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女性の後退・ヒールリードにまつわる
コンナお話からどうぞ。


その女性は年齢60歳後半。
私が自分なりの
「ダンス初心者、指導要綱」
手にしつつあった頃に知り合い
(第193話参照)

全くのビギナーの時から教えている
生徒さんのうちの一人なんだ。
フットワークについては、
例によって、

“何も教えない”

ってところからスタート。

もちろん、
後退ウォークの時もつま先からとか、
ヒールを使うことなども一切言わない。
後ろ向きに歩くって
普段しないアクションだもの、
ただでさえ緊張するのに、
「つま先からきれいに後ろに引いて」
とか
「ヒールでカラダを送れ」
なんていったら、
力んじゃってエライコトになっちゃうからね。
(ビギナーさんの後退時に)
かける言葉があるとするなら
「怖がらないで大丈夫よ。
ドンドン、下がっていいからね」

ぐらいでしょ。


さて、その彼女、
最初のうちは、
おっかなビックリの後退で、
足が前に残ったまんま、
かろうじてボールの部分で
送っている感じだったのが、
あるときフト気が付くと、
アララ?チャンとキレイな
ヒールリードができているではないか!!
あまりに美しいアクションだったんで、
思わず本人に
「後退のフットワークのことって、
教えましたっけ?」
と、聞くと
「は? 
フットワークって何ですか?」

ときたもんだ。
あぁ、やっぱり教えていなかったのね。
ってことは・・・そう、

自然発生的にできていた

ってワケなんだ。
マァ、そうなるだろうと踏んでいたから、
あえて教えなかったんだけれど、
思った以上に早い時期に
ソウなったから驚いたんだな。
(レッスン開始1年くらい)

ある程度の歩幅を出して、
カラダが後ろに下がるためには、
“かかとで送る”行為って、
実は合理的ってことなんだな。
言い換えると、後退のヒールリードは
カラダを後ろに下げるときに、
そう(後退のヒールリードを)やった方が
合理的だから、
カラダが自発的にやるものであって、
そうなるときにしかそうならないモンなんだ。
カラダの動きが伴わないのに、
“足元だけ、かかとで送って・・・”
なんてやっていたら、
カラダが力んじゃうからNGだよ。

さて、キレイかつ、
合理的なヒールリードへのポイントは、

①みぞおちから脚状態であること

② ゆえに、みぞおち辺りのカラダの
奥の筋肉が後退アクションをすることから
脚部の後退が始まる・・・を意識、
実践できること

③ 脚・足の力は一切抜くこと

④ ヒザを使おうとしないこと


で、これがいちばん
難しいポイントなんだけど・・・
⑤ わざとヒールで送ろうとしないこと

つまりは、
後退はヒールで送るってことは、
知っていても
(ある程度のレベルの人だと
知識的にはご存知って方が大半だろうが)
やろうやろうとしないってことが大切なんだ。
なぜって、わざと、足元でやっちゃうと、
カラダの中を後退させた結果、
ヒールリードがある・・・って感じを
なかなかつかめないから。
ってことで、
ヒールリードができていない=

カラダの中が正しく

後退動作を起こしていない


と理解して中から改善すべき
だよね。

なお、正しいヒールリードかどうかは
音で推し量ることができるんだ。
GOODなとき
シャッって感じですごく軽い音。
音がしないくらいで可。
NGなとき
ガリッって感じで重い音。
ヒールカバーのすり減り状態からも分かるしね。
なお、足でこいで踊っている人は
磨り減りやすいです・・・。
要注意!



      続く 第645話へ



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