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前号からの続き。

聴こえ過ぎからくる過集中

の千恵子さん、
音楽の情報がものすごくたくさん入ってきて
音楽のさまざまな変化に反応して、
そのたびに小さなパニックを起こしてしまう
・・・意識的あるいは、
無意識的にそうなっていたため、
結果、音楽を外してしまう、
を繰り返していたようだ。


「千恵子さんは今、

“聞く”から“聴く”への

全面的な移行


を果たそうか果たすまいか、
の瀬戸際なのね」
(第91話参照)

「音楽からの情報が
たくさん入ってきている・・・
これは素晴らしいことなのよ。
ただのカウントにしか聞こえないより、
ずっと幸せなことなの。
でも、その多くの情報が
パニック源になってはもったいないわ」

「なぜ、ソウ(パニック源)
なってしまうのか?
それは、
せっかく聴こえてきた音楽を、
『カウントが取れているかしら?』
とか
『ステップ(アクション)と合っているかしら?』
という風に、
すぐに、間違っちゃダメ、踊らなきゃダメ
という世界に落とし込んでしまうからなのね」

「聴こえてきた音楽からの情報を活かして、
カラダのアクションにつないでいくには、

見張る“関所”をこしらえないで、

まずはあるがまま
受け取ることをしてみてはどうかな?」


千恵子さんが言う。

音楽をそのまま感じてみる

ということですか?」



「そう。
音楽を『どうぞ』って感じで、
招き入れる
のよ。
この辺は気楽にね(笑)
それで、

カラダの反応を待つの」

とジュンコ先生。


「待つ!?
ソンナことしていたら、
音楽が終わってしまう(笑)」



「大丈夫、やってみて。
必ず、何らかの
(カラダの)変化があるから。

音楽によって

自分のカラダが

どう変化していくかを感じる


が、とても重要なのよ」


「以前の“聴く”
お話の時にもありましたね。
でも、カラダがドウ変化し、
動くのか・・・自信がないです。
変な動きしたら、ダメだし」



「あぁ、それも、
ドウ動けばいいのかなんて
見張らない
で。
ある意味ドウでもいいのよ。
ダンスなんだから。
表現なんだから」


「ウーン。
難しいです」



「そのくらいの気楽さでないと、
音楽的過集中から来る
パニックは治らないわ。
でも、訓練はチャンとしていくこと。
どんな訓練かというと・・・


① 音楽の中の細やかな変化を
パニックにならずに楽しんで聴く・・
コトに慣れるため、
今よりもっと、ジックリ・ユッタリと
さまざまな音楽を聴く練習をする。

② ソコから引き出される、
カラダの動きを好きなようにやってみる
(使用ステップは今回のように
ベーシックム―ブメントがいいだろう)

③ そうやって踊っているときに、
カウントも正確に踊れているかどうか、
コーチャーなりにチェックを受ける


「そして、

聴こえてきた

音楽の細やかさを表現できるよう

カラダの(ダンス)

テクニックレベルを上げていく


・・・ソコに、違和感があると、
音楽と動きの隔たりを察知してしまって、
それでくるってくるというコトもよくあるのよ。
カラダの中での細やかな表現を目指すことね」



      続く 第652話へ



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