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エクササイズ&プラクティス集へ



(第666話の続き)

ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットのレクチャー、
フットワークのお話が一段落。


と、

「先生!」

手を上げたのは、
またまたノリタケ君だ。

「スロー・フォックストロットを踊るとき

“みぞおちから脚”を

すごく意識しているんですが

どうも上手くいかない
のです」



“みぞおちから脚”の筋肉とは、
おなじみのインナーマッスル

大腰筋のことだが。

(第23話参照)



「どんなふうに
上手くいかないのかしら?」
と、ジュンコ先生。



「ソレが・・・
自分では良くわからないんですが。
カラダの中を感じて、
カラダの中から脚を操作して、
ってやっている割には、

気がついたら脚に

すごく力が入っている
んです。

この間習った“過集中”のクセかな?

(第647話参照)
と思ったのですが、
それだけでもないようで」

と、歯切れの悪い感じだ。



ジュンコ先生の指示で、
ノリタケ君は、
スローのベーシックを試みる。



じっと観察するジュンコ先生。
みんなの方に向き直り、
「ノリタケ君の動きを見て
気がついたところのある人は
いるかな?」



ノリタケ君の友人である
和夫がすぐに手を上げ
「ノリタケ君のもともとの
体型がソウなのかもしれないけれど、
腰がズっているというか、

抜けて見えるのですが」




すると、今度は平田さん
「ワタシは、
ホールドが気になりますな。

ヒジが落ちているし、

それに、
後ろに引き過ぎているというか、

ホールドがはだけすぎ

(両手を開けすぎて)いるようですが。
もっと締めたほうが
いいのではないですかな?」




坂田さんは
「僕もなりやすいんですが、

アゴがあがっているのが

気になりました」




うなずきながら聞いていた
ノリタケ君、苦笑しながら、
「僕、すごいカッコウで
踊ってるんですね。
なんか、恥ずかしくなってきました。
“みぞおちから脚”のことばかり、
気にしている場合ではないですね」




それを聞いたジュンコ先生は言った。
「ソウではないわ、
ノリタケ君。

全部、問題はつながっている

と思うの。
ノリタケ君の踊っている様子から

腰が抜ける

ホールド、ひじが落ちて、

後ろにヒジが引ける

アゴが上がる


ことと、
みぞおちから脚を意識していても、

脚に力が入ってしまう

ことは
みな、同じ問題から
派生して生まれてきているように、
見受けられたわ」



ノリタケ君、???という感じだが、



「今のノリタケ君の症状は、
早い話、

カラダの中のネットワークが

可動していない
って感じなのよ。

つながっていないの。
脚、腰、アバラ、腕、頭部みんなバラバラで、
それぞれががんばって動こうとしているわ。
そんな中、大腰筋を作動させてと試みても、
カラダが『危ない!』って
ストップをかけている状況ね」

「こういう症状の人は、
ノリタケ君以外にもとっても多いのよ」
ジュンコ先生はそう言ってから、

「ノリタケ君、
ダンスしていて腰、痛くはないかな? 」



ノリタケ君は少し考えてから
「え~、スタンダードでは
あまりまだ分からないのですが、
ルンバとかチャチャチャで、
腰やヒザが痛いなと
思うことが何度かありました」




ジュンコ先生は、
「少し診断させてね」
といい、ノリタケ君のアル部分を触り、

「たぶん、ここね。
ノリタケの

ウィーク・ポイントは。

ここが締まっていないから、
カラダがバラバラになって
インナーマッスルが
使いにくい状況になってる
の」



ジュンコ先生が触れた部分、
それは、

アバラ骨の下部

(みぞおち辺り)

だった・・・。



      続く 第676話へ



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