける目標・・・
パーティに参加したときに楽しめるように、
全種目を一通りきれいに踊りたい。
はじまりは、
地元サークルのグループレッスンだった彼女。
「いろんな種目の
たくさんのステップを習えるし、
比較的男性も多いサークルだったので、
最初の2年ぐらいは十分満足していたわ。
でも、3年目ぐらいからかしら、
ステップばっかりで
テクニック的なことが習えない状況に、
なんだか物足りなくなってきたの」
もっと上手くなりたい一心で、
個人レッスンに切り替えたのだ。
サークルの先生(男性)の年齢は、
雅子と同じくらいか少し上。
かつて競技選手だったらしい。
その先生が経営しているスタジオに通うようになった。
個人レッスンになると、
さまざまなテクニックをたくさん習うことができた。
「好きなワルツを
本格的に教わったんだけど、
基礎からモノスゴク直された。
それまで、
どんなにいい加減に踊ってきたか、
思い知らされたわ」
スタジオには、
たくさんの競技選手が出入りしていたため、
彼女は刺激を受けていく。
「みんな、上手なの。
ホールドがきれい。
ネックもスッと伸びて。
あんなふうに踊れるようになりたいって
強く思った」
彼女は熱心に習い、
ドンドン変化していった。
そんなある日、事件が起きた。
久しぶりに参加したあるパーティ会場で、
以前サークルで一緒だった男性と会い
一緒に踊ったのだ。
先輩にあたる彼は、
もう今はサークルをやめていたが
まったくの初心者だった彼女に
手ほどきをしてくれた人でもあった。
ワルツ、タンゴ、そしてルンバと、
3曲踊り終わった後、
その男性はこう言った。
「なんだか、ダンス、変わったねぇ」
彼女はどんな風に変わったのか
正直に言って欲しいと告げた。
彼女は期待した。
「上手くなっていたんでびっくりした」
という風な言葉を。
ところが、
男性からの答えは意外なモノだった。
「以前はもっと
柔軟だったように思うけど。
硬く感じるから、
ちょっとリードしにくいな・・」
気を遣ってか、多くは言わないが、
「上手になっているどころか、
下手になっている」
という男性からのフィーリングに、
彼女はひどくがっかりした。
なぜだろう?
と彼女は考えた。
「思い当たったのは
『コーチャーとの相性が
良くないのかも知れない』
ってこと」
実は、習うことに
少々新鮮味を感じなくなっていたときだった。
サークル時代から、
その先生にしか習っていなかった彼女は、
「他にも良い先生はいるはずだ」
ソウ思い、
先生を替える決意をした。
彼女が次なるコーチャーに選んだのは、
現役の競技選手だった。
歳は彼女よりもウンと下だろうが、
上手くなるためにはそんなこと気にしていられない。
旬なテクニックを駆使し、
スピードを上げて
踊ってくれる先生のレッスンは楽しいもので、
最初は大いに満足であったが、
そのうち気がかりかことが起こってきた。
「ホールドでひっかかってしまって、
ナカナカ先に進めなくなったの。
先生から
『顔が近い』
『もっとシッカリ自分でホールドを張って』
『テンションをもって』
ソレばっかり注意を受けるの」
がんばって言われたようにすると、
先生からはOKが出るが、
腰が痛んだ。
そのうちひざも痛くなってきた。
悩んだ雅子はまたスタジオを替えた。
それからいろんなスタジオの先生を転々。
その間、上手くなったり、
ならなかったりしながら
あっという間に5年ほどが過ぎた。
依然、彼女のホールドの問題は、
解決できていなかった。
先生からOKが出て、
自分で鏡を見ても
きれいなホールド・ポイズをしようとすると、
腰が痛くなる。
首もこってくる。
突然やってくるヒザの痛みも怖かった。
雅子は上手くなりたい気持を
あきらめてはいなかった。
しかしそのためには、どうしても
“問題”をどうにかしないといけない…
なぜならカラダが
不快感を強烈に訴え始めていたのだ。
いつしか鈍い腰痛は慢性的なモノになっていた。
雅子は、
願った。
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どんなものなのかしら?
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