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ジュンコ先生の
スロー・フォックストロットの
レッスンが始まった。


「さて、以前に
スロー・フォックストロットを取り上げたときも
(第238284話)
このフィガーから入ったと思うんだけど、
スロー・フォックストロットといえば、
やっぱりコレね・・・

“フェザーステップ”

そのあとも、
リバースターン
スリーステップ
ナチュラルターン
といった
超ベーシックフィガーを、
以前とは観点を変えて勉強していくわよ」


スロー・ビギナーの
カナちゃんが声を上げた。
「良かった!
また、フェザーステップから
習えるんですね!
だって、しょっぱなにくるモンなのに、
難しいから。
パーティで何度か踊ったんだけど、
上手く行かないんです」



すると、坂田さんも
「僕もです。
フェザーステップから
つまずいてしまって・・・
スローらしく踊れていないのが
気になります」



ジュンコ先生は
うなずきながら聞いていたが、
「OK。では、
坂田さんとカナちゃんに、
チョット踊ってもらいましょうか。
他のみんなは、
二人がどこにつまずいているのか、
見てあげてね」


坂田さんとカナちゃんは、
少し恥ずかしそうにしながらも、
二人で組んで踊り始めた。
みんなは静かに観察だ。



・・・しばらくして

「ハイ!ありがとう。
今、二人のダンスを見て、
どこを直したら良いか、
気が付いたところのある人はいるかな?」


みんなが何も言わないのを見て、
カナちゃんは、
「いっぱいありすぎて、
ナニを言ってあげたら良いか
わかんないんですよね、きっと・・・」


坂田さんも、
そうでしょうねといった感じで
苦笑している。


ジュンコ先生はニコニコしながら
「確かに、
より良いダンスを目指すには
直した方がいいかなというところは
たくさんあるかもしれない。
でも、ダンスはある意味自由なモンだから、
このままでも問題ナシ!と、
踊っている二人が言うんだったら、
もうソレで良いともいえるわ・・・」
と言うや、


カナちゃんが
「問題あります!

後退がやりにくいんです。

(後退のとき)
男性を邪魔しているような感じがします。
一生懸命、後退しようとしてるんだけど
カラダが下がらないんです。
なぜかなぁ・・」



続いて坂田さんも
「僕はやっぱり
フェザーステップからやりにくいんです。
上手くいえないですが、
カラダが2歩目で
ピョコンと上がってしまって、
ちっとも、
スローらしくない感じなんです」

という。


ジュンコ先生は、
みんなの方に向き直り
「さぁ、何か二人に
アドバイスできる人はいるかな?」


すると、紀子さんが手を上げて、
「あの、カナちゃんは、

フットワークを直したら良い

んじゃないでしょうか。
後退の時のフットワークが、
時々、ボール
になっています」



カナちゃんは、
ハッとした表情で
「え?そうなんですか? 
気が付いていないです」



ジュンコ先生は、うなずきながら
「フットワーク・・・今回、
ちょうどソレを
取り上げようと思っていたのよ」
と言い、
「坂田さんの悩みも、
フットワークという観点から
アドバイス可能なの。
でもね実は、
パット見ただけでは
分かりにくいんだけど・・・。
さぁ、何か気が付いた人はいるかしら?」


と、佐藤さんが
「フェザーステップの、
男性のフットワークって
こうでしょ?」

とやってみている。
HT T TH
(ヒールトウ・トウ・トウヒール)

「坂田さん、
別に間違ってないと
思いますけど・・・」

佐藤さん、解せない様子だ。


ジュンコ先生は
「そうね、教科書的な
アウトラインはあっているわ。
でも、厳密には少々足りないの。
だから、
スロー・フォックストロットらしくない
って感じるんでしょうね」

そして
「ただし、
押さえておかないといけないところは、
カナちゃんも坂田さんも、

アルことが原因で、

フットワークが上手くいっていない。
共通点があるのよ。
ソレは・・・誰かワカル人!」


手を上げたのは和夫だった。
「たぶん、

足やふくらはぎに

チカラが入っている


・・・ではないですか?」



ジュンコ先生は言った。
「正解!」



      続く 第636話へ



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