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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.1 

香水の種類と系統

~社交ダンサーのための香りの教養③~


社交ダンサーのためのフレグランス講座
の第1回目 

香水の種類と系統 ね

香水とフレグランスとどう違うの?
「フレグランス」とは、
香水(法的には化粧品に属し
薬事法の管轄下になる)を含め
ルームフレグランス(法的には雑貨)などの
幅広い香りモノ商品を指すんだ。
ただし、ここでは
香水と同じあつかいをしていますんで、
よろしく!
 
まずは、

香水の種類

香水って、
何種類(ものによっては何十種類)かの香料を
ブレンドしてソレを、
アルコールや蒸留水などで
濃度を薄めて作ってあるわけ。
で、
香料の割合が高い
=アルコール分量が低い
=濃度が濃い
=純粋に近いモノ
から順に、
4つの種類に分類されているんだ。

濃度が濃いものほど

香りの持続時間も長く
なり、

お値段も高くなるんだよ。
(ただし、濃度や持続時間はメーカーや
香水の種類によっても違いがあり、
判断基準も特に決まってはいない。
ここに載せている濃度や時間は、
おおよその参考と考えてね)


パルファム(PARFUM)   
      
持続時間 5~7時間程度

そもそも、本当の意味で
「香水」って言われるのは
一番純度の高いコレのこと。
香料の割合が最も高く、
香りに深みと豊かさが感じられる。
持続時間も長いため、つける量は少しでOK。
ダンスシーンでのつけすぎに要注意! 


オー・デ・パルファム(EAUdePARFUM) 
   
持続時間 5~6時間程度

パルファムに近い品質なのに
価格がお手頃なので人気。
パルファムのような濃厚な香りを敬遠する人は
こちらがおすすめだ。
持続時間も長いのでダンスシーンにはいいかも。
ちなみに、ヨ-ロッパでは
夜用の香りとして親しまれている。 
 

オー・デ・トワレ(EAUdeTOILETTE) 
    
持続時間 3~4時間程度

ソフトな香り立ちなので、気軽に楽しめる。
朝つければ午後ほんのり香る程度で、
昼の香水として親しまれているよ。
さりげなく香らせたい方や香水初心者にオススメ。
ダンスシーンでの
フレグランス・デビューにもいいかも

なお、日本で一番売れているのがこのタイプとか。
 

オー・デ・コロン(EAUdeCOLOGNE)  

持続時間 1~3時間程度 

濃度が最も低く、
香りが爽やかで軽いものが多いため、
濃厚な香りが
苦手な人も気軽に使うことができる。
ただし、濃厚な香りを嫌う男性用や、
ライト感覚の女性用の中では、
あえて
オーデコロンの濃度で作ってる香水
もあるため、
その辺のモンが
ダンスシーン使用ではねらい目かも。
男性ダンサーも「なにかつけてみようかなぁ」
って気持ちになったときは
コロンからどうぞ。
ポイントは

「香水は点で、

トワレは線で、

コロンは面で」
つけることかな。

濃度が低くなるほど広くつけるというのが基本。


※「オーデ」(Eau de)はフランス語で
「水の」(Water of)という意味




次は、

香水の系統(ノート)

「香水の系統」は、
いろいろ意見や基準があるので
一概には言い難いンだけど。
大きくは下記3種類。


フローラル系統

フローラルとは花の香り。
ローズ・ジャスミンなどが代表的なノートよね。
女性の香水の約半分が
この系統に属しているんだな。
明るさと華やかさ・・
フローラルはホンマ女性らしいって印象。
フローラル系の中でも、花束のような
“フローラルブーケ”は最も伝統的。
レディースの歴代名香のほとんどが、
そのフローラルブーケだとか。
(ジャン・パトゥの「ジョイ」など)
普通のフォーマルなシーンではソレこそ
“花丸”のエレガントな香りだが
甘い香りのものが多いため、
ダンスシーンではチョイ気遣いが必要かも。
男性が「むせてしまう・・・」
となっては気の毒。
つけすぎ・つける部位には注意!
(部位に関してのマナーは後日講座で)
  

シプレー系統

シプレーは、苔(コケ)から抽出される香料。 
深みがあり格調高く
知的な雰囲気を演出してくれる。
ラストノートに登場することが多い
落ち着いた香りで、
これが軸になるとクラシックな
メンズフレグランスというイメージも強いため、
男性ダンサーにもお奨めだ。
リラックス効果のあるさわやかなタイプも多く、
ユニセックス的。
周りにも安心感を与える香りなため
ダンスシーンでは安全な系統かも。
女性用シプレー系の名香は、
ゲランの「ミツコ」とか・・・知ってる?


オリエンタル系統

エキゾチック・オリエンタル系の香りで
東洋の神秘的な雰囲気を持つ。
オリエンタル系統はムスクや
アンバーなどの動物的な香り。
香木などの癒し系のお香によく使われ、
ゴージャスでセクシーな印象を演出できる。
ただし重厚で濃厚な香りなものも多いため、
お相手をクラクラさせないように、
ダンスシーンでは気をつけて。
やはり、つけすぎ・つける部位には要注意だ。
(部位に関してのマナーは後日講座で)
オリエンタル・ノートの永遠の
名香といわれているのが
「バラ・ベルサイユ」
およそ250種類以上の天然香料のみを使用し、
合成香料を一切使用していない、
トビキリの香水だよ。
バラ・ベルサイユとは
「ベルサイユの舞踏会」の意味。
漫画・ベルサイユのばらとは関係ナシ。


他、ダンスシーンでいいかも・・・な系統は

シトラス系統

明るい元気なイメージ。
柑橘系の清涼感のある爽やかな香りで、
嫌がる人が少ない香りなため
ダンスシーンでは安心して使えるね。


グリーン系統

グリーン系統は爽快感があり落ち着いた印象。
草木緑の爽やかな香り。


ウッディ系統

ウッディは白檀や檜の香り。
落ちついたウッディ感が印象的。
癒しの感じがあり、
周囲に気にせず使いやすい。


フゼア系統

女性のフローラルにかわる、男性的な香り。
渋みと深みがある香りで紳士的なイメージ。
フゼア系はオークモス(コケの一種)、
ラベンダー、クマリン
(柑橘類の皮についている匂い成分)
などを特徴とした香り。
セクシー系とフレッシュ系がある。
特にセクシー系はつけすぎ厳禁! 
は男性も同様だ。
(男性のフレグランス扱いにおいては
後日講座で)


んで、最後に、
コレはあるアンケートによる、

苦手な香りランキング

で名前の上がった主な香水・・・
一応参考までに知っておくと、いいカモよ。
ベビードール 
ウルトラマリン 
カボテイーヌ
スイドリーム
エゴイスト
プワゾン
アリュール
ラッシュ 
甘いもの・濃厚なモノ・実は人気だけど、
付け過ぎな人が多いもの・・
が、並んでいるようね。

で、ジュンコ先生、愛用の香りは何か
・・・は、オイオイね

次回は、

実践・香水の付け方のマナーだよ。



      続く 第670話へ



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