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ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットの
レクチャーが続いている。

フットワーク以外の

過集中に陥りやすいテクニック

正しいことでもやり過ぎるとダメ、
の典型的な例ということなのだが。


「さぁ、わかるかな?」
と、ジュンコ先生。

「ダンスには
欠かせない超重要テクニックであり、
ある意味ダンスそのもの・・・」

「そのテクニックが
問題視される種目で有名(?)なのは、

ルンバ、ね。

スロー・フォックストロットも
同じくらいかもしれないけど」



と、真理が声を上げた。
「分かりました。

“音楽”ですね」




「その通り!

音楽を“感じる”

あるいは、

“聴く”テクニックなの。

とても、過集中に陥りやすいのよ」



すると、紀子さんが手を上げて
「でも、以前、
音楽を“聞く”から
“聴く”にシフトするように、
と習いましたでしょ?

(第15話参照)
これは『もっと音楽に集中しなさい』
ってことでもありますよね?」




ジュンコ先生が答える。
「まぁ、そうね」



「色んな情報を仕入れながら
“聴く”行為自体、
すでに一種の
過集中状態じゃないかしら?
と思ってしまうのですが」




ジュンコ先生は微笑みながら
「その辺の差異を
ハッキリしておかないといけないわね。
いい?

音楽を“聴いている状態”と、

音楽に対して過集中な状態とは

似て非なるもの
なのよ」

「ダンスは音楽を聴き、感じ、味わい、
カラダに受け入れ、
動きに変換させていくものね。
まぁ言えば、
踊るというアクションと
音楽を聴くアクションは
切っても切れない関係・・・
ということで、
(上記2つの)差異を簡単にいえば
音楽を

“聴いている状態”では、

踊りやすく、
踊りが楽しく豊かになる


音楽に対して

“過集中な状態”では、

反対に、
踊りにくく、
踊ることがそれほど楽しくはなく、
時に苦痛
になる、はずよ」

「ココからがとても大切なことだけれど
ルンバなどの音楽がニガテ、
外しちゃうという人の中には、
過集中の人が結構多いのよ」



すると、坂田さんが手を上げて、
「ソレ、分かります。
僕も、
音楽を外してはダメだと
注意をし過ぎて、
結果、外れてしまう
ことが多いんです」




「そう。
とてもよくあるケースね。
ニガテ意識が強すぎて、
力んで聴いてしまう。
どうにか、
カウントは合ってる(正解)
という人の中にも、
実は過集中気味な人は多い。
ソノ人のダンスは
とてもギクシャクしているわ」
と、ジュンコ先生。



「本人が過集中であることに気が付き、
もっとリラックスするなりして
改善していけば
音楽を外さなくなる場合も多いのよ」

「でも、過集中で
音楽を外している人の中には、
もっと分かりにくいケースもあるの。
それはね

音楽が聴こえ過ぎて

外れてしまう
ケース」



「えぇ? 
ソンナ贅沢な人、
おるんですかな?」

と、平田さんが驚いている。


みんなもビックリしているが、
ジュンコ先生は言う。

「音楽には強いほうなのに、
なぜ外してしまうんだろう?という人や
どんな方法を用いても、
音楽を外してしまうという人は、
ソレ(聴こえすぎ)を疑ってみて欲しいのよ」



と、千恵子さんが手を上げて
「ひょっとしたら、
わたしのことかもしれません・・・」




      続く 第650話へ



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