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ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットのレクチャー。

最近、入会者が相次いでいる
グループ・レッスンに、
また一人新しい仲間が加わった。
ハナ子さんの知り合いのヨシコさん、
48歳だ。
ダンス歴はまだかなり浅い様子。
そのヨシコさん、
少し顔を赤らめながら

「あのぉ、
聞きたいことがあるのですが、
よろしいでしょうか?」




「ハイ、ナニかしら?」
と、ジュンコ先生が言う。



「わたし、
ヒールが怖いのです」



見ると、ヨシコさん、
ごく普通の
スタンダードシューズを履いている。

ジュンコ先生がヒールの高さを聞くと、



「7センチです。
もっと、低いのにしようかなと
思ったのですが、
このほうがキレイだと思って」


ヨシコさんは続ける。

「実は、ダンスを始めるまで
かかとの高いシューズを履いた
ことがなかったので、

バランスが怖いのです。

フットワークをちゃんとやろうと思っても
力んでしまいます。
スローのヒール・リードや
ヒール・ターンなんてホント、
上手くいきません」




すると、それを聞いたハナコさん、
「ハイヒールって、
疲れるしカラダにも悪いですよね。
私も、リーダーと練習をしていて
少し長くなると、

ものすごく足が疲れます」




ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「女性の方で、他にも

ヒールに関して

問題を抱えている人
がいたら

いい機会なので
意見を聞かせてちょうだい」



と言うや、
カナちゃんから手が上がった。

「前にも言ったんですけど、
サテンシューズが合わないせいか、
つま先が痛いんです。

外反母趾(がいはんぼし)に

なってきたようで、ヤダなぁって。

(第641話参照)
足指のケアも、
やってるんですけれど・・・」

(第465話参照)



次に、手を挙げたケイコさんは
「私の姿勢が良くないからかも
しれないんですが、(少々猫背気味)
少し長い時間はいていると、

腰に負担がかかる

ような気がします」




真理も声を上げる。
「ティチャーズシューズにくらべると、

カカトが高い分、

すごく踊りにくく感じる
んです。

特にカカトから前進するところ、
やっぱり怖いですね。
一度、滑ったことがあるので余計に・・・」




すると、カナちゃんが
「男性って、いいですよね、
楽でしょうね。
カカトが低いから。
女性のヒールの辛さなんて
わかんないでしょうね・・・」




と、坂田さんが
「いやぁ、大変だろうなぁって
いつも思っています。
僕なんて、チョットカカトの高い
ラテン・シューズを履くだけで
踊りにくいって感じですから」




トシ子さんがこんなことを言いはじめ
「そういえば、ジュンコ先生は

普段からハイヒールですが、

しかもかなりの・・・。
何センチヒールですか?」




ジュンコ先生は微笑みながら
「あぁ、10センチよ」



「10センチ?」
カナちゃんがビックリしている。



「ええ。
パンプスではなくミュール
(カカト部分のないサンダル)だけどね。
足を締め付けられないので楽だし、
私にとってはスリッパ感覚ね(笑)」



「ミュールって、
夏のモンですよね?」

と、ヨシコさん。



「ええ。
でも私、愛用のミュールは、
黒皮で、
前の部分からみれば、
先がとがったブーツにも見えるから、
同じものを3足※持っていて、
変わりばんこにしながら
冬でもソレを履いてるわ」
※とあるメーカーのもの。
オーダーシステムあり。



「疲れないですか? 
10センチなんて、
ソンナ高いヒールを
日頃から履いて・・・」

と、カナちゃんが不思議そうに聞く。



ジュンコ先生はこう言った。
「ちょっとおめかしした時には、
12センチヒールを履いているわ。
もちろん、
意識的にソウしているんだけどね。
これも、私にとっては、

ダンスが上手くなる訓練

の一つなのよ」

次号に続く。



      続く 第659話へ



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