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エクササイズ&プラクティス集へ
ジュンコ先生の
スローフォックストロットのレッスン。
二人組になって、
スタート時における
仙骨&胸骨のペア使い
の練習が行われている。
「予備足の左足を振り出す前に、
仙骨を前に傾かせ
胸骨を前方やや上にあげて・・・
(第722話参照)
そう、そんな感じでいいわ」
和夫と真理の練習を見ながら、
OKサインを出すジュンコ先生。
真理はニコニコしながらこう言った。
「すごくリードがわかりやすいです」
和夫の感想。
「(スタートを切るとき)
“ネクタイをもっと
前に出していくように”
(第718話参照)
というアドバイスを
受けたことがあったんですが、
胸骨の操作のことだったんですね」
「そうね。
胸骨は本当にネクタイの形をしているしね。
(第695話参照)
ただ、胸骨を前に出していくだけだと、
どうしても突っ込んでしまいがちね。
そこに、仙骨の操作と、
大腰筋の操作が加わって初めて成功するのよ」
(第474話参照)
と、ジュンコ先生が言うと、
和夫は、
「以前習った重心移動のことが
わかったように思います。
(第474話参照)
でも、こんなにホンの少しの
カラダの崩れが重心移動を生んで、
スタートのリードになるなんて、
すごい発見です」
「そう。
胸骨の動きはほんのすこしでOK。
そのほうが相手に伝わりやすいし、
重心移動におけるバランスがとりやすいのよ」
と、ジュンコ先生。
平田さんも声を上げる。
「よく、スタート時
『背筋が前へ行け!』
とも言われてきましたが、
背筋に焦点を合わせるより
胸骨のほうが分かりやすいですな」
すると、ソレを聞いていた坂田さんが
「でも、胸骨を動かすとは
なかなか難しいです。
胸全体を動かすのではなく、
“胸骨・限定”ですから。
かなり、器用に操作できないと無理ですね」
と、平田さんも言いだした。
「キレイに見せようと、
胸を張ったりして、
(胸に)力を入れていたら
到底できませんな」
ジュンコ先生は言う。
「ソウなの。
実はスタンダード種目の難しさはそこにあるの。
一流のダンサーほど、
胸に力を入れて
パンって張っているように見えるけど、
実はとっても柔らかく使っている。
胸の中のインナーマッスルは
決して固定されていないの」
「先生、
ソレって女性もソウですか」
カナちゃんが聞いてくる。
「もちろん!女性も
デコルテの中は
片時もじっとしていないのよ
常に動いているものなの」
そう言いながら、
ジュンコ先生は近くにいた、
森田さんと組んで
ホールドをやってみせるが、
「外から見ていると、
動いているように感じない。
ジーとキレイに
開いているだけのようなのに・・・」
と紀子さんが言う。
「じゃぁ、今度は本当に
胸の中の動きを停止してみましょうか」
と、ジュンコ先生。
すると、組んでいた森田さんが
「ウワッ、
全然さっきと違います。
呼吸をしていない人形のようで
コッチまで
息が詰まってきますね」
「見ていても、やはり、違います。
イキイキしていないですね」
紀子さんも納得したようだ。
「でも、やっぱり、
胸の中を動かすとか、
胸骨を動かすって、
特別に練習しないと難しいですよね」
と、カナちゃんが言うと、
みんなもソウだとうなずいている。
ジュンコ先生は微笑みながら、
「OK!では、
良い練習法を教えましょうか。
胸の中のインナーマッスル&胸骨
および、(背骨の)
胸椎の動きの練習にもなるわ」
ジュンコ先生はそう言って、
アル音楽をかけた。
みんなは、唖然!!
カナちゃんが声を上げた。
「先生。
この曲って・・・!?」
さて、ジュンコ先生は
いったいどんな曲をかけたんだろう?
続く 第724話へ
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二人組になって、
スタート時における
仙骨&胸骨のペア使い
の練習が行われている。
「予備足の左足を振り出す前に、
仙骨を前に傾かせ
胸骨を前方やや上にあげて・・・
(第722話参照)
そう、そんな感じでいいわ」
和夫と真理の練習を見ながら、
OKサインを出すジュンコ先生。
真理はニコニコしながらこう言った。
「すごくリードがわかりやすいです」
和夫の感想。
「(スタートを切るとき)
“ネクタイをもっと
前に出していくように”
(第718話参照)
というアドバイスを
受けたことがあったんですが、
胸骨の操作のことだったんですね」
「そうね。
胸骨は本当にネクタイの形をしているしね。
(第695話参照)
ただ、胸骨を前に出していくだけだと、
どうしても突っ込んでしまいがちね。
そこに、仙骨の操作と、
大腰筋の操作が加わって初めて成功するのよ」
(第474話参照)
と、ジュンコ先生が言うと、
和夫は、
「以前習った重心移動のことが
わかったように思います。
(第474話参照)
でも、こんなにホンの少しの
カラダの崩れが重心移動を生んで、
スタートのリードになるなんて、
すごい発見です」
「そう。
胸骨の動きはほんのすこしでOK。
そのほうが相手に伝わりやすいし、
重心移動におけるバランスがとりやすいのよ」
と、ジュンコ先生。
平田さんも声を上げる。
「よく、スタート時
『背筋が前へ行け!』
とも言われてきましたが、
背筋に焦点を合わせるより
胸骨のほうが分かりやすいですな」
すると、ソレを聞いていた坂田さんが
「でも、胸骨を動かすとは
なかなか難しいです。
胸全体を動かすのではなく、
“胸骨・限定”ですから。
かなり、器用に操作できないと無理ですね」
と、平田さんも言いだした。
「キレイに見せようと、
胸を張ったりして、
(胸に)力を入れていたら
到底できませんな」
ジュンコ先生は言う。
「ソウなの。
実はスタンダード種目の難しさはそこにあるの。
一流のダンサーほど、
胸に力を入れて
パンって張っているように見えるけど、
実はとっても柔らかく使っている。
胸の中のインナーマッスルは
決して固定されていないの」
「先生、
ソレって女性もソウですか」
カナちゃんが聞いてくる。
「もちろん!女性も
デコルテの中は
片時もじっとしていないのよ
常に動いているものなの」
そう言いながら、
ジュンコ先生は近くにいた、
森田さんと組んで
ホールドをやってみせるが、
「外から見ていると、
動いているように感じない。
ジーとキレイに
開いているだけのようなのに・・・」
と紀子さんが言う。
「じゃぁ、今度は本当に
胸の中の動きを停止してみましょうか」
と、ジュンコ先生。
すると、組んでいた森田さんが
「ウワッ、
全然さっきと違います。
呼吸をしていない人形のようで
コッチまで
息が詰まってきますね」
「見ていても、やはり、違います。
イキイキしていないですね」
紀子さんも納得したようだ。
「でも、やっぱり、
胸の中を動かすとか、
胸骨を動かすって、
特別に練習しないと難しいですよね」
と、カナちゃんが言うと、
みんなもソウだとうなずいている。
ジュンコ先生は微笑みながら、
「OK!では、
良い練習法を教えましょうか。
胸の中のインナーマッスル&胸骨
および、(背骨の)
胸椎の動きの練習にもなるわ」
ジュンコ先生はそう言って、
アル音楽をかけた。
みんなは、唖然!!
カナちゃんが声を上げた。
「先生。
この曲って・・・!?」
さて、ジュンコ先生は
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