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チョット中休み エッセイvol.15 

ホールドを通し

正しい情報のやり取りを


~スタンダード上達への優先順位⑯~


ヒデ君と練習前のユーちゃん個人レッスン。
初めて教える、
本格的なスタンダードのホールドだ。

まず、最初は、
ヒデ君の時と同じように
「ホールドはナンのために必要か?」
って話をしたんだな。

で、ホールドは、

相手とのエネルギー交換

(床からの反作用エネルギーと
音楽のエネルギー)
と、
お互いのカラダの状況の細部にわたる

情報交換をするために必要

だから
情報が正しく、速く、伝わるように、
腕・手のリキミはトコトンなくすことが重要
であると伝授したんだ。

ユーちゃんは、
このあたりの知識においては
ほとんどマッサラな状態なんで、
「へぇ~そんなものなのか」
と、素直に感じ入った様子で、
自分専用のダンスノートにメモッている。


引き続いて、実践だ。
私が男性のホールドをしてユーちゃんと組む。
でも、組んでいるのは、
男性、右ホールドのみ。
しかも、
右手のひらを
ユーちゃんの背中の肩甲骨辺りに
ポンとくっつけているだけで、
特にヒジを張っていない

リラックスホールドのままだ。

そして、
「今から、床から反作用エネルギーを
上げていくよ・・・
脚を通って、今お腹の中に到着、
みぞおちを通って、腕を通り、
ホラ、ユーちゃんに届いたでしょ?」

程なく、非常に素直に、
「ハイ、届きました」
という表現を示すユーちゃんのカラダ。

私が自分のカラダの中で
やったことと同じ動きを
彼女のカラダの中は、

“再現”している。


そのカラダ内部でのアクションは、
外にもつながり、
ユーちゃんは、
キレイなトップ(頭部)ラインを作ったんだ。


「上手いじゃない!?」 
と私。


ユーちゃん自身も手ごたえを感じた模様だ。
たとえば、
私のお腹の辺りをエネルギーが通っていくとき、
自分も同じように
お腹がギューッて締まっていく
・・・ことを感じたようなんだ。

ユーちゃんのカラダはホンマ“クセ”がなく
伝達能力の高い、
優れた筋肉を持っているなぁ。
改めてそう感じた私。
私からのカラダ情報を受け取るのが
本当に上手なんだ。
言い換えれば、
私からのエネルギーを吸収し、
自分のモノにするのが速いってこと。
でもね、不思議なことに
「(伝達能力の高い、優れた筋肉)
コレは生まれつきね。
才能のある人は良いわよねぇ」
って感じはしないんだな。

いや、もちろん、
ソレもあるかもしれないのだが、
ユーちゃんのその“才能”を開花させたのは、
“ダンスにかけるひたむきさ”
“上手くなりたいという情熱”
だと、私は感じるんだ。
そのひたむきさが、
先生である私を信頼する気持ちにつながり、
先生と組んでいる部位から、
たくさんの情報を入れたいと願う心になり、
そんなこんなが、
筋肉を本来の“伝達機関”として
最高の状態にさせるんじゃぁないかなぁ?

ユーちゃん自身もコンナ風に言う。
なぜ、先生のカラダ内部の動きを
再現しやすいのか?に対して
「(先生に)言われたとおり、
無駄なチカラを抜こうとしているから。
それに、先生のエネルギーを、
自分のカラダにうつしてもらおう
と思っているので、(情報が)
カラダに入りやすいんだと思います」



この言葉を聞いたとき、
うーん!なるほどって思ったのよね。
つまりは
相手とつながりたいと思っているからこそ、
それようにカラダが準備をし、
ホンマに相手と
コミュニケートしやすくなるってこと!!!
コレって、

ホールドの極意かもよ。

「相手とつながりたい・・・と思うこと」


さぁ、ここで、
いよいよお待たせ!ヒデ君の登場だ。

さっそく二人はホールドを軽く組んで、
先生相手にやったように
情報交換の練習を始めたんだ。

まず、ヒデ君からユーちゃんへ、
ホールドを通して情報を伝える練習だ。
私とリビングでやったように、
(女性の)体重を左右に移し変える
前傾や後傾にさせる
プロムナードポジションにさせる・・ナドナド
お、ヒデ君、真剣な表情だぞ。

ところがなんすよ。
やり始めて、すぐにユーちゃん???
でチョイ憂鬱な表情になっちゃったんだな。
どうも、ヒデ君からの情報が
ハッキリしない様子。
するととたんに、ヒデ君にも変化が。
相手のネガティブな空気が
伝染してしまったようなんだ。
ユーちゃんからの
「OK、伝わったよ」
ってな手ごたえがなく
「コレで、エエのんかナァ」
とアセリ、
心配になったんヤロね。
ムッチャ、臆病になっているヒデ君。
すると、かえって、
情報伝達能力は下がっちゃう。
で、ユーちゃんの表情も
ドンドン暗く・・・悪循環だ。


私は笑いながら言った。
「二人ともエライ深刻な顔しているよぉ」


ヒデ君、
ユーちゃんの顔がほころんだ。


すかさず、私は言う。
「ユーちゃんは今、どちらかと言えば
“聞き役”になってもらってるわけだけど、
相手がもっと話したくなるような
“良い聞き役”になるためには
自分のほうがペラペラ話しているかのように、
ものすごーく積極的に聞いてよ」

「カラダの中を
“停止”しては聞き取れないよ。
自分のほうが話かけているかのごとく、
小さな動きは止めないこと

「少しでも、聞き取れた!って感じたら、

ハッキリカラダの中で表現

してあげてね」


私の声に押されながら、トライ。
よーし。
コツがわかってきたみたいだな。

「では、次は、
ユーちゃんからヒデ君に・・・
今度はヒデ君が“良い聞き役”になってよ」

最初はつたなかった
二人の“伝達ゴッコ”も
だんだんと
上手く行くようになってきたんだ。

「コレが組むってことなのよ」

「各自がシッカリとしたテクニックを持って、
ソレを情報として伝え合う。
例えば・・・」
と言いながら、
私はスロー・フォックストロットの
フェザーステップをユーちゃんに仕掛けた。

「フェザーステップに関する、
サマザマな情報を男女各自が持っていて、
ソレをやり取りしながら踊るのよ。
で、その情報が豊富で正しかったら、
ホールドやシルエットも、
もちろん動きもキレイになってくる
ってこと」

「お互いの情報は
最初から正しいものばかりとは限らない
・・・だから
いきなりカラダを直接くっつけ合っての
交流の前に、
まずはアームを使ってやり取りするのよ」

「各自の自分に関する情報は、
頭のてっぺんから足の先まで持っておくこと。
で、その情報は、
色々な経験を積むたびに
日々更新されるべきものね。
より細やかで、自然で、
正確な情報をカラダの中に仕入れていく・・・」

「責任を持って自分を鍛え、
成長していかないと、
組んだとき、
相手に悪い情報を流すことになるわよ」


私の話に
ヒデ君、ユーちゃんの目が
ドンドン真剣になってきて・・・。



      続く 第627話へ



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