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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.1
フレグランスの性質を知ろう!
~社交ダンサーのための香りの教養⑤~
社交ダンサーのためのフレグランス講座
の第3回目・・・
では、
押さえておくべき
フレグランスの性質を
第668話のスタジオ勤務時代のお話の中で出てきた
番号に照らし合わせてみてみよう。
① 「だんだん(ニオイが)
キツクなってくるみたいで・・・」
順応性がある
嗅覚は順応性が高い。
んで、毎日同じ香りをつけていると、
嗅覚が慣れちゃって
マヒ状態になっちゃうのよね。
そうすると、ちゃんと香っていても本人は
「あれ?ニオイがしない。
もうちょっとつけた方がいいのかな」
と、
使用量が次第に増えてきて
挙句の果て
“香水プンプン”になっていても気が付かず
アララ、香害を撒き散らすことに。
対策としては・・・
お気に入り3種類ぐらいの
フレグランスを持っていて、
同じモンバッカリはつけないようにする。
デコルテにつけないように気をつける。
(始終、ニオイをかぐことになるため、
一気にマヒ状態になるから)
② 「あまり好ましくない香り」
個人性がある
香りは好き嫌いがハッキリ現れるモン。
自分の好きな香りだったら、
癒されたり、活力がわいたり・・
プラスの方向に働くけれど、
反対にキライな香りはもうダメ。
結構なストレスになってしまうんだな。
ちなみにフレグランスを選ぶ際も
「どんなに流行の香水であっても、
店員に勧められても、
それが自分にしっくりこなければ
使わないほうがいいのですよ」
とはパヒューマー(調香師)のアドバイス。
それほどにフレグランスは
個人的なものなんだな。
ってことで、いずれにしても
至近距離・触れ合って踊るダンスシーンでの
「フレグランス・ナルシスト的使用」は
気をつけなきゃいけないよね。
対策としては・・・
香りには系統があるんよね。
(第669話参照)
その中でも、万人受けするものを選ぶのも手。
また、万が一、相手・周りが
好きな香りでないかもしれないけれど、
コレを付けたい!ってのがある人は、
フレグランスの種類をわきまえて使用すること
(第669話参照)
フレグランスのつける場所を考えること
(第670話参照)
季節によって、
つけるフレグランスを調整すること
(第670話参照)
つまりは、
香りのマナーを知れば、
大丈夫でしょってこと。
コレは、メッチャ大切なんで、
前号までのを読み返していただきながら
香害の出ない“健全フレグランス”を目指してね。
③ 「残り香が・・・」
残香性がある
つまりは、一度つけた香りは、
瞬時に除去するのが難しいってこと。
一緒に踊ったお相手に、
残り香がひつこく残っちゃう、
なんてこともありうるんだ。
(残り香が)
自分の好きな香りだったらいいけどね、
ソウじゃないときは、ヤッパ、ヤダモンね。
この辺の解決は、
上記、個人性のところで言ったように、
香りのマナーが必要でしょ。
さて、ここで一つ
お勉強して欲しいこと・・・
香りは時間の経過と共に
変化していくもんなんだ。
これを「香り立ち」というんだけど、
ご存知かな?
1つのフレグランスには
様々な香料がブレンドされているんだ。
で、それぞれの香料が揮発する時間が異なる。
だから、そういう変化が生まれるんだ。
時間による香り立ちの変化は、
「トップノート」、
「ミドルノート」、
「ラストノート」の3段階あるんだよ。
※ノートとは香調のこと。
香調とは香りの調子。特徴。
トップノート
つけてから5分ぐらい
最初に香り立つ部分。
いわば香りの第一印象の部分。
アルコールと共に
香るので少しきついと感じるかも。
ミドルノート
つけてから30分~2時間くらい。
花の香りなど、
その香りのタイプの中心をなす香料が香る。
香りの中心部分なんで、
別名ハートノートとも。
ラストノート
つけてから2時間以上たって
香りが消えていくまで。
余韻として残る部分。
つける人の体臭ともなじみ、
厚みや持続性をもつ。
ってここで問題の、
残り香はラストノートのことだったのよね。
④ 「記憶として
インプットされちゃっている」
想起性がある
香りは、過去に出会ったことのある
同じ香りに出会うと
「ア、 あのときのあの香りだ!」って、
思い出しやすいモンなんだ。
人によっては、忘れていたシーンまで
鮮明に浮かんできて、
ナンテこともあるらしい。
おまけに “感情”とともに覚えているモンで
もし、その香りに
良い思い出が引っ付いていると、
うれしい気分になって
いやぁな思い出だと、
気分が滅入ってくる・・・
って言うのも本当なんだな。
なぜ、そんなことになるのかっていうのは
脳みその仕組みらしいんだけどね。
何しろ嗅覚って動物的本能の部分。
素直に反応するからねぇ。
一緒に踊った相手が
ものすごく踊りやすくて
オマケに良い香り、だったりしたら、
その人の香りごと、
好印象として脳みその刻印されるってわけ。
もちろんその逆もアリなんで、難儀だよぉ。
コレを機会に、前号までの知識を用い、
正しいフレグラスンスの使い方をぜひ!
ってことで、
さて、次回は、
男性ダンサーの方へ
フレグランスのススメのお話です。
至近距離で踊るダンスだからこそ、
考えてみて欲しいのよねぇ。
続く 第672話へ
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~社交ダンサーのための香りの教養⑤~
社交ダンサーのためのフレグランス講座
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では、
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フレグランスの性質を
第668話のスタジオ勤務時代のお話の中で出てきた
番号に照らし合わせてみてみよう。
① 「だんだん(ニオイが)
キツクなってくるみたいで・・・」
順応性がある
嗅覚は順応性が高い。
んで、毎日同じ香りをつけていると、
嗅覚が慣れちゃって
マヒ状態になっちゃうのよね。
そうすると、ちゃんと香っていても本人は
「あれ?ニオイがしない。
もうちょっとつけた方がいいのかな」
と、
使用量が次第に増えてきて
挙句の果て
“香水プンプン”になっていても気が付かず
アララ、香害を撒き散らすことに。
対策としては・・・
お気に入り3種類ぐらいの
フレグランスを持っていて、
同じモンバッカリはつけないようにする。
デコルテにつけないように気をつける。
(始終、ニオイをかぐことになるため、
一気にマヒ状態になるから)
② 「あまり好ましくない香り」
個人性がある
香りは好き嫌いがハッキリ現れるモン。
自分の好きな香りだったら、
癒されたり、活力がわいたり・・
プラスの方向に働くけれど、
反対にキライな香りはもうダメ。
結構なストレスになってしまうんだな。
ちなみにフレグランスを選ぶ際も
「どんなに流行の香水であっても、
店員に勧められても、
それが自分にしっくりこなければ
使わないほうがいいのですよ」
とはパヒューマー(調香師)のアドバイス。
それほどにフレグランスは
個人的なものなんだな。
ってことで、いずれにしても
至近距離・触れ合って踊るダンスシーンでの
「フレグランス・ナルシスト的使用」は
気をつけなきゃいけないよね。
対策としては・・・
香りには系統があるんよね。
(第669話参照)
その中でも、万人受けするものを選ぶのも手。
また、万が一、相手・周りが
好きな香りでないかもしれないけれど、
コレを付けたい!ってのがある人は、
フレグランスの種類をわきまえて使用すること
(第669話参照)
フレグランスのつける場所を考えること
(第670話参照)
季節によって、
つけるフレグランスを調整すること
(第670話参照)
つまりは、
香りのマナーを知れば、
大丈夫でしょってこと。
コレは、メッチャ大切なんで、
前号までのを読み返していただきながら
香害の出ない“健全フレグランス”を目指してね。
③ 「残り香が・・・」
残香性がある
つまりは、一度つけた香りは、
瞬時に除去するのが難しいってこと。
一緒に踊ったお相手に、
残り香がひつこく残っちゃう、
なんてこともありうるんだ。
(残り香が)
自分の好きな香りだったらいいけどね、
ソウじゃないときは、ヤッパ、ヤダモンね。
この辺の解決は、
上記、個人性のところで言ったように、
香りのマナーが必要でしょ。
さて、ここで一つ
お勉強して欲しいこと・・・
香りは時間の経過と共に
変化していくもんなんだ。
これを「香り立ち」というんだけど、
ご存知かな?
1つのフレグランスには
様々な香料がブレンドされているんだ。
で、それぞれの香料が揮発する時間が異なる。
だから、そういう変化が生まれるんだ。
時間による香り立ちの変化は、
「トップノート」、
「ミドルノート」、
「ラストノート」の3段階あるんだよ。
※ノートとは香調のこと。
香調とは香りの調子。特徴。
トップノート
つけてから5分ぐらい
最初に香り立つ部分。
いわば香りの第一印象の部分。
アルコールと共に
香るので少しきついと感じるかも。
ミドルノート
つけてから30分~2時間くらい。
花の香りなど、
その香りのタイプの中心をなす香料が香る。
香りの中心部分なんで、
別名ハートノートとも。
ラストノート
つけてから2時間以上たって
香りが消えていくまで。
余韻として残る部分。
つける人の体臭ともなじみ、
厚みや持続性をもつ。
ってここで問題の、
残り香はラストノートのことだったのよね。
④ 「記憶として
インプットされちゃっている」
想起性がある
香りは、過去に出会ったことのある
同じ香りに出会うと
「ア、 あのときのあの香りだ!」って、
思い出しやすいモンなんだ。
人によっては、忘れていたシーンまで
鮮明に浮かんできて、
ナンテこともあるらしい。
おまけに “感情”とともに覚えているモンで
もし、その香りに
良い思い出が引っ付いていると、
うれしい気分になって
いやぁな思い出だと、
気分が滅入ってくる・・・
って言うのも本当なんだな。
なぜ、そんなことになるのかっていうのは
脳みその仕組みらしいんだけどね。
何しろ嗅覚って動物的本能の部分。
素直に反応するからねぇ。
一緒に踊った相手が
ものすごく踊りやすくて
オマケに良い香り、だったりしたら、
その人の香りごと、
好印象として脳みその刻印されるってわけ。
もちろんその逆もアリなんで、難儀だよぉ。
コレを機会に、前号までの知識を用い、
正しいフレグラスンスの使い方をぜひ!
ってことで、
さて、次回は、
男性ダンサーの方へ
フレグランスのススメのお話です。
至近距離で踊るダンスだからこそ、
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