fc2ブログ
目次へ

エクササイズ&プラクティス集へ




「外反母趾」と書いてあるのをみて、

「ン?これなんて読むの?」
ナァンテ人の方が少なくなっちゃったってくらい、
今やすこぶるメジャーなモンよね

「がいはんぼし」って。

ダンス愛好家の中でも
「この痛みさえなければ、
もっと練習できるのに」

とか
「キレイなフットワークできるだろうに」
とお嘆きの方、
結構いらっしゃるんじゃァないかしら。
とにかく、
足を酷使しがちな私たちダンサーにとって、
ベリー・ノーサンキューな症状であることに
違いないわね。


では、改めまして、
外反母趾に関する情報を。
外反母趾の母趾(ぼし)って、親指のこと。
外反(がいはん)は、
解剖学的な運動方向用語で
(カラダの中心から見て)
“外を向く状態”
つまり
外反母趾とは、
足の親指が小指の方に曲がる(外反する)
症状
なんだ。

で、
外反母趾角(がいはんぼしかく)
ってモンがあって、
つまりは、親指の曲がった角度が
まっすぐから15度だと、正常。
外反母趾ではない。
15度以上になると、軽症とみなされる。
25度以上になると
かなり痛みが伴ってくるそうな。

はじめのうちは、
親指の付け根あたりの関節に
「アレ?」な違和感を持っても、
靴を脱げば痛みが治まっちゃう、
だったのが、
そのうち、痛みが頻繁になり、
歩くときに支障が出るほどに
フトみると「アララ」
親指の先が小指側に倒れ、
(親指の)付け根のところが
「くの字」に変形・・・
ってな感じで、
外反母趾にも段階があるんだな。


可逆(かぎゃく)期

もとに戻る状態

軽度。
見た目の曲がり具合からは、
アンマリ分からない感じ。
親指の外反状態が、
靴を脱いだりマッサージしたりで戻る程度。
「足指あるいは足指の付け根に
ときどき痛みや違和感を感じる」
「靴のかかとの減り方が
著しく片寄っている」
「足指の関節を付け根から
曲げると痛くて曲げにくい」

この様な軽い症状の内に
早め対処をすべし!!
片方だけ痛みがあるってケースも多いから、
見逃さないで。


拘縮(こうしゅく)期

関節が動かなくなる状態

関節の炎症等が起こったり、
靭帯(じんたい)などが固まり、
元に戻らない状態。
こうなっちゃったら、痛いんよねぇ。
小指が曲がる内反小指
(ないはんしょうし=第641話参照)
を伴っている場合もある。
足の筋肉が固まることで
(足の)血行や代謝が低下し、
足が冷えたり爪が変形
または変色したりすることも。
足の皮膚が部分的に固くなり、
タコや魚の目ができやすくなる。

コレを超えると、
進行期  
外反が進行し、
立っているだけでより外に曲がって行く状態。

終末期  
親指の関節が脱臼したような状態。
親指が他の指に重なってしまうコトも
となり、
ひどくなってくると
歩くことさえ困難な状況になるんだよね。

ダンサー病としての外反母趾は、
可逆期と拘縮期がほとんどだろうね。

して、外反母趾の発生原因は?
「そりゃあ、“靴”のせいでしょ?
草鞋(わらじ)・下駄の頃には
なかったものだから」
とばかり、
元凶は、つま先のとんがった靴や
ハイヒール・・・と
決めつめてしまっては、ノンノンですよ。
もし、それだけが原因だったら、
社交ダンスのハイヒールも
「メッチャ足に悪い」物であり、
これからダンス始めますって方に対し、
「外反母趾は覚悟してください!」
ってことになっちゃうモン。

ジャ、原因はナンなのか?となると、
ちまたにおいても、
(外反母趾の発生原因には)
コレまた諸説があるんだよね。
先天性? 年齢のせい? 
女性だから
(関節が柔らかすぎ、足裏の筋肉は弱いので)
体質による? 姿勢の悪さ?
のほかに、ビックリ!
遺伝性のもの、ナァンテ説もある。
おかあさんやおばあちゃんが
外反母趾なら、
あなたもヤバイかもって話・・・
「大丈夫です。
ひぃおばあちゃんの頃には
下駄※でしたから(!?)」
というわけにはいかないのかなぁ?


さて、実際のところはどうなのか?
を、次回・・・

※下駄履きで外反母趾にはかなりなりにくい



      続く 第662話へ



いつも 応援クリック ありがとうございます。
      ↓ ↓ ↓
   
人気blogランキングへ
とても励みになっています。(ジュンコ)