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社交ダンス的・プロトコールのススメvol.1 

香害はダメ!

ダンスシーンでのフレグランス効果


~社交ダンサーのための香りの教養②~


ソレはまだ私が、
スタジオ勤務していた頃のお話。

時のマイリーダー(学連物語のニヒル君)
おば様のレッスンを終えて、
スタッフルームに引けてくるなり
ザーッ
ものすごい勢いで蛇口から水を出し、
手をゴシゴシ洗い出したんだ。
そして、わたしに
「ワイシャツの着替え、あるかな?」
(当時、リーダーは夫でもあった)
と聞いてくる。
ものすごく不愉快そうな表情だ。

ワタクシ
(ワイシャツの替えを)差し出しながら、
一体どうしたんだろうと思っていると、
彼は、手のひらに顔を近づけて
クンクンニオイながら
「アカン、まだ取れてへんわ」
と、顔をしかめ、
もう一度、ザーッ
で、一言。
「もう、勘弁してほしいわ」


理由が分かった・・・

“香水”だ。

彼がそのおば様の
レッスンを苦手とする理由は、
どうもそんなところにもあったようで。
実は、そのおば様、
いっつもソウらしいんだ。
つまりは、香水がキツイのよ。
しかも、
「なんか、

① だんだん(ニオイが)

キツクなってくるみたい
で。

最初はソウでもなかったから、
気にならんかったんやけど」

オマケに、
運の悪いことに彼にとっては、

② あまり好ましくない香りなようで、

「甘い香りで、むせてきて、
気分が悪くなってくるんや」

ソレを1時間ガマンして一緒に踊って、

その③ 残り香が、

手のひらやワイシャツにまで
残っちゃって・・・なわけ。
彼にとったら、エエ迷惑、
“こりゃ、

香害(こうがい)だぁ”ってところよね。

で、彼の脳みそには
「そのおば様=この香り」が

④ 記憶として

インプットされちゃっている
らしく、

「あの人のレッスン、気が滅入るなぁ」
と嫌がっちゃってるわけ。

でもこれって、残念よねぇ。
だってそのおば様、ダンスの筋は良いし、
結構美形だし、いい感じの方なのに、
香水だけのことで先生から疎ましがられ
「気が滅入る人」になっちゃうんだもん。

でも思うに、ひょっとしたらこのおば様、
ここだけではなく
他でもやっちゃってるかもねぇなのだ。

ウーン、これって決して

他人事ではなーい!

自分では気が付かない間に
“香害”やっちゃってて、
みんなの裏評判ではチョイ「気が滅入る人」
・・・あなたのことかもしれませんぞ。

だからと言って
「社交ダンスをするときは、
フレグランス(香り)ご法度!」
を、掲げているわけではもちろん、ない。
なぜって、

ダンスの時の

フレグランス使用には、

チャンとした利点がある
からだ。

よくあるところでは、
至近距離で異性と触れ合うモンで
汗のニオイなんかが気になるときの、
または、
ニオイのことを気にしなくていいための

“マスキング効果”でしょね。

マスキングとは、いやなニオイを、
それより強い良いニオイで覆いかくす方法。
失敗すると、
かえって不快臭になる恐れもあるけどね。
他の利点としては、
チョイとした“フェロモン効果”も。
フェロモンっていっても、
ここで言ってるのは異性からだけではなく
同性にも好感がもたれる香りって意味。
つまりは、
GOODな香りで人間関係円滑に、
って作用もあるって話ね。
まぁ、言えば、
良い香りねぇのバラは
誰からも愛されるってような・・・。
後は、さぁ、踊るぞっていう気分を出すための、
“ヤル気推進効果”もあるわね。
それから、例えば、
エレガントな自分を引き出したい!
ってなときの
“自己演出効果”も。
最後に、これは特に
ダンスシーンだけに限らずだけど、
その人の存在感を作り出す
“セカンド・ジュエリー的な効果”・・
使いようによっては、
ほかにも色々あるようね。


ではここから、

社交ダンス的・プロトコール

にのっとって、
香水の使用を見ていきましょう。
次号から、
本格的に

社交ダンサーのための

香りの教養講座始まり
です。



      続く 第669話へ



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