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ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットのレクチャー。


「質問があります」
と、手を上げたのは、
このスロー・フォックストロットから
グループレッスンに参加しているノリタケ君だ。
和夫と同じ、35歳。
ダンス歴は2年弱のまだビギナーだ。

して、ダンスを始めた動機は、
「和夫に誘われたからさ。
実は、オレと和夫、
高校のクラスメートなんだ。
家も近く。
毎朝、一緒に学校に通っていた仲間さ。
『和夫がダンスを始めたのは知っていたけど、
全く興味なかったんだ。
でも会う度に、
『社交ダンス、意外と面白いぜ。
オマエ、背が高いし(180センチある)
似合うんじゃないの?』
と、勧められて、和夫がそれほど言うなら
まぁやってみようか、
なんて気持ちで始めたんだ」



そのノリタケ君、
スロー・フォックストロットは、
ベーシックフィガーでフロアーを
何とか回ることができる・・・
といったレベルなので
「レッスンについていけるかなぁ?」
と心配していたようだったのだが、
「質問があるとは、
ずいぶん積極的だな」

と和夫は驚いていた。


「アラ、ノリタケ君、
何かな? どうぞ」
とジュンコ先生は、
新人ノリタケ君の質問を喜んでいるようだ。



「ハイ。
スローのベーシックフィガーの
フットワーク、
前のサークルで習ったときから、
一生懸命練習しているのですが、
なかなか覚えられないのです。
というか、
頭では理解できていても、
実際に、
ソレをやろうとすると上手くいきません。
どこか一箇所気をつけると、
今度は違う箇所が間違って・・・
みたいなことを繰り返しているようです。
何が問題なのかな、と思いまして」




ジュンコ先生は、
うなずきながら聞いていたが
「ノリタケ君のような

“症状”の人は多いのよ」

と言うと、
坂田さんや森田さんも
ソウだ、
ソウだという風にうなずいている。



「ノリタケ君、
チョット踊ってみてくれるかな?
ベーシックフィガーで、
わかるものだけでいいからね」



「あ、ハイ」
ノリタケ君は緊張からか、
ほおを紅潮させながら、踊ってみせた。

フットワークをものすごく気をつけて
踊っている様子が、見て取れる。



ジュンコ先生が聞く。
「今踊ったなかで、フットワーク、
間違ったかな?
という箇所はあるかな?」



ノリタケ君
「イエ、間違わないように
気をつけたつもりではありますが・・・
分かりません」




ジュンコ先生に促され、
もう一度踊ってみせるノリタケ君に
「みんな、
どこかマチガイがあったら、
教えてあげてね」


踊り終わったノリタケ君に平田さんが
「1回目はスリーステップの2歩目、
H(ヒール)から出るところを
T(トウ)から出てましたな。
でも、2回目は、正解でしたわ」




田島さんは
「かかとが床に着くべきところが
チャンと着いていないところが
いくつかあったと思いますが。
でも、着いていない箇所が、
1回目と2回目で
どうも違うように思うので、
チャンとしたことが
言えなくてすみません・・・」




みんなの意見をジュンコ先生は
うなずきながら聞いていたが、
「3回目、踊ってもらったら、
また別のところを間違ってしまう
・・・となりそうね」
と言うや、



ノリタケ君
「ソウなんです。
自分で、間違いのパターンが
よくつかめないのです。
いつも同じ箇所を間違うようなら、
ソコだけ気をつけるのですが、
どうも1回1回、別の箇所のようで。
それに、時には
全く(フットワークの)問題なく、
スーッと踊れているときも
あるような感じなのですが」




ジュンコ先生は言った。
「ノリタケ君、これは
スローのフットワークだけではなく、
実は他の色々なテクニックの中でも
同じような問題を
起こしているかもしれないわね。
ただし、

フットワークをする際に

強く起こりやすい典型的な

“症状”
だけれどね」

ジュンコ先生は、
そう言って、一呼吸置いてから

「これは、いい機会だから、
この(ノリタケ君がスローの
フットワークをする際に陥る)
ような症状について
話ておきましょうね。
この症状、名前を

過集中(かしゅうちゅう) 

というのよ」



      続く 第647話へ



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